『編集とはどのような仕事なのか』[1]には「8 装幀・タイトル・オビ」という章があり、装幀は日本の書籍が世界に誇る長所であるという説明がある。
これを読んで米国の本と日本の本を比べて確認してみたいと考えていたところ、昨日、たまたまシカゴのO’Hare空港で空港内の書店があったので、通りがかりにちょっと覗いてチェックしてみた。
上の写真は書店の様子である。小さな書店なのでそんなに沢山の本はないが、正面の平積になっている本を横から見てもわかる通り、ハードカバーの本はカバー(ジャケット)が付いているが、ソフトカバーの本はジャケットが付いていない。
ざっと見て回ったところ、店内の棚に並んでいる本も同じで、ハードカバーの本にはジャケットがある。しかし、ソフトカバーの本にはジャケットがなく、本の表紙が綺麗にデザインされている。
上の書店では日本の書籍にオビに相当するものが付いている本はみられなかった。
日本の書籍を書店の店頭で見ると、ハードカバーはもとよりソフトカバーも、単行本はほぼすべての本にジャケットが付いている。新書や文庫までジャケットがついている。さすがにオビは新書にはついていないことも多いが。
もとより、たまたま通りかかった米国の書店で本を少しみただけなので、結論を出というのは早すぎると思うが、ジャケットについては米国の書籍の方が合理的に思える。
PS1: facebookに投稿したところ、コメントをいただきました[2]。
PS2:用語:ペーパーバック(仮製本)をソフトカバーに変更しました。
[1] 『編集とはどのような仕事なのか』
[2] 日本では書店で売られているほぼすべての本にジャケットが付いているが、これは行き過ぎではないだろうか?