CAS-UBで制作したEPUB3をAmazon KDPで販売してみました

CAS-UBは12月20日のアップデートで、Amazon Kindle対応を正式機能とする予定です。そのチェックもかねて、CAS-UBで制作したEPUB版の書籍をKDP(Kindle Direct Publishing)で販売してみました。

ためしということで、今回、個人でKDPアカウントを作ってみました。KDPにアカウントを作ることはいまさら説明することもないくらい簡単です[1]。

素材としては、CAS-UBで今年の初めから書いてきた「縦組みにおける英数字正立論」をEPUB3にしたものを使います。

Kindleでは表紙(カバー)画像とか目次について守ったほうが良いガイドがありますが、今回はこれを無視して、表紙画像なし、目次はEPUB標準のNAV形式とNCX目次の両方を設定しています。

12月10日の朝8時過ぎ(出社する前)にアップしました。そうしましたら、夕方16時過ぎにはもうKindle Storeで発売されました。わずか8時間程度でリリースというすばやさです。

・今回、表紙画像を用意しませんでしたので、表紙画像なしとなっています。表紙画像なしでも販売はできるようです。
・販売元が「Amazon Services International, Inc.」になっています。
・とりあえず、値段は240円(3ドル)としてみました。価格には税込みか税別かは記載されていません。

今回はテストが目的なので、自分で購入してみます。Kindleで本を買うのは簡単です。購入後にアカウントサービスでMy Kindleを見ると購入した書籍が保管されています。

ここから端末(Kindle Paperwhite)に配信してみます。Papewhiteで問題なく最後まで読むことができます。

Kindle本をPCにダウンロードすることもできます。

ダウンロードしたKindle本のファイルは拡張子azw3となっています。このファイルをMobiUnpack 0.47で開こうとしましたが、エラーになります。アップロードする際「DRMなし」で設定したので、DRMが原因ではないと思いますが、MobiUnpack 0.47は、azw3形式には未対応なのでしょうか? ということで残念ながら、EPUBからの変換結果がどうなっているかは確認できません。

iPad版のKindleアプリでもクラウドからダウンロードして読むことができます(次の図)。

自分で本をアップロードして、自分で1冊購入したのですが、販売レポートを見ると、「な!なんと!販売実績2冊」です!!

どなたか、奇特な方にお求めいただいたようです。ありがとうございました!

ということでCAS-UBで制作したEPUB3本をKindleで発売する第一段階のテストは終わりました。

あとは、表紙画像と目次ですね。

・表紙画像は、CAS-UBでは、ユーザーが自分で用意することができますので、その機能を使えば問題ないだろうと思いますが、12月20日版で表紙画像を自動生成する機能があります。それが使えるかどうか? 確認しておきたいと思います。

・今回制作したのはEPUB3形式ですが、NCX形式の目次も設定しています。Papwewhiteでは「移動」メニューに、この目次が表示されますので、最低限の目次は付いています。しかし、本文にHTML形式の目次も用意するのがベターです。この機能も12月20日段階で用意する予定です。

なにはともあれ。CAS-UBで制作したEPUBをKDPで販売するのは思いのほか簡単です。販売数量を増やすのは、また別の問題なのですが。

[1] 本当は契約書をきちんと読まないといけないのです。実はそれが一番時間がかかるでしょう。とりあえず注意すべきことをあげておきます。KDPの著者ロイヤリティは35%と70%があるのですが、日本では35%しかないので選択の余地がありません。また、アマゾンの米国法人との契約になるため、著者のロイヤリティから、30%をアマゾンが源泉してIRS(合衆国の国税徴収機関)に収めます。このため、著者に払われるのは定価の35%×70%になるようです。但し、日米租税条約に基づく書類を提出することで30%のIRSへの源泉税支払いは免除されます。
[2] (12/15)読み返したところ、説明文中でNAVとNCXを取り違えている箇所がありましたので、訂正しました。

Word 文書をCAS-UBでEPUBにーCAS-UB Wordインポートはどこまでできる?

1昨日と昨日の2日間、CAS-UBのWordインポート機能を用いて、簡単にEPUBが作れることを紹介しましたが、今回はさらに突っ込んで、Word の機能の「どこまで」が利用できるのか、もうちょっと突っ込みたいと思います。

次のよく使うであろう項目について、WordからCAS-UBへのインポートで設定が再利用できるかどうかを示します。
なお、Wordインポート機能につきましては、逐次改善の予定です。

機能名 結果 備考
見出し
強調(太字)
強調(イタリック)
下線
箇条書き
外部リンク
表の挿入
写真、画像の貼り付け 作成方法に依存することがあります。
SmartArt ×
囲み文字、囲み線 ×
ルビ(ふりがな) Word2003以前(doc)では不可
取り消し線 ×
上付き、下付き文字

いかがでしょうか。Wordでこれだけ作れば、CAS-UBへインポートした後の編集はさらに容易になります。