CAS-UBは、毎週木曜日に定期メンテナンスを行なっています。定期メンテナンスでは比較的小さな機能を追加しています[1]。このほか障害の修正も行なっています[2]。
10月中の定期メンテナンスで公開された機能アップ・仕様変更をまとめて次に紹介します。
1.Kindleのmobi形式の生成
・Kindleの生成を暫定公開しました。内部ではKindleのmobi用にカスタマイズしたEPUB3を生成した上で、EPUB3からmobi形式に変換しています。
2.出版物の種類
・「ノート1」は現在、簡単なレポートなど向け、「マニュアル1」はソフトウェア製品マニュアル用です。この二つは暫定公開で、正式サポートまでに仕様変更の可能性があります。
・「ノート1 英語」「マニュアル1 英語」用の、出版物構造図を追加しました。「構成編集」画面で、「出版物の種類を選択」を「ノート1 英語」または「マニュアル1 英語」にしたときに表示されます。
・「ノート1」「ノート1 英語」について、生成の設定項目から索引と奥付の設定を削除しました。(奥付けを使用するときは、出版物の種類を「書籍1」に変更する必要があります。
3.編集機能
・編集画面のマークアップ補助機能に「ルビ」を追加しました。
4.インポート機能
Microsoft Wordのインポート機能で従来はセル結合されている表をCAS記法の表に変換していました。しかし、CAS記法ではセル結合を表現できないため表が崩れます。そこでセル結合されている表をXHTMLの表に変換して<<embed>>[3] 内に配置するようにしました。
5.PDFレイアウト
(1)レイアウト詳細設定
・「全角空白で字下げしている」という設定項目を追加しました。この項目を「はい」に設定すると、段落先頭が全角空白で字下げされているものとみなし、段落先頭の字下げは行いません。(日本語のみ)
・「段落間を1行空ける」という設定項目を追加しました。この項目を「はい」に設定すると、段落間に1行の空きが入ります。
(2)欧文フォント
次の欧文フォント(固定ピッチ(monospace))を追加しました。
Source Code Pro(フォント)
Source Sans Pro(フォント)
Source Code Pro、Source Sans Proは、PDF生成設定→フォント設定のmonospace用です。monospaceに設定したフォントは、通常、整形済み(段落はpre、インラインはspan class=”tt”)に適用します。
なお、次のようにクラスをcodeに指定することで、monospaceフォントの設定の如何に関わらず、ブロックまたはインラインの区間にSource Code Proを適用できます。プログラムのソース記述などに便利です。
○ブロックの整形済み
■CAS記法
{{{:code
…
}}}
■XHTML
<pre class="code">…</pre>
○インライン
■CAS記法
…{{{:code …}}}…
■XHTML
…<span class="tt code">…</span>…
6.EPUB生成
・出版物の種類「ノート1」「ノート1 英語」の、EPUB3 CSSのテーマ「標準メルマガ明朝」を「ノーマル明朝」に、「標準メルマガゴシック」を「ノーマルゴシック」に名称変更しました。
・出版物の種類「書籍1」「書籍1 英語」の EPUB3 CSSのテーマに「ノーマル明朝」、「ノーマルゴシック」の2種類を追加しました。
《注》
[1] 大きな機能追加や変更は次期メジャー・バージョンアップとなります。現在、メジャー・バージョンは2です。並行してバージョン3に向けての開発を行なっています。
[2] 機能追加、障害修正の詳細:リンク
[3] <<embed>>のフルサポートは未公開です。
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