第7回ePubPub参加。「見栄えから構造への跳躍」プレゼン

昨日(3月8日)夜、第7回ePubPubが開催されました。第5回から連続3回の参加です。現場のなまなましい話を聞くことができてなかなか楽しい会でした。

会場でのプレゼンの一番人気はインフォシティの岩浪社長の「bReader」を初めとするリーダのデモでした。やはりリーダへの期待が大きいようです。

ところで私も少し時間をいただいて「見栄えから構造への跳躍」という題でプレゼンをしました。

EPUB、XMDF、.book(TTX)という3つの電子書籍の形式はいずれもコンテンツをXHTML/HTMLなどのタグでマークアップするのですが、このマークアップの仕方に関する内容です。

第一のポイントは、「内容を見栄えでマークアップして表している場合、たとえば、見出しをフォントサイズとフォントのボールドで表しているときは、これを、h1のような見出しに変換するのは推定処理になります。推定は誤ることがありますので、チェックに人手がかかり、変換のコストが大きくなります。」ということです。一般的には、見栄えでマークアップした場合は、コンテンツを他の形式に変換するのが難しくなります。

第二のポイントは、「構造をマークアップすると、そのマークアップを使ってコンテンツのトランスフォーメーションを行なうことができます。このトランスフォーメーションできることがマークアップ表現の大きなご利益です。」

トランスフォーメーションについては、あまり一般的には認識されていないようなのですが、この重要性はもう少し強調しても良いのではないかと思います。

プレゼン資料(PDF)