セマンティックスの役目とは


以下の話は、CAS-UBとは直接は関係ないのですが、「DITAの実践(第2版)」を読んでいましたら、「セマンティックスの役目」という節(3.8節、pp.30~35)に次のような言葉が出ていました。

1.セマンティックスは意味的に適切な要素でカプセル化して情報をすばやく見つけることができるようにする。
2.コンテンツの表現よりも、情報に正しくセマンティックスを追加することで情報提示に一貫性を持たせる。
3.意味的な要素とは、「である」というコンテキストを提供するメタデータである。
4.節や段落よりも小さな断片情報にクエリを通じてアクセスできる。
5.「ボールド」、「イタリック」のような表示方法を変更するマークアップは、翻訳などで問題が生じる。
6.XSLTを用いて、表示を組織的に統一できる。変更も容易になる。

以下にセマンテッィクス要素の例示があります。

・apiname
・cite
・cmdname
・codeblock
・codepath
・filepath
・lines(歌詞や詩など、行が意味を持つ)
・lq
・menucascade
・msgblock
・msgpath
・option
・parname
・screen
・state(状態)
・synph(コマンドや構文の一部)
・systemoutput
・term
・uicontrol
・varname
・wintitle

ここでいうセマンテッィスはかなり局所的で、マニュアルの中で使うものが多いようですが、参考になる考え方です。

○出典「DITAの実践(第2版)」(Julio Vazquez著、DITAコンソーシアムジャパン訳、エスアイビー・アクセス発行、2011年11月、ISBN978-4-434-15881-0)

セマンティックスの役目とは” への1件のコメント

  1. ピンバック: コンテンツ構造化の視点―大域構造化と局所構造化 | 電子書籍、電子出版のCAS-UBブログ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA値として計算に合う値を入力してください。 *