EPUB標準化関連活動のアップトゥデイト 2014/9/15

9月16日からEDUPUB Tokyo 2-14[1]が開催されます。そこで、EPUB標準化活動とEDUPUBについて1月時点[2], 6月時点[3]に引き続き進捗を整理してみます。

※9月18日更新しました。配布可能オブジェクト(Distributed Object)を追加。注釈をEDUPUB関連に移動。

1.EPUB 3.0.1 
EPUB 3.0.1は6月26日付けでIDPFの勧告仕様となりました。
EPUB 3.0.1

2. EPUB関連仕様
(1) 索引(EPUB Index)
・仕様書は勧告手前で2月28日公開(6月時点から変化なし)。
EPUB Indexes 1.0

(2) ハイブリッドレイアウト (Advanced-Hybrid Layout Working Group)
・8月27日にドラフト仕様書が改訂されました。この3か月で1歩前進しています。
EPUB Previews
EPUB Multiple Renditions
EPUB Region-Based Navigation
Magazine Structural Vocabulary

(4) 辞書
ワーキング・グループとしてのドラフトが2月4日付けで公開(6月時点から変化なし)。
EPUB Dictionaries and Glossaries Working Group Draft 20140204

3.EDUBPUBプロファイル
EDUPUBプロファイル仕様は、9月8日にドラフト第2版が公開されました。2014年内に最初のバージョンを完成させる予定です。
EPUB 3 EDUPUB Profile Draft Specification 8 September 2014

4. EDUPUB関連仕様
(1) 注釈(Open Annotation)
・ドラフト仕様書は5月28日公開(6月時点から変化なし)。
Open Annotation in EPUB Draft Specification 28 May 2014

(2) 配布可能オブジェクト
・ドラフト仕様書は5月28日公開(6月時点から変化なし)。
EPUB Distributable Objects Draft Specification 28 May 2014

(3) Widgets
EDUPUB用WidgetはGitHubとGoogle Docsをベースに議論が進んでいます。
IDPF/widgets
EPUB Widget Packaging and Integration

[1] EDUPUB Tokyo 2014
[2] EPUB標準化関連活動のアップトゥデイト 2014/1/18
[3] EPUB標準化関連活動のアップトゥデイト 2014/6/15
[4] EDUPUB プロファイル仕様 (5/28ドラフト) のあらまし

EDUPUB プロファイル仕様 (5/28ドラフト) のあらまし

EDUPUBプロファイル仕様(EPUB 3 EDUPUB Profile)のあらましは以下の通り。

■全体
EDUPUBプロファイルは、EPUB3の機能を、教育出版で要求される構造、意味、挙動に合わせるもの。

EDUPUB適合の出版物は、EPUB3として妥当な出版物である。しかし、EDUPUBでは追加の要求項目があるのでEPUB3として妥当であるからといって、EDUPUBとして妥当であるとはいえない。

○コンテントに関する追加準拠項目
・コンテント文書に関する構造
・意味構造はEDUPUB Structural Semanticsに従う
・ナビゲーションに関する要求
・メタデータに関する要求
・注釈を埋め込むことができる

○リーダーの準拠項目
・EPUB ウィジットを可視化する
・マルチプルレンディションのサポート(Should)
・注釈のインポートと可視化できる

○文書モデル
・リフロー型の利用を強く勧める
・固定レイアウトについては中立
 XHTMLベースの固定レイアウトを強く勧める。デフォルトがイメージのときは、アクセシブルなレンディションを含める
・複数のレンディションを含めてもよい
・教師のためのガイドのための意味構造は含まない。(将来のバージョンとして検討中)。当面、注釈を使う。

■コンテント文書に関する構造
・関連する内容をセクション要素でグループ化しなければならない
・タイトルと見出し。タイトル付セクション、タイトルなしのセクション、深いネスト、に関する制約が厳しい。
・印刷版があるなら、ページ区切り記号を含めることを推奨、そのときpage-list nav要素を含めること。
・イメージの要件
・配布可能な教育オブジェクト(EPUB Distributable Object)

■意味構造
・意味構造を示すための用語をEDUPUB Structural Semanticsで定義し、これを出版物内のマークアップと用語で示す。

■ナビゲーション
・完全な目次(toc nav)を含めること
・簡易目次(toc-brief nav)を含めてもよい。
・図版、表、ビデオ・オーディオのリストを含めるべき
・ページリスト

■ウィジット
・ウィジットを含めるときは、EPUB Widget Packaging and Integration仕様に準拠する。

■評価、成果、分析
・IMS Caliper, QTI, LTIの統合

■出版物のメタデータ
EDUPUBを含める
・教育メタデータ
・アクセシビリティ・メタデータ

■注釈
・Open Annotation in EPUBに準拠する注釈を表示できること

[1] EDUPUB ボストン・ワークショップとその後の展開

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EPUB標準化関連活動のアップトゥデイト 2014/6/15

EPUB標準化関連活動について、前回、1月までの進展を整理しました。[1]今日はその続きです。

1.EPUB 3.0 本体
EPUB 3.0.1 概要
変更点

○進捗
2月28日にドラフト仕様からIDPFのProposed Specification(February 28, 2014)となる。
~4月25日 パブリックレビュー
現在、勧告仕様化のためのIDPFメンバー投票中。投票期間は6月11日~6月25日まで。

2.関連プロファイル仕様
1)EPUB Index(索引)
EPUB Indexes 1.0
2月28日にProposed Specificationに進んだ。

2)ハイブリッドレイアウト (Advanced-Hybrid Layout Working Group)
3月26日にパリでワークショップを開催。
IDPF Workshop on EPUB Comics/Manga – March 26 (Paris)
内部的に改訂されているが、公開されている仕様はドラフトの状態から進展していない。

3)EPUBの辞書と用語集(Dictionaries and Glossaries working group)
EPUB Dictionaries and Glossaries
2月に公開ドラフト第一版が発表された。

4)注釈:Open Annotation (EPUB)
Open Annotation in EPUB
5月28日に公開ドラフト第二版が発表された。

5)EDUPUB
EDUPUBはもっとも活発です。2月から5月までの進捗は次の通りです。
① ワークショップ
a.2月にソルトレークシティで第2回ワークショップを開催
EDUPUB Salt Lake City Workshop Report
ポイントは次の通り。
*第一回のBoston ワークショップからの進展について。最初のパネルでEPUBを教育コンテンツの配布媒体として利用することが実践的かどうかを議論。
*評価、結果、分析に関して。たとえば、IMSのQTI、Caliper分析フレームワークにより、結果を集めたり、リアルタイムのレベル付けすること、などについてプレビュー。
*第一回ワークショップ後にIDPFに二つのサブグループができた。各WGからの報告があった。
**コンテント・グループはEPUBのマークアップ・プロファイルを作成中で、ワークショップ前に最初のEditor’sドラフトを出した。
**二つ目のグループは学習オブジェクトのような、分離したオブジェクトの配布を検討している。ドラフトは近々出す予定(2/27時点)。(5/28公開のEPUB Distributable Objectsが該当するのだろう)。
**shcheme.orgのメタデータを統合するガイドができた。
JEPAによる日本での報告会
b.6月にオスロでの第3回ワークショップを予定
EDUPUB Europe 2014
EDUPUB Europe Program June 19, 2014

②仕様案
EDUPUB関連の公開資料リスト

5月28日に、EDUPUBプロファイルなどのドラフト仕様が公開された。これらの仕様をオスロのワークショップでレビューする予定である。

EPUB 3 EDUPUB Profile
EDUPUB Structural Semantics
・Open Annotation in EPUB (上記)
EPUB Distributable Objects
EPUB Widget Packaging and Integration

[1]EPUB標準化関連活動のアップトゥデイト 2014/1/18

EDUPUBで数式をどのように表わすのか? MathMLが飛翔するか、それともSVGなのか?

数式をWebで表わすための標準としてMathML仕様[1]があります。MathMLは1998年4月にV1が標準化されていますので、既に16年近くになります。しかし、現在、MathMLで表わした数式を表示できるEPUBリーダーはもとよりWebブラウザは数が少なく、また表示できたとしても不十分です[2]。現在、ブラウザ上での数式表示はJavascriptによるMathJax[3]がデファクトになりつつありますが、MathJaxといえども、算数は表示できないなどの制限があります[4]

現在、教育コンテンツ配布のためのEPUBプロファイル仕様EDUPUBにむけて活動が活発化しています。数学はもとより科学教育では数式の記述と表示は必須です。ボストンのEDUPUBでは、数式を表示する方法に関するプレゼンもあり、数式表示の話題が関心を集めたようです。

EDUPUBの中心人物の一人であるMatt Garrishは、EDUPUB2の直前のブログ「MathML Support in EPUB」[5]で、数式が重要なのに、期待のMathMLはなかなか普及しない、という現状を憂いています。Matt氏に限らず、WebとEPUBにおける数式表示の問題を解消したいと望んでいる人は多いでしょう。

そこ本ブログでは、数回にわたり、MathMLを中心に数式表現の現状と課題をレビューするとともに、アンテナハウスの取り組みを紹介します。もちろん、できるだけ、タイトルに掲げた疑問に答えたいと考えています。

MathとEPUB/HTMLの関係

数式は科学の基本になりますので、Webで数式を表わしたいという考えは自然です。HTML2.0には数式を表わす要素はありませんが、1995年にリリースされたHTML3.0には <MATH> 要素が追加になりました[6]。しかし、次のHTML3.2では、Mathについては、引き続き検討すると述べられているだけで、仕様から削除されてしまいました。

この間、数式を表現するマークアップ言語として、MathMLが新しく提案されて独立な標準仕様として成長してきたことになります。MathMLは、EPUB3.0には、ドキュメント文書の標準機能として含まれています。そして、HTML5では、math要素を標準的な要素として含むことができるようになっています。16年間の間、別の親にそだてられたmath要素が、いよいよHTML5の中で他のHTML直系要素と肩を並べた存在になったとも言えます[7]

MathMLはV3.0で成熟した仕様になり、様々な分野で採用された。残された大きな課題はEPUB3とHTML5においてMathMLを表示すること」(Autumn Cuellar. ”A MathML Progress Report”[8])が、MathML関係者の共通の問題認識のようです。

[1] Mathematical Markup Language (MathML) Version 3.0 W3C
[2] 例えば、MathML3.0は2010年10月に勧告になり、既に満3年半を経過しました。しかし、MathML3.0で新しく追加された、a. 右から書く言語(アラビア語など)の数式記述、b. 数式内の改行制御、c. 初等数学(算数)すべてを可視化できるWeb/EPUB環境は存在しません。MathPlayerは、アラビア語の数式、算数は対応しており、改行もできる可能性があります。しかし、MathPlayerは、Internet Explorer (IE) のプラグインなのですが、IE10以降ではプラグインが利用できないため、このままIEの方針が変わらないなら廃れてしまうでしょう。
[3] MathJax
[4] MathML Forges On Peter Krautzberger。Peter氏はMathJax開発チームの一員であり、このWebページの現状報告は非常によくまとまっており、また深い情報があります。
[5] MathML Support in EPUB Matt Garrish
[6] Table of Contents HTML3.0
[7] HTML5 A vocabulary and associated APIs for HTML and XHTML
[8] Autumn Cuellar. “A MathML Progress Report” XML Prague 2014 Conference Proceedings. 14-16 Feb. 2014. University of Economics, Prague, Czech Republic

「米IBMが電子書籍ファイルフォーマットEPUB3を社内文書の1つに正式採用」、というニュースに接して。EPUBの現状と今後を少し考えてみる。

2月14日に「米IBMが電子書籍ファイルフォーマットEPUB3を社内文書の1つに正式採用」(http://hon.jp/news/1.0/0/5244/)というニュースが流れました。

ニュース源は、2/13のIPDFのプレスリリース[1]となっています。IDPFのリリースでは、①IBMは、最近、主要なパッケージ文書形式としてEPUBを採用した。②EPUBを採用したことから学んだことをホワイトペーパーで出すことに合意したとのことです。

プレスリリースには、IBMのMichael D. King氏がコメントを寄せています。Michael D. King氏は、教育事業を担当しているようでIMS Global Learning Consortiumの理事になっています。IMSは、12-13日にソルトレーク・シティで開催されたEDUPUB2[2]の主催者でもあります。

EDUPUB2のアジェンダ[3]を見ると、同じIBM Software GroupのRich Schwerdtfeger氏がAccessibilityのモデレータを担当しています。 

Rich Schwerdtfeger氏は2月14日のブログで、「EPUB Makes Mobile Content Inclusive & Accessible」という記事[4]を書いています。ということで、ニュースの発信源はEDUPUB2の場だろうということはほぼ確定です。

Rich Schwerdtfeger氏によると、IBMは技術マニュアルや製品マニュアルの多くをEPUBで提供しているとのことです。IBMでは、既にこうしたドキュメントのコンテンツをDITAで制作しているので、スムースにEPUBに変換できると述べています。

ドキュメントをEPUBで配信したときの一番の問題点は、EPUBを読むためのEPUBリーダーの欠乏です。EPUB配信の最大のメリットは、モバイル、タブレット、PCなどのマルチデバイス、マルチプラットフォームでドキュメントを読むことにあるはずなのですが、現実には、マルチデバイス・マルチプラットフォームのEPUBリーダーはあまりありません。

ここで、注目されるのは、IBMが同時にReadium Foundation[5]に加盟したというコメントです。調べてみますと、確かにIBMはReadium Foundationのメンバーリストに入っています。これはなかなかに興味深い話です。

といいますのは、Readium SDKはGPLライセンスによるオープンソースで提供されています。従って、ソースを誰でも入手できますので、開発者なら誰でも自分でこれを使って、EPUB Readerを開発し、GPLライセンスで配布できます。

Readium Foundationに参加すると、再許諾ライセンスを含めて自由度の高いソースコードライセンスを得られます。従って、GPLでないライセンスによるEPUBリーダーを作ることが、Readium Foundationに参加する意味=目的となります。

Readium Foundationの入会費は非常に高額ですので、単なる情報収集やお付き合いで入る可能性はあまりないでしょう。つまり、自社開発で商用ライセンスのEPUBReaderを作る計画がないなら、Readium Foundationには入る意味がないということになります。

ここから言えることは、IBMはEPUBReaderを開発したり、EPUBを利用したソリューションを作るなどかなり明確な計画があるのだろう、ということです。

EPUBを、書籍の販売形式としてだけでなく、教育・ビジネスで利用するという観点からは、今後に注目すべきニュースといえます。

[1]IBM standardizing on EPUB to reduce digital barriers and increase mobile support
[2]EDUPUB2 Workshop on Digital Publishing for Education
[3]Draft Agenda
[4]EPUB Makes Mobile Content Inclusive & Accessible
[5]Readium Foundation

EDUPUB ボストン・ワークショップとその後の展開

昨日のブログ[1]で、EPUBPUBの標準活動について紹介しましたが、ボストン・ワークショップの状況についてより詳しく知りたいという要望がありましたので、引き続き調べてみました。

1.ボストン会議の概要

ワークショップに参加したわけではありませんが、公開されている資料を基に簡単にまとめてみました。

(1) テーマ
1) 教育分野における相互運用性
IMS Global Learnig Consortium(IMS)のCEO Rob Abel氏が進行役。e-ラーニングの分野では幾つかの標準とプロトコルがあり、利用者はそれを相互運用しなければならない状態になっています。その状況についての報告とパネルが行なわれました。

2) リッチで対話のできるコンテンツ
IDPFの Executive DirectorであるBill McCoy氏が進行役。Webプラットフォームの適用により、e-bookでリッチなコンテンツの提供が可能となりました。

3) アクセシビリティ
IDPFのCTOであるMarkus Gylling氏が進行役。アクセス可能な教育環境についてをテーマとしています。

4) 制作ワークフロー
Pearsonの Director であるPaul Belfanti氏が進行役。標準ベースのコンテンツ制作・生成・配信の効率や汎用性についてのプレゼンテーションをテーマとしています。

(2) EDUPUB ボストンのレポート

IDPFのWebページには、ボストンで開催された第1回EDUPUBワークショップの総括レポートがあります。そのポイントは次のとおりです。

1)全体の方向性はPearsonのDr. Dan Cooperによるキーノートとクロージング・スピーチで示されました。Cooper氏は構造化編集と組立ツールによる次世代の教育出版、構造とスタイルの分離、中間形式の標準を廃して出力がすぐ出来る標準へ、競争上益がなくまた相互運用性で妥協が必要な配布形式のバリエーションをなくして革新につながるオープンな経済システムへの要求について述べられました。これを速やかに進めるために、PearsonはIDPFにEDUPUBの出力形式に関するプロファイルの草稿を提案するとのことです。

2)W3CのCEOであるJeff Jaffe氏は出版とWebのより完全な統合について紹介しました。

3) EDUPUBのほか、Metrodigi社のWidgetsと、VersaPub社の文書協調についてのEPUBを改良案の提案の告知がありました。

会議の終わりにあたり、共同議長のMarkus Gylling (DAISY/IDPF)とPaul Belfanti (Pearson)より11項目の課題の提示がありました。

11項目の課題

2. ワークショップ後の進展

ワークショップの後の動きとして、3つのワーキング・グループが作業を開始しました。

(1) EDUPUB

EPUBを教育用テキストに利用するためのプロファイルを作成するものです。
現在、IDPFのメンバーを中心にワーキンググループができており、週1回のペースで電話会議を行なっています。

これに関しては、PearsonからEDUPUBのベースラインプロファイル仕様のドラフトが提出されました。
EDUPUB Output Profile Baseline Spec

この仕様案はXHTMLのクラス属性を使って意味とレイアウトを規定しようとしています[2]

(2) QTI、LTI、LRMI

QTI、LTI、LRMIは、それぞれ次の内容ですが、これらEPUBと整合を持たせるものと見られます。

・QTI仕様はIMSが開発した質問、テストデータ、結果レポートの相互運用を可能とするための標準です。
・LTI(学習ツールの相互運用性)は、現在、IMSで仕様の開発が進んでいます。
・LRMI(学習資源のMetadata)とアクセシビリティについて。

EDUPUBとQTIのワーキンググループは、別々に作業を進め、第2回のワークショップの後で整合性の検討を行なうようです。

なお、QTIとEPUBでは、現在、HTMLの要素の使い方に相違があります。例えば、村田真氏の分析によるとEPUBのみで使えてQTI V2.1にはない要素がだいぶあり、またQTIとEPUBではテーブルのモデルが違うなどの内容モデルが違うとのことです。

(参考)
Question and Test Interoperability version 2.1

(3) Widgets

小さな単機能のアプリケーションや部品を共有するプラット・フォームを作ろうということのようです。これについて議論をするためのグループができています。

Metrodigi社が提供したWidgetsを元に、現在、インターネット上のオープン・ソース用レポジトリが用意されています。

IDPF ePub Widget Framework

[1] EPUB標準化関連活動のアップトゥデイト 2014/1/18
[2] クラス属性とCSSを使ってプロファイル仕様を作ろうという考えのようです。これはEPUBの従来の方針とはかなり違うのではないかと思います。