EPUB標準化関連活動について、前回、1月までの進展を整理しました。[1]今日はその続きです。
1.EPUB 3.0 本体
・EPUB 3.0.1 概要
・変更点
○進捗
2月28日にドラフト仕様からIDPFのProposed Specification(February 28, 2014)となる。
~4月25日 パブリックレビュー
現在、勧告仕様化のためのIDPFメンバー投票中。投票期間は6月11日~6月25日まで。
2.関連プロファイル仕様
1)EPUB Index(索引)
EPUB Indexes 1.0
2月28日にProposed Specificationに進んだ。
2)ハイブリッドレイアウト (Advanced-Hybrid Layout Working Group)
3月26日にパリでワークショップを開催。
IDPF Workshop on EPUB Comics/Manga – March 26 (Paris)
内部的に改訂されているが、公開されている仕様はドラフトの状態から進展していない。
3)EPUBの辞書と用語集(Dictionaries and Glossaries working group)
EPUB Dictionaries and Glossaries
2月に公開ドラフト第一版が発表された。
4)注釈:Open Annotation (EPUB)
Open Annotation in EPUB
5月28日に公開ドラフト第二版が発表された。
5)EDUPUB
EDUPUBはもっとも活発です。2月から5月までの進捗は次の通りです。
① ワークショップ
a.2月にソルトレークシティで第2回ワークショップを開催
・EDUPUB Salt Lake City Workshop Report
ポイントは次の通り。
*第一回のBoston ワークショップからの進展について。最初のパネルでEPUBを教育コンテンツの配布媒体として利用することが実践的かどうかを議論。
*評価、結果、分析に関して。たとえば、IMSのQTI、Caliper分析フレームワークにより、結果を集めたり、リアルタイムのレベル付けすること、などについてプレビュー。
*第一回ワークショップ後にIDPFに二つのサブグループができた。各WGからの報告があった。
**コンテント・グループはEPUBのマークアップ・プロファイルを作成中で、ワークショップ前に最初のEditor’sドラフトを出した。
**二つ目のグループは学習オブジェクトのような、分離したオブジェクトの配布を検討している。ドラフトは近々出す予定(2/27時点)。(5/28公開のEPUB Distributable Objectsが該当するのだろう)。
**shcheme.orgのメタデータを統合するガイドができた。
・JEPAによる日本での報告会
b.6月にオスロでの第3回ワークショップを予定
・EDUPUB Europe 2014
・EDUPUB Europe Program June 19, 2014
②仕様案
EDUPUB関連の公開資料リスト
5月28日に、EDUPUBプロファイルなどのドラフト仕様が公開された。これらの仕様をオスロのワークショップでレビューする予定である。
・EPUB 3 EDUPUB Profile
・EDUPUB Structural Semantics
・Open Annotation in EPUB (上記)
・EPUB Distributable Objects
・EPUB Widget Packaging and Integration