CAS-UBの使い方:PDFで2倍ダッシュを繋げるには、全角ダッシュ(U+2014)を使いましょう。

1.困った!
CAS-UBで出版物からPDFを生成したとき、2倍ダッシュが繋がらず、次のようになってしまいました。

20150622

2.原因
このテキストは、青空文庫「暗号舞踏人の謎」の一部ですが、2倍ダッシュがホリゾンタルバー(U+2015)で表わされていました。

CAS-UBのPDFでは、デフォルトで本文のフォントはIPAex明朝です。

IPAex明朝ではホリゾンタルバー(U+2015)を2個連続しますと、間が空いてしまいます。

ホリゾンタルバーではなく、全角ダッシュ(U+2014)2つにすると繋がります。

20150622b

3.解決策
CAS-UBの編集メニューの「置換」でホリゾンタルバーを全角ダッシュに全部置換します。

4.説明
2倍ダッシュ(——)は発言の間合いなどでよく使われますが、テキストを入力する時は一つのダッシュ文字(—)を2文字入力するのが一般的です。

ダッシュとして使える文字は幾つかありますが画面に表示したり印刷するとき、全角ダッシュか罫線文字だと二つの文字がつながります。罫線文字は意味合いが違いますので、この場合は、全角ダッシュが良いでしょう。

(1) ソース

=本文ノーマル

・全角ダッシュ U+2014: —— 全角

・ホリゾンタルバー U+2015: ―― 全角

・罫線文字 U+2500: ── 全角

(2) PDF(縦組)

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