Kindlegenの奇妙な動作に、再び、はまる―表紙画像が表示されないのはなぜ?

CAS-UBの12月20日Kindle mobi形式正式サポートの機能をチェックしていて、またまたKindlegenの奇妙な動作にはまってしまいました。

CAS-UBの12月20日版ではカバー(表紙)画像について、ユーザーが画像ファイルを指定していないとき、システムが扉(タイトルページ)から自動生成する機能を用意します。そして、そのカバー画像をKindleのカバー画像として登録します。

しかし、うまく登録できないように見えることがあります。次の図をご覧ください。同じようなタイトルページから自動生成したカバー画像をもつふたつのEPUBファイルをKindelgenでmobiに変換し、二つのmobiファイルをKindle Paperwhiteのドキュメント一覧で見たものです。

・テストデータ
ロゴがないmobiファイル
ロゴがあるmobiファイル

右は、カバー画像が見えますが、左はカバー画像がない状態(Kindleが自動的に作った画像)となっています。

なぜなのかなあ?

変換する前の、ふたつのEPUBファイルのカバー画像の相違は、一方は、EPUBファイル内に発行所ロゴがないため、タイトルページから画像を生成するときにブロークンイメージになっているもの、他方は発行所ロゴが正しくはいっているものです。

Kindelgenでmobiに変換する前のEPUB3をiBooks3で見ますと次のようになります。EPUB3の状態では、二つのカバー画像の相違点は、ロゴがあるかどうかのみです。

・テストデータ
ロゴがないEPUB3
ロゴがあるEPUB3

変換元のEPUBに入っている画像ファイルは、いずれも、600×800ピクセルのPNGです。ロゴがないほうはファイルサイズ4.54KB、ロゴがある方はファイルサイズ24.3KBという相違です。

わずかな相違にみえるのですが、Kindlegenで変換したmobi形式を解凍してみますと、なぜか、まったく異なります。

・ロゴがないほうの変換結果(mobi8のフォルダー下のimageフォルダー)

・ロゴがあるほうの変換結果(mobi8のフォルダー下のimageフォルダー)

・600×800ピクセルのPNGが一方はGIFになり、他方はJPEGになっています。
・両方とも180×240ピクセルのサムネイル画像(JPEG)ができています。

ということで次のような疑問が沸きます。

(1) PNGからGIFまたはJPEGに変換する使い分けはどうなっているんだろう?
(2) ロゴがないほうもサムネイル画像ができているのに、Paperwhiteのドキュメント一覧でカバー画像が表示されないのはなぜ?

(1) はKindlegenが画像をGIFにしようが、JPEGにしようが別に好きなようにやって構わない、要はきちんと表示できればそれで良い、といえば終わりですが、問題は(2)です。
(2) はPaperwhiteのバグではないかと思うのですが・・・