来週はいよいよBook Expo America[1]です。今年はCAS-UBをBEAに出展します。CAS-UBでどんなことができるかをアメリカの人たちに理解していただくため、英語版の本をひとつ作成してみました。
素材としてProject Gutenbergの『Adventures of Huckleberry Finn』を使いました。テキストをCAS-UBにコピー&ペーストし、若干編集した上でプリントオンデマンド(POD)で出力、製本しました。
POD本のサイズは150mm×233mm。『An Unfinished Life』というJFKの伝記と同じにしました。ちなみに『Chicago Manual』が150mm×227mmです。幅はA5とほぼ同じですが、高さはA5と比べてかなり高いです。
本文の余白と行数も『An Unfinished Life』と同じにしました。英語の本はこの位のサイズが読み易そうな気がします。
『Adventures of Huckleberry Finn』はイラストが売りのようです。Project Gutenbergではイラストをスキャンした画像が96dpiと150dpi(画像による)で収録されています。
元のdpiのままだと画像が大きく印刷されて、本文が337頁(表紙を含まない総頁数は353頁)となりました。
CAS-UBは改頁位置で画像による空きが発生しないように、自動的にテキストと画像の順序を入れ替え、文中に無駄な空白がでないようにしています。
このままでは画像が少し荒いので、画像を200dpiに強制的に縮小してみました。
画像200dpiでは版面に対して画像が小さくなります。そこで、画像を小口に配置してテキストを回り込み指定しています。
イラストのサイズを変更して作成したPOD本2種類が次の写真です。上2冊は少し薄く、下2冊の方が厚くなっています。
このように、CAS-UBでは設定変更のみでいろいろな本ができます。もし、文字が大きめの本を作りたいならば、文字サイズを変更してPDFを作り直すだけでOKです。
なお、POD版と同時にEPUBも制作しました。今回作成した、PDFとEPUBはCAS-UBのweb[2]よりダウンロードしていただけます。関心をお持ちの方は出来栄えをご覧になってみてください。