有料メルマガライターまたは制作者のためのEPUB作成セミナー 講演メモ

7月11日に秋葉原UDXで開催した「有料メルマガライターまたは制作者のためのEPUB作成セミナー」[*1]を開催しました。
以下、渡辺文重氏の講演に関する簡単なメモです。

1.携帯情報サイトとメルマガ
1)月100円~1000円でテキスト(文字)情報を売るビジネスとしては、携帯公式サイトの例がある。携帯公式サイトの市場規模は文字ものだけでも1000億円程度はあったのではないだろうか?
2)携帯公式サイトとメルマガの共通点は、主な売り物が文字情報であることのほかに、初月無料、1ヶ月無料が標準であることと、解約率が低いことがある。
3)相違点としては次のことがある。
①携帯情報サイトは、ドコモ、AU、ソフトバンクなどのキャリアのプロモーションが非常に有効であった。また、公式サイトであるというお墨付きがあり、暇なときにみるものなのでサイトの使いやすさが重要、イベントなどの際は速報性が重要といった特徴がある。但し、プロモーションに関しては、スマホの時代になってからはパソコンと同じように検索エンジンが重要な役割を占めるようになった。
②これに対しメルマガは、自由競争であり、短い時間に有益な情報を得るため、つまり、時間の短縮のために読むものではないだろうか。キュレーター需要といっても良い。

2.ライター40歳の壁問題と有料メルマガ
有料メルマガは中堅ライターの40歳の壁問題への対応策としても位置づけできるかもしれない。Webサイトの運営経験から判断して、Webページは有名ライターが書いても若手ライターが書いてもページビューは同じなので、中堅ライターには仕事を依頼しづらい。つまり40歳超えのライターは自分で自分の活路を見出す必要があるが、有料メルマガがその一つになるかもしれない。

3.有料メルマガの価格モデルと代表的なもの紹介
1)メルマガの価格は、月額105円~1000円まであり、値段をつけるのは難しい。
月額105円では「黒田勇樹が働かずに生きていくためのメルマガ「黒田運送(便)」」があるが、読者は約200人で月収1万円程度である。
「井沢元彦の書かずにはいられない」は、月額525円だが記事は多くのメルマガの中ではもっとも短い。
「おすぎです!~映画って素晴らしい~」は、フォーマット化が上手。形を作るという点では一番のお奨め。奇抜なコーナーはなくて決められたものをまず出すというやり方である。月額420円帯はお奨め。
月額630円の価格帯は、ほぼ毎日発行の「J3+(メルマ)」、「津田大介の「メディアの現場」」などの化け物メルマガがあって、勝負しにくい価格帯である。


もっとも短い?「井沢元彦の書かずにはいられない」

2)有料メルマガの料金設定は、情報量と値段の設定から。ちょうど清涼飲料水(缶ジュース)くらいの単価を想定するといいのではないか。

渡辺氏の「メルマガ=ドリンク料金説[*2]」はなかなかユニークでした。このほか、渡辺氏の関連Tweetをリンクしておきます。([*3]~[*6])

[*1]有料メルマガライターまたは制作者のためのEPUB作成セミナー
[*2]https://twitter.com/sammy_sammy/status/223230221707509763
[*3]https://twitter.com/sammy_sammy/status/223229973287280641
[*4]https://twitter.com/sammy_sammy/status/223230088894885889
[*5]https://twitter.com/sammy_sammy/status/223230128656883713
[*6]https://twitter.com/sammy_sammy/status/223230181521883136