CAS-UBを本日V2.1にバージョンアップ。Kindle用に最適化したEPUB自動生成などを機能強化しました。


2012年12月20日にクラウド型電子書籍制作サービス(CAS-UB)をバージョン2.1としました。バージョン2.1では次の機能を強化しています。

Kindle用に最適化したEPUBを生成する機能

・アマゾンKindle用に最適化したEPUB(Kindlegenでmobiに変換する直前のEPUB)を生成する機能、およびそのEPUBをKindleのmobi形式に変換してダウンロードする機能を正式サポートしました。
・Kindle用のEPUBでは次のような点を最適化しています。
・カバー画像とタイトルページ(オプション)を出力します。カバーページは出力しません。
・カバー画像が指定されていないときは扉(タイトルページ)の内容からカバー画像を自動生成します。
・EPUB2用の論理目次に加えて、XHTML形式で本文の記事として扱う目次を自動生成してガイドに登録します。

Windowsヘルプ(CHM)形式の生成機能

・アプリケーション・マニュアル形式に向いた出版物の種類「マニュアル1」を正式サポートしました。
・「マニュアル1」を使うと、Windowsアプリケーションのヘルプ形式(CHM)の元ファイルをボタン一つで生成することができます。
・アプリケーション・マニュアルに最適化したレイアウトでPDFを出力できます。
・なお、今秋、バージョンアップしたアンテナハウスの『瞬簡PDF』ファミリーのマニュアルに添付しているPDFおよび製品のCHMヘルプはCAS-UBを使用して制作しています。

メルマガ変換機能の強化

・メルマガ変換で作成したEPUBを楽天KoboやAmazon Kindleストアに直ちに配信できるようにメタデータ等の設定機能を強化しました。
・メルマガ変換設定画面から、EPUBのメタ情報やカバー画像などを設定する機能を追加しました。
・これにより、電子書店に配信可能なEPUB版メルマガをワンステップで生成できます。

編集機能の強化

・出版物を構成する記事毎に過去の履歴(リビジョン)を一覧表示し、その中の指定した新・旧ふたつのリビジョンの差分を表示する機能を正式サポートしました。これを使って、記事の更新内容を確認したり、過去の記事に遡っていくことができます。
・セル結合やネストした表のような複雑な表を、CAS記法のテキストの中にXHTMLの表として埋め込む機能を正式サポートしました。
・出版物を構成するすべての記事の中の文字列を横断的に検索し、対話的に確認しながら指定した文字列に置換する機能を正式サポートしました。
・記事のタイトル、本文内の見出し、図・表のキャプションにCAS記法でマークアップする機能を追加しました。見出しやキャプションに簡単な数式を埋め込むことなどができます。

EPUB生成機能の強化

・V2.0まで「表紙」として扱っていたページを、V2.1では「カバーページ」と「タイトルページ(扉)」に分離しました。V2.0までの表紙は、カバー画像を指定したとき全画面画像の表紙となり、カバー画像を指定しないときテキストの表紙になりました。
・V2.1のカバーページには全画面のカバー画像のみを登録します。V2.0においてカバー画像を指定したときの表紙に相当します。
・V2.1のタイトルページは、書籍のタイトルなどを記述したテキスト(HTML)ページです。V2.0においてカバー画像を指定しないときの表紙に相当します。タイトルページを出力しない設定もできます。
・カバー画像が指定されていない場合、タイトルページに表示する内容からカバー画像を自動的に生成して登録します。V2.1では表紙画像を指定しないと自動的に表紙画像を作ることになります。仕様が変わっていますのでご注意ください。自動生成するカバー画像のレイアウトはタイトルページに対するCSSで設定していますので、ユーザーがレイアウトを変更することができます。
・メタデータ設定内容を見直しました。ISBNが指定されているときはISBNを優先的に出版物の固有識別子に指定します。ISBNが指定されていないとき版数と対応するUUIDを生成して固有識別子に指定します。

編集の変更点

・記事の種類を親子の関係から自動的に補完する機能を追加しました。例えば、章の下位の記事は自動的に節になるというような補完機能です。
・構成編集画面のメニューの配置を変更して、出版物記事のアウトライン(ツリー)編集をできるだけわかりやすく、使いやすくしました。

生成メニューの見直し

・出力にKindleの追加に伴い、媒体の並び順を変更しました。
・EPUB・Kindle生成設定で、EPUBのカバー画像指定画面をひとつの画面としました。
・EPUBに設定する出版物メタデータの設定画面を奥付け設定画面から「一般」画面に移しました。
・EPUB出版物の「概要」、「キーワード」をタイトルページに出力できるようにしました。
・PDF生成設定でソースコード用Monoフォントを利用可能としました。
・インポートとリストア時の処理の高速化。インポート時とリストア時に記事をバージョン管理システムに登録する方法を見直して高速化しました。

なお、出版物の種類「ノート1」のPDF生成機能を簡単なレポートなどに向いた形式に仕様を変更しています。本機能は開発中で未完成です。暫定公開の機能となります。

[1] 『瞬簡PDF』

CAS-UBを本日V2.1にバージョンアップ。Kindle用に最適化したEPUB自動生成などを機能強化しました。” への2件のコメント

  1. 電子書店に配信可能なEPUB版メルマガをワンステップで生成!
    ありがとうございます。
    それから、表紙画像にカバーに載せたい文言を記載できるのでしょうか?

  2. >それから、表紙画像にカバーに載せたい文言を記載できるのでしょうか?

    できます。具体的な、出版物情報の登録項目とカバー画像のレイアウト例を、21日のブログに記載しましたのでご覧ください。

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