CAS電子出版・リリース情報とAmazon Kindle Storeで気がついたこと

1.CAS電子出版の「はたらく人のための転職の実学」第3版2013年6月10日発行しました[1]。

やさしい法律シリーズ第1弾として本書の第2版を発行したのは2011年6月ですので、それから約2年経過です。第2版はEPUB版を売る方法をなかなか見つけることができず、かろうじてDLマーケットから発売したのが夢のようです。

2年間でAmazon、Koboから簡単にリリースできるようになりました。

この本の特徴は、表紙以外の本文画像はすべてSVGファイルを使っていることです。たぶん、画像にフルSVGを使っている電子書籍は数少ないと思います。但し、この本は、Kindle FireとPaperwhiteに転送できますが、iPadのKindleアプリには転送できません。(画像にSVGファイルを使っているためではないかと想像しています。)

2.やさしい法律シリーズ第2弾の「転職の法律があなたを守る」は値下して360円となりました[2]。

こちらは、KindleのPaperwhiteでもiPadアプリでもどちらにも転送できます
「転職の法律があなたを守る」は微小な改訂を行なって2刷としてリリースしています。
最初に出たのが2012年末で、それをすぐに自分で購入してチェックしました。
本日、自分のKindleクラウド書庫をチェックしたところ、クラウドの方の購入済み書籍も2刷に更新されています。クラウド書庫の方はAmazonが改訂版に差し替えているようです。というか、おそらく販売しているものと同じバイナリをリンクしているのでしょう。

[1]「はたらく人のための転職の実学」
[2]「転職の法律があなたを守る」
[3]CAS出版物紹介のページ

2013年3月4日 デジタルファーストの時代・売れる本の書き方を教えます セミナー開催!

電子書籍は昨年終盤からいよいよビジネス全開モードに突入です。

アマゾンでいかにして本を売るかが今年最大のテーマでしょう。ということで、3月4日月曜日 「デジタルファーストの時代・売れる本の書き方を教えます ~アマゾンで売れる本を作るには~」と題したセミナーを開催します。

CAS-UBは、ブックオンデマンド用のPDFとEPUB/Kindle用の電子書籍を同時に作り出すことができるという点で、世界でもっとも優れたサービスです。CAS-UBとアマゾンで今年を新しい出版ビジネスのスタートアップの年としたいと考えています。ぜひ、ゼミナーにご参加ください。

◆タイムテーブル

18:30~ 主催者挨拶
(アンテナハウス代表取締役社長/小林徳滋)
18:40~19:20 アマゾン(KindleとPOD)で売る本を作る方法の解説
(小林徳滋)
休憩
19:30~20:10 著者、編集者にお勧め!
2013年売れる本の書き方をやさしく教えます。(仮題)
(雑誌・書籍・自費出版・電子書籍ライター 舛本哲郎 氏)
20:10~20:30 eXism Short Magazineの紹介
クラウド型汎用書籍編集・制作サービス「CAS-UB」を使ったEPUBの制作代行と電子書店配信サービス
(エクスイズム/徳江一義)
20:30~終了 参加者質疑応答 閉会

◆開催概要
・日時 2013年3月4日(月)18時30分~20時30分(21時終了)
・開催場所 市ヶ谷健保会館 F会議室
 (円柱形ガラス張りの建物 1Fはレストラン アル・ファーロ)
 東京都新宿区市谷仲之町4-39
 都営新宿線曙橋駅下車徒歩8分
 都営大江戸線牛込柳町駅下車徒歩8分
・参加費:有償 
  受講料3,150円(税込)
・定員55名(事前予約制)

◆お申し込み先:
https://www.exism.co.jp/contact/form/seminarinq.html

今年もPage2013に、CAS-UBやAH Formatterを中心に出展いたします。

アンテナハウスは、2月6日(水)~2月8日(金)東京・池袋サンシャインシティコンベンションセンター TOKYO(展示ホー ルD:文化会館2F) で開催されるPage 2013に出展します。

■Pageでの弊社の主要出展内容

主に次の製品を展示いたします。説明員がデモの用意をしてお待ちしていますので、ぜひご来場ください。

1) CAS-UB

ワンソースでブックオンデマンド書籍のためのPDF制作、EPUB・Kindle形式の電子書籍の制作を同時に行なうことができます。

2) XMDFtoEPUB変換ツール

XMDFのソースXMLから、EPUBに変換できます。「電書協フォーマット」対応のEPUBを出力することもできます。

3) AH Formatter

(1) 多言語組版

AH FormaterV6.0では南アジア・東南アジアの文字はデバナガリ(Devanagari)文字とタイ(Thai)文字のみのサポートです。V6.1でインド系文字にベンガリ(Bengali)、グジャラーティ(Gujarati)、タミール(Tamil)、テルグ(Telgu)、グルムキ(Gurmukhi)、オリア(Oriya)、カンナダ(Kannada)、マラヤラム(Malayalam)の8文字を追加、東南アジア系文字にクメール(Khmer)文字の組版をサポートします。

(2) 数式組版

数式組版についてもV6.1に向けて機能強化中です。

■出展情報
ブース番号:D-26
入場費用 :1,000円(下記までお問い合わせいただければ無料入場券を送付いたします)
お問い合わせ:03-5829-9021 
e-mail:sis@antenna.co.jp

Kindle mobi形式サンプルとKindle 専用のEPUBと一般のEPUBの相違点(リフロー型の場合)

CAS-UB V2.1でKindle正式対応しましたので、サンプルページのブログ記事EPUB版にKindle形式を追加しました。

CAS-UB Sampleの3.3 CAS-SUPPORTブログ記事のEPUB版-2012年11月のブログの項にあります。

簡単に相違点を説明します。

1.EPUB3形式は一般のEPUB3リーダ向けとなります。
2.mobi形式は次のKindle専用EPUB形式をKindlegenでmobi形式に変換した結果となります。
3.Kindle専用EPUB形式は、Kindle専用に最適化(特殊化という方が適切かもしれません)したEPUBです。

標準のEPUB3とKindle用のEPUBの相違点は次の通りです。

1.カバー画像の登録
(1)標準のEPUB3:
・manifest に登録:<item href="cover.png" id="idcoverpng" media-type="image/png" properties="cover-image"/>
なお、metaにもカバー画像を登録していますが、これはEPUB2リーダ用のためなのでEPUB3では意味がありません。

(2)Kindle専用EPUB形式: 
・metaに登録: <meta content="idcoverpng" name="cover"/>
・manifest に登録:<item href="cover.png" id="idcoverpng" media-type="image/png"/>

2.カバーページ
(1)標準のEPUB3: 
・cover.htmlを出力、そのimg要素にcover.jpegを指定する。cover.htmlをmanifestとspineに登録する。

※カバーページはnavやncxには登録していません。通常の書籍では目次に表紙は登録しないのでその類推からです。

(2)Kindle専用EPUB形式: 
・cover.htmlは出力しない。Kindleは、カバー画像として登録した画像を表紙として扱うため。

3.目次
(1)標準のEPUB3: 
・nav.htmlを出力し、manifestに次のように登録:<item href="nav.html" id="nav" media-type="application/xhtml+xml" properties="nav"/>
なお、ncxも出力していますが、これはEPUB2リーダ用に互換にするためですので、EPUB3では意味はありません。

(2)Kindle専用EPUB形式: 
・EPUB2形式の論理目次toc.ncxを生成する。
・・manfestに登録:<item href="toc.ncx" id="ncx" media-type="application/x-dtbncx+xml"/>
・・spineに登録:<spine toc="ncx">
・HTML形式の目次toc.htmlを生成する。
・・manifestに登録:<item href="toc.html" id="toc" media-type="application/xhtml+xml"/>
・・spineに登録:<itemref idref="toc"/>
・・toc.htmlをguideに登録:<guide><reference href="toc.html" title="Table of Contents" type="toc"/><reference href="cover.png" title="Cover Image" type="cover"/></guide>

Kindle専用EPUBをKindlegenでmobiに変換したときの、ログは次の通りです。CSSにKindleでサポートしていないプロパティを設定しているという警告がありますが、それを除くと警告・エラーはありません。

—ここから—

*********************************************************
Amazon.com kindlegen(Linux) V2.7 build 1019-d6e4792
コマンドライン電子書籍コンパイラ
Copyright Amazon.com 2012
*********************************************************

情報(prcgen):I1047: metadata が追加されました dc:Title “CAS-SUPPORT ブログ 2012年11月分”
情報(prcgen):I1047: metadata が追加されました dc:Date “2012-12-22”
情報(prcgen):I1047: metadata が追加されました dc:Creator “CAS-SUPPORT”
情報(cssparser):I10004: @import、@charset、および @font-face 以外のアットルールはサポートされていません。
情報(prcgen):I1002: ファイルを解析 0000011
警告(htmlprocessor):W28003: コンテンツの CSS プロパティに指定された値は Kindle リーダーではサポートされていません。プロパティの使用方法については、Kindle 出版ガイドラインをご参照ください: ‘position: relative’ ファイル内で:/tmp/mobi-2zYgdk/OEBPS/themes/normal-serif/common.css
警告(htmlprocessor):W28003: コンテンツの CSS プロパティに指定された値は Kindle リーダーではサポートされていません。プロパティの使用方法については、Kindle 出版ガイドラインをご参照ください: ‘position: absolute’ ファイル内で:/tmp/mobi-2zYgdk/OEBPS/themes/normal-serif/common.css
警告(htmlprocessor):W28001: コンテンツで指定された CSS スタイルは Kindle リーダーではサポートされていません。CSS プロパティの削除: ‘max-width’ ファイル内で:/tmp/mobi-2zYgdk/OEBPS/themes/normal-serif/common.css
情報(prcgen):I1015: PRC ファイルを構築します
情報(prcgen):I1006: ハイパーリンクを解決します
情報(prcgen):I1008: 読書開始位置を解決します
情報(prcgen):I1049: 目次を構築します URL:/tmp/mobi-2zYgdk/OEBPS/toc.ncx
情報(pagemap):I8000: 本の中にページマップが見つかりません
情報(prcgen):I1045: 本で使用されている UNICODE の範囲を計算しています
情報(prcgen):I1046: UNICODE の範囲が見つかりました: Basic Latin [20..7E]
情報(prcgen):I1046: UNICODE の範囲が見つかりました: Katakana [30A0..30FF]
情報(prcgen):I1046: UNICODE の範囲が見つかりました: Hiragana [3040..309F]
情報(prcgen):I1046: UNICODE の範囲が見つかりました: CJK Unified Ideographs [4E00..9FFF]
情報(prcgen):I1046: UNICODE の範囲が見つかりました: General Punctuation – other than Windows 1252 [2015..2017]
情報(prcgen):I1046: UNICODE の範囲が見つかりました: Chinese, Japanese, and Korean (CJK) Symbols and Punctuation [3000..303F]
情報(prcgen):I1046: UNICODE の範囲が見つかりました: Halfwidth and Fullwidth Forms [FF00..FFEF]
情報(prcgen):I1046: UNICODE の範囲が見つかりました: Geometric Shapes [25A0..25FF]
情報(prcgen):I1046: UNICODE の範囲が見つかりました: Arrows [2190..21FF]
情報(prcgen):I1046: UNICODE の範囲が見つかりました: Enclosed Alphanumerics [2460..24FF]
情報(prcgen):I1017: PRC ファイルを構築、カウントを記録します: 0000011
情報(prcgen):I1039: 最終的な統計情報 – テキストは以下に圧縮されました(元のサイズの%): 49.12%
情報(prcgen):I1040: 文書の識別子は以下の通りです: “CAS-SUPPORT_WTK_2012A11MQ”
情報(prcgen):I1041: ファイルフォーマットのバージョンは V 6
情報(prcgen):I1031: PRC ファイルを保存します
情報(prcgen):I1032: PRC が正常に構築されました
情報(prcgen):I1016: 強化 PRC ファイルを構築します
情報(prcgen):I1007: mediaidlinks を解決します
情報(prcgen):I1011: mediaidlinks を書き込みます
情報(prcgen):I1009: ガイド項目を解決します
情報(prcgen):I1046: UNICODE の範囲が見つかりました: General Punctuation – Windows 1252 [2013..2014]
情報(prcgen):I1046: UNICODE の範囲が見つかりました: Basic Greek [370..3FF]
情報(prcgen):I1017: PRC ファイルを構築、カウントを記録します: 0000020
情報(prcgen):I1039: 最終的な統計情報 – テキストは以下に圧縮されました(元のサイズの%): 49.79%
情報(prcgen):I1041: ファイルフォーマットのバージョンは V 8
情報(prcgen):I15000: おおよその標準 Mobi 送信可能ファイルサイズ: 0000455KB
情報(prcgen):I15001: おおよその KF8 配信可能ファイルサイズ: 0000475KB
情報(prcgen):I1036: mobi ファイルが正常に構築されました
—ここまで—

※疑問点

◎これで良いはずなのですが疑問が一つあります:Kindle paperwhiteの「移動」メニューに「目次」へのリンクが表示されません

19日のJEPAにおける説明会でも、目次へのリンクメニューから目次ページに飛べるようにするには、opfのguideにtocを追加すればよいとあります。また説明会の後、アマゾンの方にお聞きしたところ、目次ページ(toc.html)へのリンクは、guideにあれば、ncxに登録しなくても自動的に作られるとのことです。アマゾンの説明とPaperwhiteの挙動が食い違っているように思います。

ということで、またまた嵌っている・・・

何か、間違いがあるのでしょうか?ご存知の方ぜひお教えください。

◎そうそう、もうひとつ思い出しました。

アマゾンの資料には、目次(toc.html)はspineの先頭におくようにと書かれています。で、いまは、その通り先頭においているのですが、目次が先頭で本当に良いんだろうか?

普通の本は、扉や前付けの後ろに目次を置くのですが・・・

◎Kindlegenが出す、「本の中にページマップが見つかりません」というメッセージについては、アマゾンの「Kindle Publishing Guidelines」(Version 2012.4)には説明がありません。悩んでいる人が多いようです。どうも、page-mapはアドビの独自機能で、非標準。ページ番号とEPUBの記事の対応付けをするためのXML形式らしいです。

EPUBのベストプラクティス カバー画像の登録方法

多くのEPUBリーダーでは登録されている書籍のアイコンとしてカバー画像を表示します。このカバー画像の登録方法を調べてみました。

1.EPUB2
EPUB2ではカバー画像であることをEPUBリーダに伝えるために、metadateのmeta要素に次のように指定します。

【EPUB2の例】
metadata
<meta name="cover" content="cover-id" />

なお、manifestには、次のようにカバー画像に使用する画像ファイルが登録されていることが前提です。(metaのcontentの値とitemのidの値は一致していること。文字列は可変。)
manifest
<item id="cover-id" href="cover.jpeg" media-type="image/jpeg" />

2.EPUB3
EPUB3では、上の形式のメタデータは廃止されました。ただし、EPUB2のリーダ用との互換性のためにこれを残しておくことができます。そして、EPUB3リーダはmetaの方を無視しなければなりません。[1]

EPUB3の仕様では、manifestのitem要素のproperties属性に「cover-image」という値を指定することでカバー画像であることを示します。EPUB3の方がシンプルになったわけです。

EPUB3では、例えば、cover.jpgというファイルがカバー画像であることを示すには次のように指定します。(idの値は可変)。

【EPUB3の例】
<item properties="cover-image" id="ci" href="cover.jpg" media-type="image/jpeg" />

koboやiBooks3などの新しいEPUB3のリーダは、manifestのitem要素の属性を見ています。

3.Kindle
Kindleは、カバー画像をmetaとitem要素の両方に指定することになっています。

カバー画像を、仮に、id=”cover-id”、ファイル名=”cover_image.jpg” とするとき、Kindleは次のように登録します。

【Kindleの例】
metadata
<meta name="cover" content="cover-id" />

manifest
<item id="cover-id" href="cover.jpg" media-type="image/jpeg" properties="cover-image"/>

4.まとめ
ややこしい話ですが、EPUB3にEPUB2形式のmetaがあっても特に害はないようなので、両方登録しておくとEPUB2/EPUB3で共通になりますので都合が良いと思います。

なお、EPUBの場合、印刷製本した書籍と異なり、①EPUBリーダの書架または書籍一覧に表示されるアイコンとしてのカバー画像、②リーダで表示するときの先頭ページ、③iBooksのように見開き表示したときに初めて表示される画像ページなどの役割が明確になっていません。このあたりについては別途まとめてみたいと考えています。

5.追加:EPUBリーダの実装

iBooks3.0、Readium(0.5)、Adobe Digital Editions2.0では、上記のmetaとmanifestのitem要素の両方に画像を登録しないでも、先頭のxhtmlファイルの内容としてimg要素に画像ファイルを指定すると、書架アイコンにその画像が登録されます。つまり、これらのリーダを対象にする場合はmetaにもmanifestにもカバー画像を登録する必要がなく、先頭のxhtmlページをカバー画像のページとすれば良いことになります。(2012/12/8追記)

6.訂正:Kindle
(12/15)Kindleでは、itemのproperties属性はつけない。つまり、EPUB2方式でした。

[1] 3.4.8 The meta Element (OPF2) [OBSOLETE]
[2] Amazon Kindle Publishing Guidelines
[3] Amazon Kindleパブリッシングガイド(Appendix)日本語サポート

CAS-UB 10月の機能追加リスト

CAS-UBは、毎週木曜日に定期メンテナンスを行なっています。定期メンテナンスでは比較的小さな機能を追加しています[1]。このほか障害の修正も行なっています[2]。

10月中の定期メンテナンスで公開された機能アップ・仕様変更をまとめて次に紹介します。

1.Kindleのmobi形式の生成
・Kindleの生成を暫定公開しました。内部ではKindleのmobi用にカスタマイズしたEPUB3を生成した上で、EPUB3からmobi形式に変換しています。

2.出版物の種類
・「ノート1」は現在、簡単なレポートなど向け、「マニュアル1」はソフトウェア製品マニュアル用です。この二つは暫定公開で、正式サポートまでに仕様変更の可能性があります。
・「ノート1 英語」「マニュアル1 英語」用の、出版物構造図を追加しました。「構成編集」画面で、「出版物の種類を選択」を「ノート1 英語」または「マニュアル1 英語」にしたときに表示されます。
・「ノート1」「ノート1 英語」について、生成の設定項目から索引と奥付の設定を削除しました。(奥付けを使用するときは、出版物の種類を「書籍1」に変更する必要があります。

3.編集機能
・編集画面のマークアップ補助機能に「ルビ」を追加しました。

4.インポート機能
Microsoft Wordのインポート機能で従来はセル結合されている表をCAS記法の表に変換していました。しかし、CAS記法ではセル結合を表現できないため表が崩れます。そこでセル結合されている表をXHTMLの表に変換して<<embed>>[3] 内に配置するようにしました。

5.PDFレイアウト
(1)レイアウト詳細設定
・「全角空白で字下げしている」という設定項目を追加しました。この項目を「はい」に設定すると、段落先頭が全角空白で字下げされているものとみなし、段落先頭の字下げは行いません。(日本語のみ)
・「段落間を1行空ける」という設定項目を追加しました。この項目を「はい」に設定すると、段落間に1行の空きが入ります。

(2)欧文フォント
次の欧文フォント(固定ピッチ(monospace))を追加しました。
 Source Code Pro(フォント)
 Source Sans Pro(フォント)

Source Code Pro、Source Sans Proは、PDF生成設定→フォント設定のmonospace用です。monospaceに設定したフォントは、通常、整形済み(段落はpre、インラインはspan class=”tt”)に適用します。

なお、次のようにクラスをcodeに指定することで、monospaceフォントの設定の如何に関わらず、ブロックまたはインラインの区間にSource Code Proを適用できます。プログラムのソース記述などに便利です。

○ブロックの整形済み
■CAS記法
{{{:code

}}}

■XHTML
<pre class="code">…</pre>

○インライン
■CAS記法
…{{{:code …}}}…

■XHTML
…<span class="tt code">…</span>…

6.EPUB生成
・出版物の種類「ノート1」「ノート1 英語」の、EPUB3 CSSのテーマ「標準メルマガ明朝」を「ノーマル明朝」に、「標準メルマガゴシック」を「ノーマルゴシック」に名称変更しました。
・出版物の種類「書籍1」「書籍1 英語」の EPUB3 CSSのテーマに「ノーマル明朝」、「ノーマルゴシック」の2種類を追加しました。

《注》
[1] 大きな機能追加や変更は次期メジャー・バージョンアップとなります。現在、メジャー・バージョンは2です。並行してバージョン3に向けての開発を行なっています。
[2] 機能追加、障害修正の詳細:リンク
[3] <<embed>>のフルサポートは未公開です。
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CAS-UB評価ライセンス

Amazon Kindle登場、iBooksが縦書きサポート

いよいよ、Amazonの日本市場での電子書籍事業が始まります。

1.電子書籍リーダKindleが日本でも発売されました。現在、PaperWhite、KindleFireが予約受付中です。
11月下旬より出荷開始のようですが、先ほどPaperWhite(WiFi版)を注文しましたところ、12月2日~4日のお届けとなりました。

2.電子書店KindleStoreは本日(10月25日)より営業開始となっています。

○リンク:KindleStore
当面、購入した本は、Kindleアプリや米国などで購入したKindle(ハード)で読むことになりそうです。

Kindle Storeは、原則mobi入稿のようですが、交渉次第ではEPUB入稿も可能なようです。

3.KDP(Kindle Direct Publishing)が始まりました。

○リンク:KDP

4.iBooks

Amazon ではありませんが、iBooksが昨日よりバージョンアップして縦書きが表示できるようになったとのことです。まだ試していませんが、いままでは縦書きはファイル毎に1ページ目しか表示できない、という情けない状態でしたので、チェックが楽しみです。

米国に遅れること久しいですが、ようやく日本でも電子書籍が本格的に利用できるようになりそうです。