新年おめでとうございます。今年もワンソースマルチユースとプリントオンデマンド本の実践をますます推進します。

新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

いよいよ2017年が始まりました。昨年末のブログでも説明しましたが、CAS-UBは2016年からプリントオンデマンド(POD)で本を出版するためのPDF生成技術の開発に重点的に取り組んでいます。そして実際に本を作って販売する実践に取り組んでいます。2017年も、さらにこれを強化し、EPUBとPDFでワンソースマルチユースの本作りを推進します。

CAS-UBを使って本を簡単に作れる仕組みを提供する目的は、だれでも効率的な情報の伝達と知識の共有ができるようにして、社会の発展に寄与することにあります。

これまでの歴史において新しい技術・知識や経験の伝達は印刷と出版によって行われてきたのは詳しく説明するまでもない周知の事実でしょう。現在は、その役割分担として、だんだん電子書籍のウエイトが大きくなる一方で印刷書籍が不要になりつつあると言われています。長い目でみますとどうなるかは予測を超えるところですが、電子書籍は、まだ紙を置き換えるほどの段階には達していません。これからしばらくの間は、紙の本も役割がなくなることはないでしょう。ワンソースマルチユース制作を、簡単に、誰でもつかえるようにする必要があります。

まず、「先ず隗より始めよ」ということで、アンテナハウス電子出版プロジェクトでは昨年からプリントオンデマンドによる本の販売実践に力をいれております。昨年は、CAS電子出版として10タイトルをプリントオンデマンドで実践出版しました(一覧は下記)。

昨年の10月から、ECMJ流!のシリーズをCAS-UBで編集・制作してシリーズとして順次リリースしています。ECMJ!流は、Eコマースビジネスの人財育成コンサルタント会社であるECマーケティング人財育成の石田麻琴社長のブログ[1]を本にするものです。

石田社長は2013年8月から毎日ブログを書いているのですが、このブログは毎日全力投球100%出し切る姿勢で書かれており、ひとつひとつの記事はすばらしい内容です。
しかし、ブログという形態には、論理を順序立てて説明しにくく、情報を伝えるという点で若干の欠点があります。これは本にする目的は、ブログという形式では難しいが本ならできることを提供するできます(詳しくは、「ブログと本の比較」を参照)。本について言えば、もちろん、編集の仕方次第ではあります。うまく編集することで分かりやすさを作り出すことができるでしょう。

2016年発売CAS電子出版タイトル・一覧
『PDFインフラストラクチャ解説』 1月発売
『XSL-FO の基礎 – XML を組版するためのレイアウト仕様』
『スタイルシート開発の基礎 – XML と FO で簡単な本を作ってみよう』
『MathML 数式組版入門』
『瞬簡PDF作成7 ユーザーマニュアル』
『DITAのすすめ』
『瞬簡PDF書けまっせ7 ユーザーマニュアル』
『おにぎり水産 鬼切社長のEコマース奮闘記: ~とある地方の笹かまぼこ工場がネットショップを成功させるまで~』
『E コマース成功のための土台づくり~ネットのマーケティングを徹底的に理解せよ~』
『今日からできるEコマースの集客戦略!: ~広告予算がなくても、アクセスは伸ばせる~』

ブログと本の比較
【ブログの弱点】
・ブログの記事としての寿命はそれほど長くありません。ブログへのアクセス数は1週間程度で細々としてしまいます。
・ブログで昔書いた記事はどんどん埋没してしまいます。カテゴリー分けなどで埋没を避けようとしても限界があります。
・ブログは日記と同じようなものでひとつひとつの記事が断片的となりがちです。そこで、自分の主張をテーマとして設定し、順を追って論理的な展開をするにはあまり向いていないと思います。
・ブログは改訂しません。日記に似ており、一過性です。

【本の長所】
・1冊毎にパッケージ化されますので、情報としての寿命は長くなります。
・また、本は1冊ずつ切り離した形で販売しますので、単品としてプロモーションをしやすくなります。
・数百ページをひとつのパッケージとし、テーマによって章建てすることで、順を追ってひとつの主題を展開しやすくなります。というよりも本の多くは予め構成を考えて執筆されます。
・本は改訂し、議論を深め・進化できます。

[1] ECマーケティング人財育成ブログ