CAS-UB V4.0 では、図版とテキストの位置関係をパラメータとマークアップで設定できます。
図版の指定は、本全体を通じての配置指定と、図単位の左右フロート配置指定があります。
本全体を通じての図版配置指定
まず、横組については、次の図のように整理して考えています。
この配置方法は、PDFレイアウト詳細設定の図表レイアウトの図版と表のフロートのさせ方という項目の選択肢(パラメータ)で指定できます。選択肢は7(6+1)あります。
H-1:図版を常に版面の上(中央)に配置します。
H-1-a:図版を常に版面の上・右側に配置します。図の左側にテキストが入る余裕があるときテキストを図の左側に流し込みます。
H-1-b:図版を常に版面の上・小口側に配置します。図の内側にテキストが入る余裕があるときテキストを図の内側(のど側)に流し込みます。
H-2(デフォルト):原稿にテキストと図版が配置されているとき、テキストの後ろに図版が成り行きで入るならば、成り行きの位置に図版を配置します。テキストの後ろに図版が成り行きで入らないならば、図版とテキストの相互関係を調整して版面にできるだけ空きができないようにします。図版は中央配置です。
H-2-a:原稿にテキストと図版が配置されているとき、テキストの後ろに図版が成り行きで入るならば、成り行きの位置に図版を配置します。テキストの後ろに図版が成り行きで入らないならば、図版とテキストの相互関係を調整して版面にできるだけ空きができないようにします。図版は右側に配置します。図の左側にテキストが入る余裕があるときテキストを図の左側に流し込みます。
H-2-b:原稿にテキストと図版が配置されているとき、テキストの後ろに図版が成り行きで入るならば、成り行きの位置に図版を配置します。テキストの後ろに図版が成り行きで入らないならば、図版とテキストの相互関係を調整して版面にできるだけ空きができないようにします。図版は小口側に配置します。図の内側にテキストが入る余裕があるときテキストを図の内側(のど側)に流し込みます。
このほか、完全成り行きがあります。完全成り行きでは、図版の配置は原稿のテキストと図版の順序通りです。テキスト(段落)があるページの途中で終了し、その後ろに図版があり、図版が段落の後ろのスペースに入りきらないとき、図版が次のページの先頭に配置されます。このために版面に大きな空きができることがあります。
図を個別にフロート指定
図版を左右に寄せ、テキストをその反対側に流し込むことをフロートといいます。完全成り行きでは、図版毎にフロート(図を左右に寄せてテキストを回り込ませる)を指定できます。
画像の回り込みの指定方法は、利用ガイドの9.6 画像の回り込みを参照してください。
図版の配置は、今後さらに改良したいと考えています。
参考資料
・動画:横組の図版配置のうち、①図版をテキスト中に成り行き配置する(完全成り行き)、②常に版面の上部に移動する(H-1)、③原則成り行きで空きができるとき位置を調整する(H-2)の3つの例を示す
・利用ガイド:9.6 画像の回り込み