CAS-UBで編集した汎用書籍コンテンツから「中間交換フォーマット」を出力する機能をつけてみました。
ちなみに、この機能は開発専用サーバだけについているものなので、CAS-UBの公開サーバにはありません。
で早速1ファイルを作成してみました。次がそのファイルです。
中間交換フォーマットですが、現時点では「電子書籍交換フォーマット標準化会議」のWebページから仕様書(V1.1)が一般公開されているだけです。
で、その他の情報が一切公開されていません。このため「中間交換フォーマット」出力機能も勝手な仮定をおいてつくったものです。パッケージ形式も規定されていないようなので勝手にパッケージしました。
この中間交換フォーマットですが、2010年度に総務省の肝いりで作られた後、2011年度は経産省が多額のお金を出して、普及事業のプロジェクトを行なったのです。プロジェクト自体の報告会はありましたが、技術情報は現時点では一般公開されていません。プロジェクト参加会社以外は蚊帳の外です。
というわけでいま作るとすると仕様書を超独自解釈した「中間交換フォーマット」にならざるを得ないのですが、これが日本で初の一般に公開された「中間交換フォーマット」らしきもののサンプルということになります。このサンプルがでたらめなのか、もしかすると正しいのかは、プロジェクト参加会社以外には誰にも判断できないでしょう。
中間交換フォーマットは、経産省の「コンテンツ緊急電子化事業」で納品フォーマットとして採用されかけたのですが、結局「現バージョン(1.1)の中間交換フォーマットでは実績が少なく、さまざまなスタイルの書籍に対応させられる細かいガイドラインの策定まで至ることが出来なかった。」(制作仕様書V1.0 p.26)として採用されませんでした。
○仕様書/フォーマットポリシー(PDF)
だって、あなた、まともな技術資料がまったく公開されてないんです。実績なんて造れるわけないじゃないですか。