2012年EPUB3ブレークの条件


CAS-UBのセールスポイントはいうまでもなくEPUB生成、特に今後はEPUB3である。で世間の動きで見るとEPUBは多少の関心を集めてはいるが、ビジネスとしてはまだあまり盛り上がっていないといえるだろう。

(アドビなどと比べて)開発面で非力なサービス会社としては、この間に着々と開発を進めておき、大ブレークしたときにちょうど満点のサービスを提供できるととても都合が良い。なので、私としては今はまだ盛り上がらないほうが好都合なのだが、いつまでもそうは言っていられない。CAS-UBプロジェクトでそろそろ売上を稼がないと、ちょっと格好悪い。

ということで、来年はEPUBがビジネスとして盛り上がって欲しいのだが。そこで、2012年EPUBビジネスが盛り上がる条件を考えてみた。

1.第一にEPUB3の優れたリーダーが出てくること。先日発行された「EPUBによる電子出版ビジネスソリューション調査報告書2012」では25種類のリーダが紹介されているが、完成度の高いものはまだないと言って良い。EPUB3と言っても、縦書き、ルビなどではだめ。縦書き、ルビは小学生のレベルなのである。大学生・社会人ならば複雑なSVG図版、高等数式、それに英語を操る位は朝飯前でなければならない。それに、ときどき雑誌も読むかも知れないし。現在、こういうものを完全に表示できるのはPDFとPDFリーダになる。EPUB派が「PDFではだめだ」というからには、最低限として、PDFリーダでできる上記のこと位はできるEPUB3とEPUB3リーダを出す必要がある。これは技術的には可能だろう。

2.第二にEPUB3でビジネスをできる環境が整うこと。さらに望むならば、EPUB3でなければビジネスができない環境が出てくること。そういう意味ではアップルのiBooksとiBookstoreに期待していたのだが。残念ながらiBookstoreはいまだに日本では開店していない。iBookstoreがEPUB3オンリーで開店すれば、電子書籍ビジネスをやろうとすればEPUB3を作らざるを得ないという状況になるので、CAS-UBにとっては好都合である(勝手な言い分ですみません)。

3.第三に、これが一番本質なんだろうが、EPUB3でなければできない、という価値を提供できること。おそらく、1と2だけでも市場はある程度は伸びるが決定打には欠ける。EPUB命というならともかく、普通人には選択肢が多いのだ。つまり、PDFでできることやXMDF/.Bookでできることができたところで、PDF派やXMDF/.Book派を鞍替えさせることはできないということである。電子ファイル形式として他の選択肢があるなかでEPUB3を選んでもらうには他の選択肢ではできない価値を提供するしかないのだ。

1~3の条件が満たされればEPUB3は必ず大ブレークする。しかしながら、2011年の段階では上の1~3の条件は一つも満たされていないので、現段階ではまだビジネスとしては盛り上がらないのは必然である。もうすぐ2012年になる。来年はぜひEPUBをブレークさせたい。EPUBがブレークすればCAS-UBもブレークするだろう。これは問題ない(自信あり)。

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