EPUB用CSSテーマのV2(ベータ版)をクラウドで利用可能に。新しいテーマでカスタマイズが格段に簡単になります。

CAS-UB 29日の定期メンテナンスで、EPUB用のテーマの改良版(V2ベータ)を利用可能にしました。

コンテンツとレイアウト(テーマ)の分離
CAS-UBでは、コンテンツとレイアウトをできるだけ分離しています。コンテンツをCAS記法でマークアップし、レイアウトはコンテンツとは別に用意したスタイルシートを使って指定します。デザインの種類をテーマと呼んでいますが、EPUBの生成時にお好みのテーマを選択して、見栄えの変更ができます。

1)コンテンツの編集
コンテンツは次の図のようにレイアウトのない状態で編集します。

20130830-1
図1 CAS記法でコンテンツを記述

2)EPUB生成時にテーマを選択
EPUBを生成するときに、お好きなテーマを選択します。現在、一般ユーザー向けのテーマは横組み7種類、縦組み2種類ありますので、その中からお好みのテーマを選択できます。このほか、システム上はユーザー独自のテーマを作成して使えますが、ユーザー独自テーマは他のユーザーが使うことはできません[1]。

20130830-1a
図2 テーマの選択

3)EPUBの見栄え 3つの例

テーマを変えるとEPUBを様々な見栄えにできます。次の図は3つのテーマ(いずれもV2ベータ版)を組み込んだEPUBをiBooksで表示した例です。

20130830-2
図3-1 テーマ:オルディーズ

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図3-2 テーマ:グリーン

20130830-4
図3-2 テーマ:プレーン

ストア対応の簡易化
EPUB生成時にテーマを変更する方式は、見栄えを変えるだけでなく、電子書店(ストア)毎に異なるEPUBを作るのにも利用できます。現在EPUBのリーダはストア毎に異なっているため、ストア毎にCSSを微妙に変更する必要があります。このようなときストア毎に異なるテーマを用意しておいてEPUBを作ると、販売ストア対応拡大を簡単に行なえます[2]。

テーマのカスタマイズ
CAS-UBでは、ユーザーが簡単なCSSを追加記述して、見栄えをカスタマイズできるようになっています。

しかし、実際には、テーマをカスタマイズするには前提となる技術的な知識が必要なため、これまでは、一般のユーザーがテーマをカスタマイズするのは困難でした。

そこで、CAS-UBのV2.2でテーマのカスタマイズを簡単に行なえるように改良中です。

このためにまず従来のテーマを見直しました。昨日公開したV2テーマ(ベータ版)は、カスタマイズが容易なように変更中のものです。9月4日のセミナーでは、このV2テーマを使って、CSSテーマのカスタマイズ方法について説明する予定です。

[1] ユーザー自身がテーマを登録する機能はありません。弊社のシステム管理者がテーマを登録します。アンテナハウスではテーマの開発を承ります。
[2] これは開発の狙いではなかったのですが、実際には、現実的利点ということがわかりました。

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9月4日(水)午後に新CAS-UBご紹介セミナーを開催します。
詳細とお申し込みはこちらからどうぞ▼
http://kokucheese.com/event/index/104697/
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iBooksのテキスト配置(text-align)の続き―英語でも同様に両端揃え(Justify)になる

昨日はiBooksのテキスト配置について気がついたことを報告しました。で、もしかするとこれは日本語のEPUBだからそうなっているのかもしれないと考えまして、英語のEPUBを作ってみました。自分でも忘れてしまわないよう、結果を簡単にメモしておきます。

1.日本語のEPUBと英語のEPUBとは

ここで、日本語のEPUBというのは、EPUBのメタ情報に<dc:language>ja</dc:language>を登録してあるものです。
英語のEPUBとは、同じくEPUBのメタ情報に<dc:language>en</dc:language>を登録してあるものです。

2.結果

段落のテキスト配置をなにも指定していないとき、iBooks用のメタ情報(com.apple.ibooks.display-options.xml)があるものでは、段落のテキスト配置は左になります(図1)。しかし、iBooks用のメタ情報がないときは、段落のテキスト配置は両端揃えになります(図2)。

English1
図1 段落のテキスト配置の指定なし、iBooks用のメタ情報あり

English2
図2 段落のテキスト配置の指定なし、iBooks用のメタ情報なし

これは日本語と一緒です。

3.KindlePreviewer

なお、KindlePreviewerでは、「段落のテキスト配置の指定なし」の状態では、テキストは左寄せになります。

KindlePreviewer
図3 Kindle Previewerによる表示

4.まとめ表

iBooksとKindleではテキスト配置のデフォルト値が異なっていることになります。

表 段落のテキスト配置を指定していないときの、リーダによる段落のテキスト配置の相違

iBooks3.1で日本語のEPUBを表示 同英語のEPUBを表示 KindlePreviewer
iBooksメタ情報あり 左寄せ 左寄せ 左寄せ
iBooksメタ情報なし 両端揃え 両端揃え 左寄せ

[1] 動作環境はiBooks:3.1(iOS6)、KindlePreviewer:2.9(Windows7)
[2] 「iBooksメタ情報あり」のとき、フォントを「オリジナル」から変更すると日本語EPUBも英語EPUBもともに左揃えから両端揃えになります。これを見ますと、iBooksはデフォルトを両端揃えと考えている印象を受けますね。

iBooks 3.0のちょっとびっくりな挙動。iBooks向けメタ情報の有無でテキストの配置が変わってしまう。

現在、CAS-UBのV2テーマを開発しています。V2のテーマでどんなことを変更しているかということは、また別途、報告します。

V2テーマのことはさておいて、その新しいテーマをチェックしていてiBooks3.0のおかしな挙動に気がつきましたので、同じ落とし穴に嵌る人がでないように、ここにメモしておきます。もしかするといらぬおせっかいかもしれませんが。

いま、チェックしていたテーマでは、次のように通常の段落には両端揃えを設定していません。

p {
font-size: 100%;
font-weight: normal;
line-height: 1.7em;
margin: 0 0 0 0;
padding: 0;
text-indent: 1em;
}

このテーマで作成したEPUB3をReadiumで表示しますと、次の図のように段落が両端揃えになりません。それはそうです。両端揃えをしてないんだから。

Justify-ReadiumWin

ところが、同じEPUBをiBooksで見ると、両端揃えで表示です。

Justfy-iPad

不思議ですね~。指定していないのに両端揃えとは・・・ということで一晩はまりました。

で、わかったことですが。どうやら、iBooks向けメタ情報「com.apple.ibooks.display-options.xml」の有無で、両端揃えになるかどうかの挙動が変ってしまうようです。

「com.apple.ibooks.display-options.xml」がないと、CSSで段落に両端揃えを指定していなくても、iBooks3の表示が両端揃えになります。

しかし、「com.apple.ibooks.display-options.xml」があると、CSSで段落に両端揃えを指定していないと、iBooks3の表示が両端揃えになりません。

これは、どうもどこにもドキュメントがないようですが、バグなのか仕様なのか?一体なんなんでしょうね。

一応、エビデンスです。次の二つは、iBooks3.1(iOS6)による表示です。

1)「両端揃えなし」(com.apple—あり)
pdfinfla-rag

EPUB3ファイル:http://www.cas-ub.com/samples/blog/thepdf_epub3-simple22-rag-with-com.epub

2)「両端揃えあり」(com.apple—なし)
pdfinfla-js

EPUB3ファイル:http://www.cas-ub.com/samples/blog/thepdf_epub3-simple22-js.epub

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CAS-UB 8月22日保守更新では編集メニューの変更などを行ないました。

CAS-UBは本日の保守更新で、編集メニューの変更、障害の修正を行ないました。

1.編集メニューの変更

(1)編集メニューより「内容表示」へのリンクを廃止しました。

従来、出版物編集メニューバーには図の上のように、「内容表示」へのリンクがあり、「内容表示」をクリックすると出版物の先頭記事の内容をプレビューするようになっていました。8月22日の保守更新で本リンクを廃止してメニューの単純化を行ないました。「記事編集」、「構成編集」各画面で記事の左のアイコンをクリックすると同じことができます。

edit-w
図1 内容表示関連

(2)記事の「内容表示」で「ホーム出版物一覧」へのリンクの位置を最後に変更しました。

(3)マークアップ支援ボタンの「ID参照」と「参考文献ID参照」を分離しました。
ID参照は出版物の中の記事や見出し、図・表、特定の位置につけたユーザーIDへのリンクを設定します。参考文献ID参照は参考文献のIDへのリンクを設定します。

ed-Maid
図2 マークアップ支援ボタン

2.各種生成設定の「保存」ボタンを画面の右下から、見出しの上に移動しました。

PDF, EPUBなどを生成するときの設定条件を変更した場合には、必ず設定を「保存」する必要がありましたが、この「保存」ボタンをよりアクセスしやすくするために見出しの上部に移動しました。これによって設定変更する毎に画面を下までスクロールする必要がなくなります。

gen-save
図2 生成設定「保存」ボタンの位置の変更

3.障害の修正

Microsoft Wordのインポート処理でひとつの記事の長さが20000文字を超えた場合の分割処理に誤りがあり無限ループに陥る(インポート処理が終了しない)ケースがありましたので、これを修正しました。

以上、主な修正点を報告いたします。ご理解・ご活用をよろしくお願いします。

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CAS-UBでEPUB制作。Wordで作成した原稿をEPUBにするまでの流れと出来上がり具合のご紹介。

CAS-UBによる出版物の作成の流れを理解していただくためWordで原稿を用意して、EPUB3を作成する流れを例として説明してみます。

1.Wordの原稿を用意してCAS-UBにインポートするまで

(1) Wordの原稿を用意する

まず、Word2007で原稿を執筆します。Wordの印刷プレビューでみますと、でき上がりは全体で5ページとなりました。

Word-previiew
図1.1 Word文書の印刷プレビュー

CAS-UBにうまく取り込むには、Word文書でできるだけWordのスタイル機能で書式を設定します。この文書では、Wordのスタイルを使った箇条書きを作成し、原稿の見出しには図のようにアウトラインを設定しています。

Word-outline
図1.2 Word原稿のアウトライン

できあがった原稿はWordのdocx形式、ファイル名を「PDFAの作り方.docx」として保存します。

(2) 出版物新規作成

今度はCAS-UB側で出版物を作ります。まず、ログイン後の出版物一覧画面で左上の [出版物新規作成] をクリックします。

login00b
図1.3 出版物新規作成

なお、CAS-UBにはWordの原稿を直接EPUB3に変換する「Word変換」もあります。Word変換を使えば途中のステップを全部飛ばしてEPUB3を生成できます。ただし、きめ細かい編集や設定を行なうことはできません。そこで、ここではWordをインポートしてEPUBをステップ・バイ・ステップで作成してみます。

(3) 出版物ファイル名とタイトルを設定

出版物のファイル名やタイトルを設定します。ファイル名は「how-to-PDFA」、出版物のタイトルは「PDF/Aとその作り方」とします。このふたつが必須項目です。出版物の種類は「書籍2」を選択します。それ以外は設定は変更しないで、一番下の [作成] ボタンをクリックします。

pdfa-1
図1.4 ファイル名とタイトルの設定

サーバー上で[作成]処理が終わると、記事がなにもない出版物がCAS-UBのサーバー上にできます。

(4) 外部データ入力でWordファイルをインポート

(1)のステップで作成したWord原稿ファイルをこの出版物にインポートします。このためには[外部データ入力]をクリックします。

pdfa-2
図1.5 外部データ入力をクリック

すると外部データ入力画面になります。

インポートファイルの形式は「Microsoft Word 2003 XML」とします。(この指定でdocx形式のファイルを変換できます。)インポート先は「主原稿」とし、記事に分割するアウトラインレベルは「1」とします。いずれも既定値のままです。ここで、[参照] ボタンをクリックして、最初に準備したWord文書を開きます。

pdfa-3
図1.6 原稿のWordファイルを指定する

これで準備ができましたので、[インポート]ボタンをクリックします。すると画面に「記事の変換中」という表示が出て、しばらくしますと「主原稿」に変わります。

pdfa-4
図1.7 インポート完了

画面の表示が「主原稿」に変わるとインポートが完了しています。そこで [主原稿] をクリックすると画面が切り替わり、記事のツリーが表示されます。

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図1.8 インポート成功すると記事が3つできる

Wordの原稿をインポートした結果、アウトライン1のレベルで分割されて3つの記事になっています。Wordの見出しが、各記事のタイトルになります。記事タイトルの左のペンシルアイコンをクリックすると記事内容の編集画面に変わります。ここで、インポート結果を確認して、必要があれば記事の内容を追加したり訂正したりできます。

pdfa-6
図1.9 最初の章を「記事内容編集」画面で開く

2.書誌編集

CAS-UBでは、表紙と奥付に出力するデータを書誌情報から引用しますので、表紙と奥付に記載が必要な項目は書誌情報に記入しておきます。また、書誌情報は、EPUB3などのメタデータとして登録されます。

書誌情報は、書誌編集画面で登録します。

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図2.1 書誌編集の選択

[書誌編集] をクリックすると書誌編集画面に移ります。著者のプロフィールと版数・発行年月日を入力します。

(1) 著者のプロフィール

書誌編集画面のプロフィール・著者を選んで[編集]ボタンをクリックし、さらに[追加]をクリックします。

pdf-meta1
図2.2 著者のプロフィール追加

著者のプロフィール編集画面が表示されますので、ここで、必要事項を入力します。今回は、「著者の名前(ペンネーム)」、「著者のプロフィール」、「公開する連絡先」の欄に記入しました。

pdf-meta2
図2.3 著者のプロフィール項目に入力

入力完了したら、[保存]ボタンをクリックして戻ります。

(2) 版数・発行年月日の設定

書誌編集画面で改訂履歴を選んで[編集]ボタンをクリックし、版数と発行年月日を入力して[追加]ボタンをクリックして戻ります。

pdf-meta3
図2.4 版数と発行年月日の入力

3.EPUBの生成

EPUBを生成するには、出版物タイトルの表示の下にある [生成] をクリックします。

seisei_menu
図3.1 生成画面への切り替え

クリックすると生成画面に切り替わります。EPUB3の生成の前に生成設定を変更します。

(1) [一般]設定でCSSのテーマを選択

EPUB3の [一般] をクリックします。

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図3.2 一般設定

クリックすると、一般設定画面になります。ここで、「CSSのテーマ」を設定します。テーマはお好みですが、ここでは「ノーマル明朝(EPUB3)」を選択します。テーマを選択したら、最後に、右下の[保存]ボタンをクリックして変更を保存してください。

pdf-gen2
図3.3 一般でCSSのテーマを選択

CSSのテーマを選択しないと、テーマが「未定」のままになり、EPUB3を生成したときレイアウト指定のない状態となりますので、お好みのテーマを選択するようにしてください。

(2) タイトルページで出版元ロゴを指定

次に[タイトルページ]をクリックします。

pdf-gen3
図3.4 タイトルページの設定

タイトルページは、本扉に盛り込む内容を設定します。また、EPUB3の[カバー画像]設定でカバー用の画像(cover.pngなど)を指定しない場合、CAS-UBはカバー画像を自動生成します。タイトルページ設定が、自動生成画像に盛り込む項目にもなります。ここでは発行元のロゴをアップロードします。

pdf-gen4
図3.5 タイトルページでロゴを指定

発行元ロゴはJPEG形式で用意してください。用意したJPEGファイルを参照して選択、アップロードすると ‘publisherLogo.jpg’という名前で、クラウド・サーバーの画像フォルダーに保存されます。アップロードが終わったら、[保存]ボタンをクリックして設定を保存してください。

(3) EPUBの生成実行

[EPUB3を生成] をクリックすると、「生成確認」と大きく表示されて生成を開始します。

seisei-EPUB3
ya-shita
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ya-shita
seisei-EPUB3-download
図3.6 EPUB3生成

生成には少々時間がかかります。「ダウンロード」に表示が変わったら生成完了です。

生成の完了を待たずに他の作業をしたり、ログアウトしてPCをシャットダウンしても、生成処理は行われていますので、後で生成結果をダウンロードできます。生成画面で、・・・を生成の下に生成済み・・・ダウンロードといったリンクが表示されていれば、そのリンクから前回生成した結果をダウンロードできます(生成済みのファイルは、システムのメンテナンス時などに削除されますので保持期間は保証できません)。

seisei-EPUB3-download-sumi
図3.7 前回の生成結果をダウンロードする

(4) ダウンロード

[ダウンロード] をクリックすると生成されたEPUBがダウンロードされます。

ブラウザの設定によってはダウンロードされずにブラウザ上でEPUBが表示される場合があります。このときは表示されてから「コピーを保存」で保存するか、[ダウンロード] 表示を右クリックすることで表示されるメニューから [名前を付けてリンク先を保存](ブラウザにより表現が異なる場合があります)を実行するなどしてください。

4.完成したEPUBをiBooksで表示

完成したEPUB3をiBooksで表示してみましょう。

(1) カバー画像とナビゲーション

カバー画像はCAS-UBで自動生成したものです。ナビゲーションは、既定値で章と節までを取り込んでいます。なお、ナビゲーションに取り込むレベルは[一般]設定の「目次の生成」で変更できます。

cover-nav
図4.1 表紙とナビゲーション

(2) タイトルページと本文先頭

[一般]設定で「タイトルページ」を生成するとしていますので、先頭にタイトルページが入ります。また章には自動的に章番号をつけています。タイトルページの内容は書誌情報から自動生成しています。タイトルページを生成しないようにしたり、章番号の自動設定を停止することもできます。

title-chapter1
図4.2 タイトルページと本文先頭

(3) 第3章の先頭

第3章の先頭部分です。

chapter3
図4.3 第3章の先頭部分

(4) 本文の最後と奥付け

本文の最後の部分と奥付けです。奥付けは、書誌情報から自動生成しています。奥付けを生成しない設定もできます。

last-colophone
図4.4 本文の最後と奥付け

最後に
いかがでしょうか。CAS-UBを使えば、Wordで原稿を準備してから、ものの10分でEPUB3を作ることができます。
特に、「Word変換」という直接変換もあります。こちらはまさにEPUB直行便。Word変換を使えば、いろいろ覚える必要もなく、Word文書をEPUBに変換することもできます。

Word2Epub

Word文書のテンプレートの設計や独自の変換メニューを用意することもできますので、関心をお持ちの方は、cas-info@antenna.co.jpまでお問合せください。

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CAS-UB 8月8日のメンテナンスを完了しました。

CAS-UBの8月8日のメンテナンスを完了しました。

1.仕様変更

(1) 画像のマークアップ支援ボタンを強化―画像のマークアップと画像のアップロードが別になっていましたが、画像のアップロードと同時に画像のマークアップを行なうことができるようになりました。(8/1のメンテナンス以前には、テキストフォームの下部にあった機能)。
(2) インクルードのマークアップ支援ボタンの強化―インクルードのマークアップと画像のアップロードが別になっていましたが、インクルードのアップロードと同時にインクルードのマークアップを行なうことができるようになりました。(8/1のメンテナンス以前には、テキストフォームの下部にあった機能)。

2.Wordインポートの変更

(1) Wordのdocxファイルに縦中横が指定されているとき、CAS-UBの縦中横を設定するようにした。
(2) Wordのdocxファイルにアウトラインレベルが設定されているとき、CAS-UBにアウトラインレベルが正しく反映されないことがあったので修正。
(3) Wordのdocxファイルに埋め込まれているイメージファイルが、CAS-UBにインポートされないことがあったので修正。

3.マークアップ処理の修正等

(1) マークアップした表のセルの中に、エスケープした範囲指定(~[~[[)があると[[[以降のテキストが脱落していたのでそれを修正。
(2) 削除した記事をゴミ箱から復活できないことがありましたので修正。
(3) 出版物新規作成:「他の出版物の設定をコピーする」で、書誌情報の発行所と発売元がコピーされていませんでした。
(4) ブロック範囲指定にユーザーID属性をつけても認識されなかったので認識されるようにした。

例)[[[:#u-id-block
divにユーザーIDをつける
]]]

上のようなユーザーIDを正しく処理(’u-id-block’からIDを生成)できるようになりました。

(5) 記事タイトルに入れた画像マークアップに altが指定されていないと、画像ファイル名にimages/ が付加された文字列が、navに使われたので、images/ をださないように修正。
(6) 記事タイトルと見出しが altなし画像と画像以外の文字列のとき、navの目次に画像urlが使われたので画像のurlが出さないように変更。

『PDFインフラストラクチャ解説』の0.35版を公開しています。PDFにおけるJavaScriptの節が追加になっています。

報告が遅くなりましたが、『PDFインフラストラクチャ解説』は、8月2日に14.3節 PDFにおけるJavaScriptの項目に内容が入りました。

7月は2回更新です。

『PDFインフラストラクチャ解説』は、仕事柄PDFを使いこなすことが必要となる専門家、技術者を対象としてPDFを使うこなすためのできるだけ正確な知識を提供することを目標としています。

PDFは、紙に印刷する内容をデジタルで完全に表すことができる、という点で20世紀最大の発明と思います。

それだけではなくて、JavaScriptによって動的なアクションも定義されるなど、紙を超える機能もあります。

本書も広範なPDFの機能を、まだ紹介しきれていない状態なので、がんばって改訂を続けて、早く公刊にこぎつけたいものです。

PDF版とEPUB版を公開しており、無料でダウンロードしていただくことができます。
ダウンロードへは次の画像をクリックして進むことができます。

cover-thums

【追記:2016/1/21】
2016年1月に本書発売となり、無償配布を終了させていただきました。(『PDFインフラストラクチャ解説』POD版とKDP版が揃い踏みとなりました
【追記:ここまで】

自ら本を作りたい専門家や編集者に新CAS-UBが最適です。9月4日に紹介セミナーを開催します。

アンテナハウスのCAS-UBは、CAS-UBは自ら本を作りたい専門家、編集者、制作担当者の方々が原稿の入力からEPUBやKindle用mobiなどの電子書籍や、印刷やPOD(プリントオンデマンド)に使えるPDFの制作までを一貫して行なうことができるWebサービスです。[1]。

V2.2になり、ドラッグ&ドロップで本の構成を編集する機能やマークアップ入力支援ボタンなどで本の編集をより便利で使い易くしました。さらに、参考文献作成、数式機能、フォント埋め込みなどの専門的な書籍を作成するための機能を充実しました。

9月4日に、V2.2を紹介する無償セミナーを開催します。本セミナーでは、ソフトウェア・パートナーが開発したEPUBやPDFを配信するしくみ(CUBE)についても御紹介します。

セミナーの概要・タイムテーブル

対話編集強化でぐっと使いやすくなり、また、数式記述・参考文献・フォント埋め込みなどの専門的機能を強化した新CAS-UBを御紹介。

13:30~14:00
  • CAS-UB V2.2の新機能ご案内
14:05~14:45
  • CAS-UBの操作-原稿準備からEPUB/PDF生成まで
  • Word-EPUB変換でWordからEPUBを生成
  • マークアップを利用する高度なEPUBとPDFの作成
    • (1) EPUBの内部の参照設定の例
    • (2) 索引作成例
    • (3) 参考文献の作成例
    • (4) 数式の作成例
14:45~14:50 休憩
15:00~15:30
  • EPUB(リフロー型)をどのようにレイアウトするのか
  • CAS-UBのEPUBレイアウトをカスタマイズする方法について
15:30~16:10
  • EPUB配信サーバCUBEの紹介(株式会社ソフトウェア・パートナー)
16:10~16:20
  • 参加者質疑応答 閉会

開催概要・お申し込み


主催 アンテナハウス株式会社
東京都中央区東日本橋2丁目1番6号

 東日本橋藤和ビル
共催 株式会社ソフトウェア・パートナー

東京都新宿区住吉町2-11
 太田ビル
開催日時 2013年9月4日(水)13時30分~16時00分
開催場所 山王健保会館・会議室(山王)
住所・アクセス

東京都港区赤坂2-5-6

  • 地下鉄銀座線・南北線「溜池山王駅」下車10番出口より徒歩3分
  • 地下鉄千代田線「赤坂駅」下車2番出口より徒歩5分
  • 地下鉄銀座線・丸ノ内線「赤坂見附駅」下車10番出口より徒歩7分
参加費用 無料
定員 50名(事前予約制)
お申し込み 次のページからお申し込みをお願いします:http://kokucheese.com/event/index/104697/

ご参加いただいた方に特典

本セミナーにご参加いただいた方には次の特典がございます。

  • 『簡単解説20ヶ条 消費税アップ ―その原則・特例と経過措置―』(2013年6月発行) の印刷版を贈呈します。
  • CAS-UB特別個人ライセンスをお申し込みいただくことができます(詳細は当日ご案内を予定しています)。

お問い合わせ先

会社・部署名 アンテナハウス株式会社・S7営業グループ
電話番号 03-5829-9021
e-mail cas-info@antenna.co.jp

[1] CAS-UBのWebページ

8月1日 CAS-UB V2.2ベータを公開しました。参考文献リストの自動生成など専門的な書籍の制作機能とマークアップ支援ボタン・ドラッグ&ドロップ構成編集など使いやすさも向上

8月1日の定期メンテナンスにてCAS-UBのV2.2ベータ版を公開しました。

V2.2では「機能追加」、「編集の操作性向上」、「メニューの変更」を行ないます。「機能追加」に記載の新規項目は正式サービス開始までベータ版の位置づけになります。

機能の追加

  • フォント埋め込み機能を追加します。ユーザーがアップロードしたフォントを埋め込むことができます。フォント・フォルダーにアップロードしたフォント名をマークアップで指定するとともに、フォントファイルをEPUBに埋め込みできるようにしました。
  • 参考文献作成機能を追加しました。ユーザーが参考文献フォルダーにアップロードしたBibファイルから参考文献一覧を自動作成します。BibTeXのような機能です。Bibファイルに記述した文献には参考文献IDが自動的につきます。参考文献ID参照からリンクを作成できます。
  • SVG記事の機能を追加しました。全画面SVGをEPUBに登録することができます。
  • 数式編集機能を強化しました。数式はMathML、SVG、LaTeXで記述することができます。また、ブロック数式に数式IDを付与することで、数式番号を自動生成できます。

編集の操作性向上

  • 「記事内容編集」画面の記事タイトル編集フォームの下に、CAS記法マークアップをボタンで入力する「マークアップ支援ボタン」を追加しました。「見出し」「箇条書き」「表」「画像」「テキスト配置」「強調」「ルビ」「索引」「インクルード」「リンク」「ID参照」のマークアップができます。
  • 「構成編集」でファイルを選択してドラッグ&ドロップで順序を入れ替えたり、記事ツリーの親・子関係を変更する機能を追加しました。
  • 「ID一覧を更新する」ボタンがつきました。「ID参照」に表示するIDの一覧が古いままのとき、最新情報に更新できます。
  • 編集中の記事の保存をショートカット(Ctrl+Alt+S)でできるようになりました。
  • 【注意】記事本文編集フォーム下の「画像アップロード」「インクルードアップロード」は、画像とインクルード・ファイルのアップロードのみでマークアップはできなくなりました(V2.2完成までに改善予定)。

メニューの変更

  • 「出版物一覧」/「出版物情報編集」/「出版物新規作成」のメニューバーを廃止しました。
  • 「出版物一覧」は「ホーム(出版物一覧)」に統合しました。「出版物情報編集」は「書誌編集」に変更して、編集メニューに統合しました。「出版物新規作成」は出版物一覧画面のメニューバー左端のものに統合になります。
  • 「構成編集」の記事ツリーの各記事タイトルのリンクが変更になります。
     〔旧〕タイトルのクリックで内容表示でした。
     〔新〕タイトル左のアイコンをクリックすると記事の内容表示になります。ペンシル形のアイコンをクリックすると記事編集画面になります。
  • 「主原稿」の名称を「出版物」に変更し、出版物のタイトルもあわせて表示します。
  • 「記事編集」の記事ツリーの各記事タイトル左のアイコンをクリックすると当該記事の内容表示になります。
  • 「内容表示」の画面のメニューに「ホーム(出版物一覧)」へのリンクを追加しました。

その他

  • V2.2利用ガイド(仮)を公開しました。

「消費税・相続税 早わかりセミナー」     ~~ 制度変更への対応 ~~

消費税率引上げまであと半年余りとなってきました。
消費税の仕組み、その原則と特例、経過措置について「簡単解説20ヶ条 消費税率アップ」 の著者である小林秀男がお話します。

そして平成27年からは相続税の課税範囲拡大が既に決まっています。
いま注目の消費税と相続税について専門の税理士がわかりやすく解説いたしますので会社務めをしている方、個人事情主の方に大いに役立つ内容。

参加された方全員に 『簡単解説20ヶ条 消費税アップ ―その原則・特例と経過措置―』[1]
(2013年6月発行) の印刷版を贈呈します。

開催日時
2013年8月23日(金) 18時30分~20時50分(21時終了)
受講料3,000円(税込)

開催場所
市ヶ谷健保会館 E 会議室(定員35名)
東京都新宿区市谷仲之町4-39 
市ヶ谷健保会館   

第1部
簡単解説 消費税率アップ
・新税率適用の原則と経過措置
・いま対応すべきこと  (ディード経営税務事務所代表 税理士 小林秀男)

第2部
簡単解説 相続税制改正への対応
・基礎控除の引下げ
・土地や株式の評価のあらまし
・いま考えられる対応       (ハンドメイドAC代表 税理士 村上光)

参加ご希望の方は事前予約お申し込みください。
定員35名(事前予約制)
お申込みはこちらから 
エクスイズムのWebページ

セミナー案内(PDF)ダウンロード
 

簡単解説 「消費税・相続税 早わかりセミナー」についてのお問い合わせは
株式会社エクスイズム 営業部まで
お問い合わせ
→ https://www.exism.co.jp/contact/form/forminq.html
→ exsales@exism.co.jp
→ 03-5229-8761

[1] 『簡単解説20ヶ条 消費税率アップ』プリント版できました。