IDPFにEPUBのサンプルページができていました。
http://code.google.com/p/epub-samples/
機能別にサンプルを用意するようです。
最近話題のEPUB3固定フォーマットについては4種類のサンプルがあります。
1.XHTMLベース
2.SVGベース
3.Mixed reflowable/fixed (2種類)
(1) XHTMLベースのサンプルは表紙画像を含む9枚の画像(1200×1577ピクセル、300dpiのJPEG)を1枚ずつXHTMLのimg要素で外部オブジェクトとして指定したもの。
(2) SVGベースは、1ページづつの内容をSVGであらわしてXHTMLにそのSVGを埋め込んだものです。Adobe のDigital Editions 1.8.1はSVGの埋め込みに対応していないためか、死んでしまいます。iBooksやFireFoxのプラグインEPUBリーダではSVGのサイズが大きすぎてうまく表示できません。
ちなみにAdobe Digital Editionsは正式にはSVG未対応のようですが、img要素に外部オブジェクトとして指定すると表示できる場合が多くみられます。しかし、SVGをXHTMLに埋め込んだり、spineで直接SVGを指定するとリーダが死んでしまいます。
(3) Mixed reflowable/Fixed は2種類のサンプルが提供されています。
a. ひとつは、テキストと画像の通常のリフローページをXHTMLであらわしたもの(説明テキスト)と全頁のランドスケープ(横置き)画像をimgの外部オブジェクトとして指定したものを交互に表示するもの。後者に対して最近仕様がきまった固定レイアウトのプロパティを指定してあるのがミソのようです。
b. もうひとつは同じ内容なのですが、交互に表示する代わりに全頁ランドスケープの画像の上に、JavaScriptで説明テキストを重ねるようにしたものです。iBooksやFireFoxのプラグインEPUBリーダでは重なります、Adobe のDigital Editions 1.8.1では別のページになります。
固定フォーマットのサンプル4点についてだけいうならば、iBooks、Digital Edition、FireFoxのプラグインEPUBリーダではいづれも完全には満足に読めません。
作り方のサンプルとしては、どのリーダでも満足に読むことができる固定フォーマットのサンプルが欲しいものです。それともリーダのレベルが低すぎ?
サンプルがあると大変参考になりますので、さらに充実して欲しいものです。それにしても、IDPFは、もう少し、どのリーダでもうまく表示できるサンプルを出すほうが良いのではないでしょうか?それとも、リーダ開発者に全部をうまく表示できるようにして欲しいというのが狙いなのでしょうか?