『マニュアルEPUB化ハンドブック2015年版(EPUBマニュアル研究会報告書)』発刊しました

アンテナハウスのCAS電子出版は、『マニュアルEPUB化ハンドブック2015年版(EPUBマニュアル研究会報告書)』のアマゾンKindle版を発売開始しました。

本書はビジネスプラットフォーム革新協議会(BPIA)に設置されたEPUBマニュアル研究会の2014年度の研究成果の集大成です。EPUBマニュアル研究会は、木村修三座長(片貝システム研究所)のもとに、主に業務マニュアルにEPUB採用を検討する企業・団体の有志、マニュアル専門家、およびベンダー(アンテナハウス。ソフトウェアパートナー)などの代表で構成された研究会です。

2014年度は研究会の第2年度にあたり、今年は各社で作成している、あるいは、新たにEPUB化を検討している業務マニュアルを持ち寄ってEPUB化してみる、ということを中心に実践的な研究を行いました。

業務マニュアルは、現在、Microsoft Wordを使って執筆されていることが多いことから、Wordを使って作成した業務マニュアルを、CAS-UBでEPUBにする方法を実際に試してみていろいろな問題を抽出して検討するということが中心になりました。

具体的な内容は、ぜひ、本報告書をお読みいただければと思います。

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Amazon Kindle 版のリンクはこちらです:http://www.amazon.co.jp/dp/B00PM0963K/

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図1 第1章の先頭(Android版Kindleアプリの画面)

テクニカルライティングの専門家である高橋慈子氏による業務マニュアルの企画から執筆の方法についてのレクチャーも有意義でした。本書第2章にはレクチャーの内容を整理した形で文章としても記載されています。この章もお勧めです。

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図2 第2章の先頭(同上)

本書の詳しいご案内はこちらにもございます。

『マニュアルEPUB化ハンドブック2015年版  EPUBマニュアル研究会報告書』

CAS-UBでは、お客様毎に専用のEPUBを作るためのカスタマイズ・メニューを表示することができます。

CAS-UBのWebページや利用ガイドに紹介していない機能として、「カスタマイズしたメニュー」を表示するというものがあります。

通常のアプリケーションですと、ユーザー毎に別のメニューを表示するのは難しいのですが、CAS-UBはWebサービスですので、そこは比較的簡単にできます。

ログインしたユーザーの情報は、アカウントを管理するデータベースで一元的に管理しています。そこで、アカウント情報毎に表示するメニューを切り替えることで、お客さま毎に別のメニューを表示することができます。

これを利用しますと、ユーザー毎にカスタマイズしたメニューの表示ができます。

現在、次のような内容のカスタムメニューを実現済みです。

・Word変換の変換仕様のカスタマイズ
・テーマをカスタマイズして、EPUBのレイアウトをお客様専用のものを設定
・生成設定のカスタマイズ

昨年スタートのメルマガ変換、今年開始のWord変換メニューの一環で出来上がったもので、いわば泥縄式にできあがったものなのですが、かなり有効です。

CAS-UBの標準のEPUBでは物足りないとお考えの方には、カスタマイズをいたしますので、関心をお持ちの方はcas-info@antenna.co.jp までお問合せください。

EPUBのマルチボリューム化のツールが欲しい

最近は、CAS-UBを使っていろいろなドキュメント(仕様書、計画書、レポートなど)をEPUBで作っています。

そうした中で感じていることですが、たとえば、多数のEPUBをまとめた目次だけのEPUBをつくり、目次から他のEPUBにジャンプするようなマルチボリューム化機能があるといいなと思います。

PDFの場合は、外部のPDFの特定の位置(ページ内)に直接リンクを張る事ができますので、マルチボリューム化は容易です。AH Formatter[1]でもマルチボリュームのPDFを作る機能があります。マルチボリュームのしおりを作ることも簡単です。マニュアルが厚くなるとマルチボリューム化は必須です。もちろん、Adobe Readerをはじめとして気の利いたPDFのリーダは、PDF内の特定位置へのジャンプをサポートしていますので、PDFからPDFへのジャンプはできます。

EPUBでも同じような機能ができると思いますし、こうした機能が欲しいものです。

しかし、まずは、EPUBリーダがEPUB内部へのジャンプ機能を実現してくれないとどうにもなりません。ということで、ちょっとメモ的に書いておきます。

[1] AH Formatter 多分冊PDF出力