Kindle Unlimited問題とKENPの関係について(続き)

先日のブログ「ページってどういう意味? 続編 Kindleの紙の本の長さと、KENPについて」[1]の、最後で出した鈴木みそさんのコミックが1KENP 0.50銭と私の『PDFインフラストラクチャ解説』の1KENP 0.83銭についてどう考えたら良いんでしょうか?の続きです。自問自答ですが。

前回のブログではあまりはっきり書いてなかったのですが、『PDFインフラストラクチャ解説』をKindle Selectに登録していたのは1月~7月です。それ以降はSelectを解除して他の電子ブックストアにも出したのです。この本の販売実績は次のようになっています。

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20161027b

この間、8月にKindle Unlimitedが開始されているのですが、関連情報をぐぐっていたら、こんな記事がありました。

「Kindle Unlimited で生じた本の売れ方の変化と Amazon の狙い?」[2]

この記事によると、「Kindle Unlimited リリース以前はだいたい 1 KENP = ¥0.8 だった。 それが、リリース後の 8 月では 1 KENP = ¥0.5 ほどに落ちたみたいだ。」とあります。

ということは、1KENP 0.50銭と私の『PDFインフラストラクチャ解説』の1KENP 0.83銭は、ジャンルの差によるものではなくて、Kindle Unlimitedの開始で総KENP数が増えたためのデフレのようです。

Kindle Unlimitedの支払いは、基金から行われると書いてありますので、このように総KENPが増えると単価が変動するんだろうとは、予想していたのですが。やはりそうなんだ。

いまのところ出版社との間で「1割読んだら1部の売上に相当する支払いをする」という特約のために、アマゾンの予算超過になっていろいろ騒がれる問題がでているようですが。本来、Kindle Unlimitedの著者や出版社への支払いは、総基金からなされるらしいから、アマゾンの予算を超過するはずはないと思っていたのですが。やはりKENPのデフレになるんだ。

[1] ページってどういう意味? 続編 Kindleの紙の本の長さと、KENPについて
[2] Kindle Unlimited で生じた本の売れ方の変化と Amazon の狙い?

★ページに関連するブログ記事の一覧
[1] ページってどういう意味? 紙のページ、Webページ (memo)
[2] ページってどういう意味? 続編 Kindleの紙の本の長さと、KENPについて(上の[1]と重複しています。)
[3] Kindle Unlimited問題とKENPの関係について(続き)
[4] Amazonでは本のページの数え方が三つある。Kindle Unlimitedは第三のKENPで著者への支払いが行われ、KENP相場が基準になる。
[5] ページっていったい、どういう意味なんだろう? ――Webページ
[6] ページって何? 「ページ」と本のかたちとの関係、「ページ」と「頁」の関係、ブラウザと電子書籍の未来

10月24日 CAS-UB 五周年記念セミナーのスライドと動画をアップしました。

昨日は市ヶ谷にてCAS-UB 五周年記念セミナーを開催致しました。
CAS-UBのWebサービスは、10月20日にV4.0となりました。

今回の機能改善で、編集操作がかなり使い易くなりました。

またPDFレイアウト指定についても、実際にプリントオンデマンドの本を書いて出版したりしながら、問題点を洗い出して改善しています。

セミナーのスライドと、デモに使いました動画をこちらに用意しましたので、ぜひご覧下さい。

1.セミナーのスライド(PDFをダウンロード)

2.動画(MP4ファイルを表示します)
(1)新出版物を作り『蕎麦の味と食い方問題』(青空文庫)をコピーする
(2)ルビ、縦中横、リンクをマークアップする
(3)Wordからの外部入力の操作例
(4)PDF生成の基本設定
(5)PDF生成のレイアウト調整
(6)PDFの後書きのページ内配置と見出しの指定変更
(7)『XSL-FOの基礎』 サンプルレイアウト改善の例

関連ブログ
1. CAS-UB V4.0の公開予定についてのご案内(予告)
2. CAS-UB V4の編集画面を垣間見る。V3では構成編集と編集画面が別でしたが、統合しました。
3. CAS-UB V4.0 デジタルファーストへ向けて、CAS記法の強化
4. CAS-UB のWebサービスV4.0をリリースしました
5. CAS-UBの編集デモファイル 見出しを付ける

CAS-UB のWebサービスV4.0をリリースしました

本日10月21日(金)よりデジタル書籍制作WebサービスCAS-UBはV4.0となりました。

2011年2月のPage2011で初公開[1]、2011年夏からサービスを開始しており、今年夏でサービス開始満5年を経過しました。この間、継続的にバージョンアップを重ねてまいりましたが、今回のバージョンアップにより、より高品質な出版物を、さらに容易に制作できるようになります。

V4.0で追加した機能についてCAS-UB V4.0 2016年10月20日 公開

CAS-UBはデジタルファーストによる出版物制作が狙いです。類似のWebサービスは他にもありますが、CAS-UBは特に専門的な内容の出版物を簡単に制作できるのが特徴です。

例えば次のようなことができます:
・章・節などの原稿の内容をブラウザから簡単に構造化文書として編集します。多言語のテキスト、表や図版を初め数式の設定など専門的な内容も記述できます。索引の作成も簡単にできます。
・出版物の章・節などの構成を後から自在に変更できます。章番号、図番号などは自動付与できますので番号の付け直しは不要です。
・原稿の編集が終了したらクリックだけで、PDF、EPUB、Webページなどの様々な形式の出版物を制作できます。
・レイアウトのテーマを用意しており、テーマを選択するだけでEPUB、PDFのレイアウトができます。さらにレイアウトを簡単にカスタマイズもできます。

CAS-UBの概要やレイアウトのカスタマイズは、PDFとWebで詳しいドキュメントを用意しております:CAS-UB サポート&ガイド

CAS-UBの操作全般についてCAS-UB ユーザー・ガイド(Web版)

PDFの生成手続きとレイアウトのカスタマイズ
CAS-UBによるPDF生成のためのガイド

EPUBとWebレイアウトのカスタマイズCSS レイアウトのカスタマイズガイド

来週月曜日(10月24日)の午後、市ヶ谷にて、今回のバージョンアップの概要や、プリントオンデマンドによる出版の事例などについて報告するセミナーを行います。まだこれからもお申し込みできますので、ぜひ、ご参加ください。

10月24日(月)バージョンアップ内容についてご案内するセミナーを予定しています。お申し込みはこちらからどうぞ:
http://www.cas-ub.com/user/seminar.html

[1] EPUB電子出版!クラウド型汎用書籍編集・制作サービス開発のご案内

ページってどういう意味? 続編 Kindleの紙の本の長さと、KENPについて

アマゾンKDPに詳しい人はご存じかと思いますが、Kindleストアにはページという言葉が二つ登場します。

一つは、KDPの本の紹介で表示される「紙の本の長さ」という項目の値です。図の赤枠で囲った部分です。説明文には「推定の長さは、Kindle で表示されるページ数を使用し、印刷本に極力近い表現になる設定で計算されます。」と表示されます。

20161020

「印刷本に極力近い表現」ってどういう意味なんでしょうか? 図の『PDFインフラストラクチャ解説』Kindle版の場合、417ページと表示されます。ちなみに、『PDFインフラストラクチャ解説』には、POD本が別にあります。POD本はページ数を極力抑えるためにB5判型にしていることもあり、本文268ページなんですが。

もう一つのページ概念は、KENP(Kindle Edition Normalized Pages)というものです。KENPは、Kindle Unlimited[1]とKindleオーナー ライブラリー[2]の利用料支払いの基準になるページ数です。Kindle Unlimitedは「初めて読まれたページ数に応じて KDP セレクト グローバル基金の分配金を受け取る」とあり、オーナーズライブラリーも「初めて読まれたページ数に応じて」ロイヤリティを受け取るとされています。

つまり、ページ数はロイヤリティの支払い基準なので重要な概念なのです。

KENPは、現在、v2.0だそうです。「KENPC v2.0 では、フォント、行の高さ、およびスペースなど本の長さを標準化する計算方法に多くの改良が加えられています。」[3]という説明があります。

それでは、実際のKENPの単価はどうなっているのでしょうか? これに関してはあまりデータがないんですが;

『PDFインフラストラクチャ解説』は発売した1月から7月までKindle Selectに登録しており、この間で、稼いだKENPが延べ8,279ページでした。KENPによるロイヤリティ収入は、6,875円です。計算すると1 KENPが83銭となっています。

ちなみに、鈴木みそさんのブログ[4]には11冊のコミックのKENP数とロイヤリティ収入が公開されていますが、11冊すべて1KENPが50.7銭となっています。コミックは、たぶん、紙と同じページでしょうから、紙版と同等ページが、1ページ読まれたら約50銭の収入が得られる、ということになるのでしょう。

さて、この83銭と50銭をどう考えたら良いんでしょうか?

[1] Kindle Unlimited
[2] Kindleオーナー ライブラリー
[3] Kindle Unlimited およびKindleオーナー ライブラリーのロイヤリティ
[4] 鈴木みそは「アマゾン読み放題」で儲かったのか!? 金額発表!

10月24日(月)バージョンアップ内容についてご案内するセミナーを予定しています。お申し込みはこちらからどうぞ:
http://www.cas-ub.com/user/seminar.html

★ページに関連するブログ記事の一覧
[1] ページってどういう意味? 紙のページ、Webページ (memo)
[2] ページってどういう意味? 続編 Kindleの紙の本の長さと、KENPについて
[3] Kindle Unlimited問題とKENPの関係について(続き)
[4] Amazonでは本のページの数え方が三つある。Kindle Unlimitedは第三のKENPで著者への支払いが行われ、KENP相場が基準になる。
[5] ページっていったい、どういう意味なんだろう? ――Webページ
[6] ページって何? 「ページ」と本のかたちとの関係、「ページ」と「頁」の関係、ブラウザと電子書籍の未来

CAS-UB V4.0 デジタルファーストへ向けて、CAS記法の強化

CAS-UB V4.0の機能強化ポイント・その2は、CAS記法の強化です。具体的な強化ポイントは「CAS-UB V4.0の公開予定についてのご案内」をご覧下さい[1]。ここではなぜCAS記法が必要かをざっとお話します。

1.出力媒体に合わせた制作作業が一般的
原稿から紙の本(PDF)、EPUB、Webページを作るためには、それぞれの成果物に併せて原稿をレイアウトする必要があります。通常のやり方は、原稿ができたら①PDFを作るときはInDesignなどのDTPで組版処理を行い、②またEPUBを作るときは、素材からそれなりのツールで制作作業を行い、③Webページを作るときは、また素材からWebページ用の編集ツールで制作する、という風に出力媒体に合わせて制作作業を行います。

さらに多くの場合は、紙の出版物を作るためにInDesignで制作したPDFを使って校正をすすめて完成させ、そのデータからEPUBやWebなどの成果物を作ることが多いでしょう。最近はブログを含むWebページやからスタートするケースが増えているかもしれません。いずれにしても表示する媒体が先立っています。

2.CAS-UBでは出力媒体に合わせた制作作業は最小
CAS-UBの特徴は成果物毎の制作は行わずに編集ができたら、それぞれのボタンをクリックするだけで、紙用の成果物、EPUB、Webページを作ります。

原稿をコンテンツとして仕上げ、そこから様々な媒体に一気に展開します。これこそが本来のデジタルファーストと考えます。

3.汎用的なコンテンツを作るためのCAS記法
デジタルファーストを実現するためには、原稿の編集において、様々な出力に使える汎用的なコンテンツを準備することが必要です。CAS-UBのUBはUniversal Bookという意味で、汎用的な書籍内容のことです。

構造はマークアップという方式で付与します。マークアップの標準はXMLですが、編集時にXMLを直接マークアップするのは専門的な知識が必要です。そこで、XMLに関する専門的な知識がなくても、相応のマークアップができるようにしたのがCAS記法です。CAS-UBではCAS記法を覚えなくても本を作れますが、しかし、覚えていただくとより表現力がアップします。

来週のセミナーでは、このあたりについても、もう少し具体的に、また、分かりやすくお話したいと考えています。

[1] CAS-UB V4.0の公開予定についてのご案内(予告)

10月24日(月)バージョンアップ内容についてご案内するセミナーを予定しています。お申し込みはこちらからどうぞ:
http://www.cas-ub.com/user/seminar.html

■PDF関連情報
流通によるプリントオンデマンドでの出版が現実のものとなった今、その活用の課題を考える。(2017年1月時点)

ページってどういう意味? 紙のページ、Webページ (memo)

かねがね疑問に思っていることがあります。それはタイトルに挙げました「ページ」という言葉です。

個人的には、ページという言葉を、従来、ずっと紙の1ページとして考えてきました。つまり、ある大きさでカットされた紙があり、その上に確保された白紙の領域に、文字または絵が書かれたり、印刷またはプリントされたときその面がページとなります。実際に文字がなくても印刷されることが想定されていれば白紙のページです。

一方、文字が印刷されることが想定されていないとページとは言いません。たとえば、ティッシュペーパーは大体20cm四方でカットされていますが、ティッシュペーパーの1面をページと言う人はいないでしょう。

でも、紙に文字が印刷されていても、例えば紙幣の面、チケットや切符の面はページとは言わないように思います。

ページという言葉が断裁された紙と密接に結びついているかと言えば、全く逆の、Webページ、あるいはホームページという使い方もあります。

例えば、Mozillaの用語説明では、Webページとは「ブラウザで表示できる文書のこと」とされています。Webページのことを略してページとも言うそうです。特にHTMLで表記された文書がWebページであり、PDFのような文書はWebページとは言わないそうです[1]

でもなぜWebにページという言葉を使うんでしょうね。紙のページとWebのページとでは共通項がないような。そういえば、言葉が意味的にやや反対に使われる例として、以前にメモした、解像度[3]もそれに近いように思います。

Cambridge Dictionaryでは、Webページとは「a page of information on the internet about a particular subject, that forms (a part of) a website:」[2](特定の主題についての、インターネット上の情報の1ページであり、Webサイト(の一部)を構成する)とあります。

そうしますと、ページというのは情報と密接に関係しているようにもみえます。

言葉の意味は時代に応じて変化するものです。そうなってきますと、将来は、ページとは紙のページではなく、ブラウザで見るHTMLファイルのことになるのでしょうか? 

[1] What is the difference between webpage, website, web server, and search engine?
[2] web page
[3] 解像度とは(草稿)

続き:ページってどういう意味? 続編 Kindleの紙の本の長さと、KENPについて

10月24日(月)バージョンアップ内容についてご案内するセミナーを予定しています。お申し込みはこちらからどうぞ:
http://www.cas-ub.com/user/seminar.html

★本ブログの内容をもう少し整理して、次のWebページとしましたので、ぜひご一読ください。
本のかたちを考える ― その2 ページって何? 「ページ」と本のかたちとの関係

★ページに関連するブログ記事の一覧
[1] ページってどういう意味? 紙のページ、Webページ (memo)(本ブログ)
[2] ページってどういう意味? 続編 Kindleの紙の本の長さと、KENPについて
[3] Kindle Unlimited問題とKENPの関係について(続き)
[4] Amazonでは本のページの数え方が三つある。Kindle Unlimitedは第三のKENPで著者への支払いが行われ、KENP相場が基準になる。
[5] ページっていったい、どういう意味なんだろう? ――Webページ
[6] ページって何? 「ページ」と本のかたちとの関係、「ページ」と「頁」の関係、ブラウザと電子書籍の未来

WYSIWYGの呪縛、無意味なレイアウトに時間を費やす

ある学会誌に3名で投稿することになり、原稿を他の著者の方お二人と3人で共同で用意しました。記事を掲載した学会誌が出るのは数ヶ月先ですので内容は今のところ非公開なのですが。

学会誌の記事を連名で書いて投稿するのは初めての経験で、新鮮でしたが、少々無駄な作業に気がつきました。投稿ワークフローを見直しする方が良いのではないかと思いました。

それは原稿のレイアウトです。

原稿を執筆したのはWordです。最初にどんな風にして書いたのか、その経緯を簡単に紹介します。

一番最初に私の担当分をざっと項目を並べてWord文書として出ました。次に別の著者の方が、ご自分の担当分の原稿をすばやく追加をされました。同時に私の担当分について、要望をいただいたので、それに添って自分自身の文章をある程度完成させて提出しました。それを3番目の著者の方が全体を通して校閲されました。その後、Wordの文書を何回かやりとりしてテキストをだいたい完成させました。ここまではスムーズにできましたし、作業のフローに問題は感じませんでした。3人程度であれば、Word文章を共有する方式が便利です。

次は図版です。テキストが固まった段階で、私の担当分の図版の原稿を別に作って幾つかを提出しました。それを別の著者の方に、選択とWordに張り込んでいただきました。

この結果、テキストと図版を貼り込んだものは、学会誌の版面に近い状態にレイアウトされました。つまり本文二段組です。

ここで問題を一つ感じました。Wordのレイアウト結果は、学会誌の版面に近いといっても、学会誌はDTPソフトで組版されていますので、組版結果はWordのレイアウトとは改行位置がかなり違ってくると見込まれます。Wordの組版の仕方とDTPの組版の仕方はかなり違うからです。このため、せっかく、版面を似せても、できあがりのページ数が判断できないのです。そうしますと図版を貼り込んで最終版面に近い状態にするのに掛かった工数にどの位の意味があるのでしょうか。ページ数を見込むのにもっと適切な仕組が欲しいものです。

第二の問題ですが、Wordで二段組した結果は、本文の流れと二段組された表示上のテキストの位置関係がおかしくなってしまいした。次の図に示すように、本文のテキストの流れから判断するとレイアウトは左のようになって欲しいのに、Wordのページレイアウトは右のようになってしまったのです。

Article2

こうなってしまうと、なかなか正しいレイアウトに戻すことができません。ちなみにSBC[1]でPDFに変換しても同じようになりました。Word文書の内容を解析してみれば分かると思いますが、恐らくWord文書の中に、本来はあってはならない改段に関連する情報が入り込んでしまったのでしょう。あるいはWordのバグかもしれませんが、WordのバグならばSBCで同じ現象はでないでしょう。

これを修正するのに著者の方が結構苦労されていました。しかし、翻って考えますと、実はせっかく苦労して二段組にしても、上述の通り、レイアウトはDTPで組版すると変わってしまうのです。Wordで二段組のレイアウトにする、という投稿の方式(ワークフローの組み方)は見直す方が良いのではなかろうか、という印象をもちました。

[1] サーバーベースコンバータ

10月24日(月)バージョンアップ内容についてご案内するセミナーを予定しています。お申し込みはこちらからどうぞ:
http://www.cas-ub.com/user/seminar.html

CAS-UB V4の編集画面を垣間見る。V3では構成編集と編集画面が別でしたが、統合しました。

CAS-UB V4の機能を少しずつ紹介していきます。V4では、編集操作をより分かりやすく、使い易くするために、V3で分かれていた構成編集画面と記事の編集画面を一つにまとめました。

1.V3(現在のWebサービス)画面

(1) 構成編集画面

この画面は、左半分で章・節などの単位で分けて書いた記事の順序を入れ替えたり、階層構造(章-節-項)を変更したり、記事の削除などをします。また、右半分で新しい記事を追加したり、記事の種類を変更します。

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(2) 記事編集画面

この画面では、記事の内容を編集します。

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2.V4の画面(予定)

V4では、構成編集画面と記事の編集画面を一つにまとめました。V3の構成編集画面の左半分はほぼそのまま、右半分のメニューは「新規記事作成」ボタンからポップアップで表示します。機能的にはV3と同等です。

左上の「記事一覧」をクリックした状態が(1)です。記事を選択して大きな画面で編集したいときは、「記事一覧」を再度クリックすると全体が記事の編集画面となります。V3の記事編集画面とほぼ同じです。

(1)「記事一覧」を表示

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(2)「記事一覧」を非表示

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V4の画面をご覧いただくとお分かりになるように、上部のメニューを整理してよく使うものだけを常時表示し、あまり使わないと思われるものは、「その他のメニュー」のボタンで表示するようにしました。これによって、画面がすっきりして編集に集中しやすくなりました。

10月24日(月)バージョンアップ内容についてご案内するセミナーを予定しています。お申し込みはこちらからどうぞ:
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CAS-UB V4.0のご案内