CAS本第二弾「魔性のプレゼンテーション~その美学と作法~」の新発売

CAS-UBでは、実際に商用書籍を制作してCAS電子出版のブランド(CAS本と略記)による販売も行なっています。現在、書籍の形式はEPUB2とPDFです。将来は、EPUB3や他の形式にも拡大していく予定です。

このCAS本の第2弾として、アートダーウィン代表・加藤哲義氏による「魔性のプレゼンテーション~その美学と作法~」のEPUB版とPDF版をDLマーケットで発売しました。

表題は、かなりデフォルメされていますし、文章の語り口もやや悪魔的ではありますが、本質は非常に真面目な内容です。プレゼンテーションにはいろいろな目的がありますが、本書は主に営業プレゼンの方法について内容になります。営業プレゼンの目的は商品をお客さんに訴えて購買行動につなげることであり、営業マンにとっては自らの活動の成否を決定するものです。中小企業の社長にとっては企業の業績を決定するものでもあります。プレゼン術の研鑽は重大課題といえます。

先日、亡くなったアップルのスティーブ・ジョブス氏はプレゼンの名手としても有名であり、そのプレゼンは「歪曲空間」とまで言われたようです。アップルの成功は、スティーブ・ジョブス氏のプレゼン術にも負っています。スティーブ・ジョブス氏の「脅威のプレゼン」という書籍は有名です。私も買って読みましたが、「魔性のプレゼンテーション~その作法と美学~」にはかなり共通するものがあります。

書籍の整理としてはおそらく「魔性のプレゼンテーション~その作法と美学~」の方がまさるとも劣らないと感じています。「脅威のプレゼン」はスティーブ・ジョブス氏による執筆ではありあませんし、スティーブ・ジョブス氏の真似はできなくても、加藤哲義氏を真似することはできます・・・

◎書籍のデータ(EPUB形式)
書名:「魔性のプレゼンテーション~その美学と作法~」
著者:加藤哲義
形式:EPUB2形式
発行:2011年11月18日(初版)
ISBN:ISBN978-4-900552-05-0
販売元:アンテナハウス株式会社(CAS電子出版)
販売価格:480円(税込み)
購入先:DLマーケット※販売書店は今後増やす予定です。

◎書籍のデータ(PDF形式)
書名:「魔性のプレゼンテーション~その美学と作法~」
著者:加藤哲義
形式:PDF形式、新書版、縦組、全78頁、2.2MB
発行:2011年11月30日(初版)
ISBN:ISBN978-4-900552-05-3
販売元:アンテナハウス株式会社(CAS電子出版)
販売価格:480円(税込み)
購入先:DLマーケット

◎DLマーケットでPDF版を立ち読みできます。

※販売書店は今後増やす予定です。

表紙画像:

CAS-UBにおける図版の配置

CAS-UBの第2作「魔性のプレゼンテーション」もそろそろ大詰めです。それでいつも最終的に手間がかかるのが図版です。図版の取り扱いは、テキストよりも難しいのではないかとさえも思います。

PDFを作成するときに注意すべきなのは図版のために大きな空白ができるのを避けることです。この空白は或るページに図版が入らないために図版の前で改ページが起きることによってできるものですが、この空きができないようにするには図版と文字の位置関係を変更することが必要です。

通常はDTPオペレータがこの操作を行ないます。コンピュータによる自動組版では、いままで図版と文字の位置を自動的に変更することができなかったのですが、最新のAH Formatterでは図版を最適配置する機能をもたせることで徐々に解決に向かっています。

さて、今回制作するPDFは新書版です。各ページで図版をいつも上に配置するようにしました。そうしますと組版結果は次のようになります。
1. 見開きに一つの図

2. 見開きに二つの図

3.図を1ページに2枚入れた例

CAS-UBで上の1, 2は自動最適配置です。3は二つの図を1ページに入れるように明示的に指示します。このマークアップは次のようになります。

[[[:fullpg:fig =統一感による信頼と意外性による魅力
{{touitsukan_ni_yoru_sinrai-433px-200dpi-20111114.png | touitsukan_ni_yoru_sinrai-433px-200dpi-20111114.png}}
\\
\\

{{touitsukan_ni_yoru_sinrai-433px-200dpi-20111114.png | touitsukan_ni_yoru_sinrai-433px-200dpi-20111114.png}}
]]]

[[[…]]]は、図版を囲むブロックです。
:fullpg はこの図版ブロックを1ページに配置することを指示します。
:fig はこのブロックが図版であることを指示します。
=以下はキャプションを示します。
{{ | }} イメージのファイル名と代替テキスト
\\ 強制改行です(2つの図の間の空きを広げるため)

今回のPDF制作には、この程度で大よそOKです。もう少し複雑になるといろいろ考えないといけないかもしれません。

EPUBはまだ緻密なレイアウトができないので、その分PDFより話が簡単です。

CAS-UBの概要の紹介―1 ワンソース・マルチユースを実現

CAS-UBはWeb上で出版物を編集・制作するサービスです。その基本機能は、①原稿をWeb上でオーサリングを行い、②完成した段階でEPUB、PDF、Web形式をボタン一つで生成するということです。

現在、電子書籍による出版が注目されており、特に電子書籍の形式としてEPUBに関心が集まっています。現時点ではCAS-UBが生成するEPUBはEPUB2です。10月に正式仕様になったばかりのEPUB3を出力する機能は開発中であり、近い将来に正式機能として提供する予定です。

さて、EPUB3が電子書籍流通のインフラとして広く普及するにはまだ数年の時間がかかるだろうと思います。一方で、まだしばらくは紙による出版物の流通が主流であり、さらに紙を模倣した電子メディアであるPDFも電子書籍形式として重要な地位を占めることになるでしょう。

また、CAS-UBではInDesignなどのDTPソフトを使ってプロが制作した出版物並みの高品質なページレイアウトと日本語組版ができます。これにより印刷につかえるPDFも作ることができますし、そのPDFを電子書籍の形式として頒布することも可能です。

このように、CAS-UBはさまざまな形式の出版物をワンソースから生成します。真のワンソース・マルチユースを実現することより、情報の活用度を高めることができます。

CAS-UBのPRサイト

○12月7日 XML/HTML自動組版エンジン『AH Formatter』事例紹介セミナー(無料) にて、CAS-UBがどのようにPDFを作成しているかをご紹介します。