Page2015の会場(3階)では、キャノンマーケティングジャパン(CMJ)とホリゾンが隣で、デジタルプリンタで本を印刷し、自動製本機で製本する実演をおこなっていています。本が実際にできる工程を見るのは楽しいものです。
ホリゾンのブースでは実演している本をもらうことができますので、無線製本して断裁前の本をもらってきました(下の写真)。
CMJのデジタルプリンタの実演では面付けして印刷したものを配っていますが、このデモの本は1枚のA3サイズのカット紙に表4頁分・裏4頁分(合計8面)が印刷されています。
製本する工程では表裏に印刷した1枚の刷本から紙を折るのですが、「折りは16ページ折りが基準で」(『本作りの常識・非常識(第二版)』、野村 保惠、印刷学会出版部、p.203)とあり、16ページ折が多いのかと思っていました。
しかし、最近の本の総ページ数を調べてみますと、必ずしも16の倍数が多いということでもないようです。
手元にある101冊の本の総ページ数を調べてみた結果は次の図の通りです[1]。8の倍数が30点、16の倍数が26点、32の倍数が40点あります。8の倍数でないものも5点あります。結構、いろいろな折りの数があるようです。
[1]手元にある本なので代表性は保証できません。2000年以降に出版されたものが中心です。総ページ数というときは、カバー(表1~表4)やボディと別の紙に印刷されたページ(化粧扉など)は含みません。しかし、ボディと同じ紙に印刷された書名扉(本扉)は含みます。
たまたま拝見しました。ご検討された書籍の本文の折りの立て方ですが、
普通は16頁折りを基準とします。印刷機にかける刷判16頁折りが
合理性があるからです。16で割って余りは別折り(別丁)とします。
例えば本文248頁だとしますと、16頁15折りと8頁1折りで折構成します。
ちなみに大量印刷の雑誌ですと、32頁あるいは48頁折りが標準です。
刷版はできるだけ少ない方が経済合理性、印刷効率がよいわけです。
しかしデジタルプリントは、物理的刷版が必要ありませんですよね。
ありがとうございました。
余りを別にするという方法を使うんですね。
印刷では一度に沢山の頁をする方が効率が良いというのは良く分かります。あとは折る機械の性能の問題もありそうですが。