縦組みにおける英数字正立論9―製品の実装と使い方


現在、Microsoft WordやInDesignをはじめとして日本語組版を行なう製品の多くは、全角文字と半角文字を別の文字として扱い、縦組みでは全角文字を正立させ、半角文字を横倒しするという方法を採用しているようです。

アンテナハウスのXML組版ソフトの最新版である「Antenna House Formatter V6.0」も例外ではありません。このため縦組みでは半角英数字を横倒し、全角英数字は正立となります。

日本語の著者や編集者は、こういったツールを前提に仕事をすることになります。従って、著者または編集者は、縦組みの書籍の原稿を整理する段階で、正立させる文字は全角文字、横倒しする文字は半角文字で用意することになります。

ただし、こういったことを知らないIT専門家も多いようです。あるセミナーで著者が「AH Formatterでは縦組みで正立させたい英数字は全角文字で入力する必要があります。」と説明したところ、そのことが「参考になった」という感想が寄せられました。IT分野では縦組みはほとんど使われていませんので、これは不思議ではありません

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