CAS-UB 6月13日の更新で、文書内の特定位置を参照するためのID参照をより使いやすくしました。

CAS-UBの6月13日定期メンテナンスでは次の改良を行なっています。

1.記事編集画面のID一覧で、エスケープされている文字をアンエスケープして表示するようにしました(次の説明の4項)。 但し、記事に挿入されるCAS記法にはエスケープされたIDが入ります(同5項)。

CAS-UB上でID参照(スポットへのリンク)を作成するときの処理は次のようになります。

1)IDの自動付与:「記事のタイトル」、「(=から開始する)本文内見出し」、「図・表・コラムなどのキャプション」にはIDを自動で付与します。

2)ID属性による付与:任意の要素に’:#id.x’を指定することでIDを付与できます。xはIDの種類(用途分類)です。

3)「編集」画面で、ID参照を挿入したい箇所にカーソルを置き、下のID参照ボタンをクリックします。

4)すると次のようにID一覧がでます。IDの種類別に一覧になりますので、参照先にしたいスポットに付与されているIDを選択します。
20130614
☆今週の定期保守では、IDの表示のときの文字を(アンエスケープして)見やすくしました。

5)本文にID参照がCAS記法で挿入されます。
20130614a
☆このとき一部の記号類をエスケープしています。

6)編集中にはID参照は次のようになります。
20130614b

7)EPUBやPDFへの出力では、ID参照の表示形式およびID参照のリンク形式を頒布メディア別に最適な形に加工して出力します。

☆EPUB3は、EPUBリーダによってはID参照に日本語を使うと正しい位置にジャンプしない問題があります。これはリーダ側の不具合です。但し、どうやらEPUBリーダでは解決しそうもないので、次週のメンテナンスでCAS-UB側の回避策を施して対応する予定です。

2.出版物の種類を変更したとき、変更後の出版物の種類に存在しない記事の種類が設定されている記事を修正して保存すると、記事の種類が「未定」になっていましたが、記事の種類を変更しなかったときは、元の記事の種類のまま保存するようにしました。

3.記事数が非常に多いときに、記事の編集をしようとしてもタイムアウトになって編集画面に入れない場合がありましたが、タイムアウトにならないよう対策しました。

4.内容表示で、ゴミ箱に入っている記事へのリンクをクリックしたとき、「Link Error: Entry Deleted」と表示されるようにしました。

その他、障害の修正を行ないました。

詳細は、CAS-UB 最近の修正をご参照ください。