索引について―階層化索引を簡単に作る方法を考えました。

前回[1]は、主に索引の目的について考えてみました。

今回はちょっと実践的に、ECMJ流!のシリーズの制作の際に階層化索引を簡単に作る方法を考案しましたので、それについてご紹介します。

階層化索引というのは例えば次のような形式です。この例では親階層が「Eコマース」、「Eコマース革命」です。その子供の索引として「大企業のEコマース」、「中小企業のEコマース」などがあります。Eコマースが共通ですので、表示を簡素化するためダッシュで代替しています。

○PDFのとき巻末に索引を自動生成し、ページ番号から本文の索引語位置への内部リンクを設定
20170131

○PDFのとき巻末に索引を自動生成し、索引語または(複数箇所あるとき)索引語のカウンターから本文の索引語位置への内部リンクを設定
20170131c

CAS-UBの編集画面には簡単な索引を作る対話式のダイヤログがあり、これを使えば1階層の索引を簡単につくることができます[2]

残念ながら、現在のところ、編集画面のダイヤログでは階層化索引を作ることができません。そこで、CAS-UBの編集画面で手入力でCAS記法のマークアップすることになります。

CAS記法のマークアップの説明はこちら:CAS記法リファレンス

親子の索引は本文に次のようにマークアップします。
[[[:mindex [[[:prim:key=xxx 親の索引語]]][[[:second:key=yyy 子供の索引語]]]]]]
xxxに親の索引語の読み、yyyに子供の索引語の読み

しかし、どうもまだるっこしいので、テキストファイルとして索引を用意する方法を考えてみました。

上の図の例の索引を作るには、次のようなテキストファイルを用意します。

[[[:nodisp:mindex [[[:prim Eコマース]]][[[:second:key=だいきぎょうの―― 大企業の――]]]]]]
[[[:nodisp:mindex [[[:prim Eコマース]]][[[:second:key=ちゅうしょうきぎょうの―― 中小企業の――]]]]]]
[[[:nodisp:mindex [[[:prim Eコマース]]][[[:second パソコンでの――]]]]]]
[[[:nodisp:mindex [[[:prim Eコマース]]][[[:second モバイルでの――]]]]]]

[[[:nodisp:index:key=Eコマースかくめい Eコマース革命]]]
[[[:nodisp:mindex [[[:prim:key=Eコマースかくめい Eコマース革命]]][[[:second:key=――いこうの2ねんかん ――以降の2年間]]]]]]

(:nodispは索引語をPDFとEPUBの本文に表示しないという指定です)

それで索引語検索して、ヒットしたところに、索引のマークアップを貼り付けていきます。こんな感じです。

(1)「大企業のEコマース」を検索します。
20170131a

(2)ヒットした中で索引を付ける箇所を選択します。この場合は(9,76)の位置に付けますので、(9,76)をクリックします。

(3)すると編集画面で(9,76)の位置にジャンプします。テキストファイルから

[[[:nodisp:mindex [[[:prim Eコマース]]][[[:second:key=だいきぎょうの―― 大企業の――]]]]]]

をコピーして、索引語の前に貼り付けます。

(4)貼り付けた結果は次の図のようになります。

20170131b

(5)PDFとEPUBを作成すると索引のページが自動的に作られ、索引の各項目から本文へのリンクが設定されます。本文の索引語が非表示でもリンク先としては有効ですので、索引のマークアップは索引からジャンプしたい箇所に設定して置くのが良いです。

[1] 索引論再訪ー索引の目的とは。索引をどうやってつくるか?
[2] 1階層の索引の作り方は、動画とブログで紹介しています。動画とブログは下記の過去記事をご覧ください。

CAS-SUPPORTブログの索引関連その他の過去記事
[1] CAS-UBの編集デモ動画 新ファイル : 索引を追加する
[2] EPUB・PDFで索引や親子索引を作るためのCAS記法の例
[3] CAS-UBではEPUBに索引を自動的に出力できます。
[4] 索引の作り方を考える。一歩進んで、本文に出てこない索引語や、索引語の階層化の試み。

10月24日 CAS-UB 五周年記念セミナーのスライドと動画をアップしました。

昨日は市ヶ谷にてCAS-UB 五周年記念セミナーを開催致しました。
CAS-UBのWebサービスは、10月20日にV4.0となりました。

今回の機能改善で、編集操作がかなり使い易くなりました。

またPDFレイアウト指定についても、実際にプリントオンデマンドの本を書いて出版したりしながら、問題点を洗い出して改善しています。

セミナーのスライドと、デモに使いました動画をこちらに用意しましたので、ぜひご覧下さい。

1.セミナーのスライド(PDFをダウンロード)

2.動画(MP4ファイルを表示します)
(1)新出版物を作り『蕎麦の味と食い方問題』(青空文庫)をコピーする
(2)ルビ、縦中横、リンクをマークアップする
(3)Wordからの外部入力の操作例
(4)PDF生成の基本設定
(5)PDF生成のレイアウト調整
(6)PDFの後書きのページ内配置と見出しの指定変更
(7)『XSL-FOの基礎』 サンプルレイアウト改善の例

関連ブログ
1. CAS-UB V4.0の公開予定についてのご案内(予告)
2. CAS-UB V4の編集画面を垣間見る。V3では構成編集と編集画面が別でしたが、統合しました。
3. CAS-UB V4.0 デジタルファーストへ向けて、CAS記法の強化
4. CAS-UB のWebサービスV4.0をリリースしました
5. CAS-UBの編集デモファイル 見出しを付ける

CAS-UB のWebサービスV4.0をリリースしました

本日10月21日(金)よりデジタル書籍制作WebサービスCAS-UBはV4.0となりました。

2011年2月のPage2011で初公開[1]、2011年夏からサービスを開始しており、今年夏でサービス開始満5年を経過しました。この間、継続的にバージョンアップを重ねてまいりましたが、今回のバージョンアップにより、より高品質な出版物を、さらに容易に制作できるようになります。

V4.0で追加した機能についてCAS-UB V4.0 2016年10月20日 公開

CAS-UBはデジタルファーストによる出版物制作が狙いです。類似のWebサービスは他にもありますが、CAS-UBは特に専門的な内容の出版物を簡単に制作できるのが特徴です。

例えば次のようなことができます:
・章・節などの原稿の内容をブラウザから簡単に構造化文書として編集します。多言語のテキスト、表や図版を初め数式の設定など専門的な内容も記述できます。索引の作成も簡単にできます。
・出版物の章・節などの構成を後から自在に変更できます。章番号、図番号などは自動付与できますので番号の付け直しは不要です。
・原稿の編集が終了したらクリックだけで、PDF、EPUB、Webページなどの様々な形式の出版物を制作できます。
・レイアウトのテーマを用意しており、テーマを選択するだけでEPUB、PDFのレイアウトができます。さらにレイアウトを簡単にカスタマイズもできます。

CAS-UBの概要やレイアウトのカスタマイズは、PDFとWebで詳しいドキュメントを用意しております:CAS-UB サポート&ガイド

CAS-UBの操作全般についてCAS-UB ユーザー・ガイド(Web版)

PDFの生成手続きとレイアウトのカスタマイズ
CAS-UBによるPDF生成のためのガイド

EPUBとWebレイアウトのカスタマイズCSS レイアウトのカスタマイズガイド

来週月曜日(10月24日)の午後、市ヶ谷にて、今回のバージョンアップの概要や、プリントオンデマンドによる出版の事例などについて報告するセミナーを行います。まだこれからもお申し込みできますので、ぜひ、ご参加ください。

10月24日(月)バージョンアップ内容についてご案内するセミナーを予定しています。お申し込みはこちらからどうぞ:
http://www.cas-ub.com/user/seminar.html

[1] EPUB電子出版!クラウド型汎用書籍編集・制作サービス開発のご案内

CAS-UB V4.0 デジタルファーストへ向けて、CAS記法の強化

CAS-UB V4.0の機能強化ポイント・その2は、CAS記法の強化です。具体的な強化ポイントは「CAS-UB V4.0の公開予定についてのご案内」をご覧下さい[1]。ここではなぜCAS記法が必要かをざっとお話します。

1.出力媒体に合わせた制作作業が一般的
原稿から紙の本(PDF)、EPUB、Webページを作るためには、それぞれの成果物に併せて原稿をレイアウトする必要があります。通常のやり方は、原稿ができたら①PDFを作るときはInDesignなどのDTPで組版処理を行い、②またEPUBを作るときは、素材からそれなりのツールで制作作業を行い、③Webページを作るときは、また素材からWebページ用の編集ツールで制作する、という風に出力媒体に合わせて制作作業を行います。

さらに多くの場合は、紙の出版物を作るためにInDesignで制作したPDFを使って校正をすすめて完成させ、そのデータからEPUBやWebなどの成果物を作ることが多いでしょう。最近はブログを含むWebページやからスタートするケースが増えているかもしれません。いずれにしても表示する媒体が先立っています。

2.CAS-UBでは出力媒体に合わせた制作作業は最小
CAS-UBの特徴は成果物毎の制作は行わずに編集ができたら、それぞれのボタンをクリックするだけで、紙用の成果物、EPUB、Webページを作ります。

原稿をコンテンツとして仕上げ、そこから様々な媒体に一気に展開します。これこそが本来のデジタルファーストと考えます。

3.汎用的なコンテンツを作るためのCAS記法
デジタルファーストを実現するためには、原稿の編集において、様々な出力に使える汎用的なコンテンツを準備することが必要です。CAS-UBのUBはUniversal Bookという意味で、汎用的な書籍内容のことです。

構造はマークアップという方式で付与します。マークアップの標準はXMLですが、編集時にXMLを直接マークアップするのは専門的な知識が必要です。そこで、XMLに関する専門的な知識がなくても、相応のマークアップができるようにしたのがCAS記法です。CAS-UBではCAS記法を覚えなくても本を作れますが、しかし、覚えていただくとより表現力がアップします。

来週のセミナーでは、このあたりについても、もう少し具体的に、また、分かりやすくお話したいと考えています。

[1] CAS-UB V4.0の公開予定についてのご案内(予告)

10月24日(月)バージョンアップ内容についてご案内するセミナーを予定しています。お申し込みはこちらからどうぞ:
http://www.cas-ub.com/user/seminar.html

■PDF関連情報
流通によるプリントオンデマンドでの出版が現実のものとなった今、その活用の課題を考える。(2017年1月時点)

CAS-UB V4の編集画面を垣間見る。V3では構成編集と編集画面が別でしたが、統合しました。

CAS-UB V4の機能を少しずつ紹介していきます。V4では、編集操作をより分かりやすく、使い易くするために、V3で分かれていた構成編集画面と記事の編集画面を一つにまとめました。

1.V3(現在のWebサービス)画面

(1) 構成編集画面

この画面は、左半分で章・節などの単位で分けて書いた記事の順序を入れ替えたり、階層構造(章-節-項)を変更したり、記事の削除などをします。また、右半分で新しい記事を追加したり、記事の種類を変更します。

v3-1

(2) 記事編集画面

この画面では、記事の内容を編集します。

v3-2

2.V4の画面(予定)

V4では、構成編集画面と記事の編集画面を一つにまとめました。V3の構成編集画面の左半分はほぼそのまま、右半分のメニューは「新規記事作成」ボタンからポップアップで表示します。機能的にはV3と同等です。

左上の「記事一覧」をクリックした状態が(1)です。記事を選択して大きな画面で編集したいときは、「記事一覧」を再度クリックすると全体が記事の編集画面となります。V3の記事編集画面とほぼ同じです。

(1)「記事一覧」を表示

V4-1

(2)「記事一覧」を非表示

v4-2

V4の画面をご覧いただくとお分かりになるように、上部のメニューを整理してよく使うものだけを常時表示し、あまり使わないと思われるものは、「その他のメニュー」のボタンで表示するようにしました。これによって、画面がすっきりして編集に集中しやすくなりました。

10月24日(月)バージョンアップ内容についてご案内するセミナーを予定しています。お申し込みはこちらからどうぞ:
http://www.cas-ub.com/user/seminar.html

CAS-UB V4.0のご案内

CAS-UB V4.0の公開予定についてのご案内(予告)

日頃は弊社の制作WebサービスCAS-UBをご利用賜り、誠心よりお礼申しあげます。
さて、弊社では、CAS-UB V4.0を開発して参りましたが、来月10月中旬をめどにクラウドサービスに公開する予定です。

V4.0で強化を予定している主な機能は次の通りです。なお、今後、変更になる可能性もあります。

1.編集の操作性を向上し、また、編集操作をより分かりやすくします。
①構成編集と内容編集の画面を一つに統合します。
②編集画面のトップメニューの配置を再構成してシンプルな画面とします。
③本文記事の種類を設定するとき、章・節・項などの階層は指定不要となります。階層は、構成編集で記事の階層を変更すると自動的に、設定されます。
④記事の種類「未定」が使われていない場合には、メニュー上に「未定」が非表示となります。
⑤検索でヒットした項目から記事本文の該当位置へのジャンプができるようになります。
⑥内容表示(プレビュー)、EPUBのテーマの初期値を「未定」から「プレーン2」(横書き)、「ベーシック縦書き」(縦書き)に設定します。
⑦外部データ入力のPDFインポートを廃止します。

2.CAS記法を拡張します。
①入力した内容を、EPUBやPDFに出力しない指定「<<ignore」を新設します。原稿の中にコメントを残すことができます。
②段落が前の段落に続きであることを示す組み込みクラス(:inside-p)を新設し、段落の途中に、表や図、ブロック数式を含めるレイアウトを可能とします。
③囲み記事(コラム)の飾りなどのレイアウト自由度を高めるためにスタイルセットをコラムに適用できるようにします。
整形済みブロックに:markup クラスが指定されているとき、その内容のインラインマークアップを解釈するように仕様変更します。これにより、プログラムのコード例などに修飾ができるようになります。

3.PDF生成機能
①作成するPDFのバージョンにPDF 1.3を追加します。
②PDFにするときのカラー空間変換機能を追加します。
③PDFの本文ページに柱を付ける、付けないの設定をできるようします。
④整形済み(pre)の文字サイズと行ピッチを設定変更できるようにします。
⑤EMBEDした表とCAS記法で記述した表で、行の高さとセル内のテキスト配置指定が一致していませんでしたが、一致させます。

4.POD対応の仕様変更
POD設定のPDF形式の推奨値をPDF/X-1a:2001から、PDF 1.3:デバイスカラー:CMYKに変更します。

5.EPUB3用CSS
カスタマイズ用のCSSテーマを用意します。

6.Web生成機能の更新
Webページの生成機能を強化します。

7.その他
細かいバグの修正を行っています。

なお、ご質問やより詳しいご案内をご希望の場合は、cas-info@antenna.co.jpまでお問い合わせください。

10月24日(月)バージョンアップ内容についてご案内するセミナーを予定しています。お申し込みはこちらからどうぞ:
http://www.cas-ub.com/user/seminar.html

「CAS-UBによるPDF生成のためのガイド」 Web版試作のお知らせ

弊社では、今年度の目標として、製品の利用ガイドや、機能リファレンスなど製品ドキュメントのWeb化を進めています。

このことは前回のブログで紹介いたしました:「瞬簡PDFシリーズのマニュアルのWeb公開と冊子の販売」

瞬簡PDFシリーズをはじめとして、弊社製品のマニュアルの多くは、CAS-UBを使って編集・制作されています。CAS-UBではワンソースでPDF、EPUB、HTMLヘルプを生成できます。さらに、次期バージョンの目標としてWeb形式の生成機能を充実することを掲げています。

CAS-UB自身のマニュアルも、CAS-UBを使って制作し、PDFとEPUB形式で公開してきました:CAS-UB サポート&ガイド

次期バージョンからはWeb形式でも公開する予定です。とりあえず、現行バージョンの「CAS-UBによるPDF生成のためのガイド」のWeb版を試作しました。

HTML形式(試作)(2016.7.12)

試作ですので、いろいろ不適切な部分があるかもしれませんが、お試しいたければと存じます。

【お詫び】CAS-UBの現在バージョンでもWeb生成ボタンあります。しかし、これまでは機能が限定的でした。紹介させていただきました製品マニュアルを始め、「CAS-UBによるPDF生成のためのガイド」の試作Web版は、開発途上のCAS-UBで制作したものです。本機能はまたユーザーの方には公開されていません。しばらくお待ちください。

■PDF関連情報
流通によるプリントオンデマンドでの出版が現実のものとなった今、その活用の課題を考える。(2017年1月時点)

CAS-UBに、プリントオンデマンド販売用PDF設定用ボタンを追加しました

既にご案内のとおり、アンテナハウスではCAS-UBで制作したPDFを、アマゾン、三省堂、他のオンラインストア経由で出版するサービスを開始しました。

本サービスについてのご案内ページ:本の制作室 プリントオンデマンド出版サービス

プリントオンデマンド(POD)用PDFは次のような制約条件があります。

・PDFのバージョンは1.3
・断ち切り3mmを周囲につける。トンボはつけない。
・表紙(cover)はなし。 (クルミの表紙を別途用意する)
・判型は新書サイズ~A4まで
・透明効果は不可(PDF1.3では透明を使えない)
・マージン(仕上がりサイズに対して):天地、小口は6.35mm、ノドはページ数による
 24~150 ページ 9.53mm
 151~300 ページ 12.7mm
 301~500 ページ 15.88
 501~700 ページ 19.05mm
 701~828 ページ 22.23mm
・奧付に印刷、製本、価格情報を載せない
・総ページ数は偶数

PDF設定のメニューで、上の条件指定できます。しかし、ばらばらに指定するのは面倒で、忘れてしまいがちです。そこでCAS-UBの12月3日定期メンテナンスで、POD用PDFをワンボタンで設定する「POD版設定」を用意しました。
20151205a

「POD版設定」を押すと、通常のPDFレイアウト設定をコピーした上で、POD版の要求を満たすように変更した設定を作ります。この設定を名前を付けて保存できます。これにより、通常のPDF出力設定と、POD版PDF出力設定を切り替えて使えます。
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CAS-UB V3.0で制作したサンプル出版物『シャーロックホームズ選集』

CAS-UB V3.0の制作サンプルとして、『シャーロックホームズ選集』のPDFとEPUB3版を公開します。また、CAS-UBでお試しいただけるように出版物のバックアップファイルも一緒に公開します。

SherlockHolmes-small

(1) PDF版(holms-selected-20140923.pdf

(2) EPUB3版(holms-selected_epub3-20190923.epub

(3) バックアップファイル(holms-selected-20150923.p.zip) 

バックアップファイルをCAS-UBでお試しいただくには、任意の名前で「新規出版物」を作成して、出版物一覧画面で、その出版物のバックアックをクリックし、【リストア】メニューの[参照]ボタンでholms-selected-20150923.p.zipを選択して[バックアップファイルのリストア]ボタンをクリックします。このとき、「□他の出版物のバックアップで上書きする」にチェックをしておいてください。
書誌情報はバックアップされていませんのでご注意ください。

解説

CAS-UB V3では、縦組本の制作機能を強化しました。強化ポイントの一つは縦組と横組の混在があります。本日はこのあたりを中心に解説します。

CAS-UBは原稿の編集は必要最小限とし、成果物の作成はできるだけ自動的に処理するようにしています。そこで、原稿と成果物でページ構成の違いがでてきます。(原稿にないページが成果物に出力されます。)

原稿の構成

CAS-UBの出版物『シャーロックホームズ選集』の原稿記事構成は次のようになっています。

【記事のタイトル】 記事の種類
暗号舞踏人の謎
タイトルなし 記事の続き(原稿が長いので分割)
空家の冒険
タイトルなし 記事の続き(原稿が長いので分割)
底本 後書
著者、訳者プロフィール プロフィール

原稿が長い時ブラウザのフォームに入りきらないため分割します。「記事の続き」はPDF/EPUBなどの生成時に前の記事と自動的に結合します。

成果物の構成

PDFとEPUBを生成するときに自動生成ページを生成するかどうかを指定できます。『シャーロックホームズ選集』の成果物は次のような構成になります。◉を付けた記事は自動生成しています。自動生成の際、章番号なども自動付与します。

【構成】 内容の作成方法
表紙◉ 生成画面で画像を指定して作成
本扉(タイトルページ)◉ 書誌情報から自動生成する(PDFのみ、 EPUBは「出力しない」に設定 )
目次◉ 記事のタイトルから自動生成
暗号舞踏人の謎(章扉)◉ 章のタイトルを扉にする
暗号舞踏人の謎(本文) 章の本文
空き家の冒険(章扉)◉ 章のタイトルを扉にする
空き家の冒険(本文) 章の本文
底本 原稿のまま
注釈一覧 ◉ 原稿の注マークアップから自動生成する
プロフィール 原稿のまま
奧付◉ 書誌情報から自動生成する

ページの縦組・横組

サンプルでは本扉、注釈一覧、プロフィール、奧付を横組に設定しています。
これらのページは必要に応じて縦組に設定もできます。逆に、目次、章扉、底本は縦組ですが、横組にもできます。

【構成】 設定 他のオプション
表紙 非該当
本扉 横組 縦組可
目次 縦組 横組可
暗号舞踏人の謎(章扉) 縦組 横組可
暗号舞踏人の謎(本文) 縦組
空き家の冒険(章扉) 縦組 横組可
空き家の冒険(本文) 縦組
底本 縦組 横組可
注釈一覧 横組 縦組可
プロフィール 横組 縦組可
奧付 横組 縦組可

CAS-UB V3.0をクラウドサービスにて提供開始。PDF縦組を大幅に強化しました。

9月17日(木)夕方より、CAS-UB V3.0をクラウドサービスにて提供開始しました。

CAS-UB V3.0では商業出版の「縦組書籍を印刷するためのPDF制作」を実用的なレベルとする―具体的には、文字組主体の書籍についてDTP の代替として利用できること―を目標としています。

商業用書籍(PDF)は縦組が主流です。CAS-UBはいままで縦組もできましたが、しかし決して得意とは言えませんでした。V3.0では縦組の商業書籍も作れるように、様々な機能を強化しました。

  1. ページ毎(記事毎)のレイアウト切替を強化しました。
    • 記事の種類を増やしました。
    • 記事毎のレイアウト切替のため新機能「記事スタイル」を用意しました。
  2. 商業書籍の制作に向けて、PDFの縦組レイアウト指定機能を大幅に強化しました。
    • 縦組中で横組を組み合わせる指定を強化しました。
    • 縦組を中心にPDFレイアウト機能を強化しました。
  3. ユーザーが自由にPDFレイアウト指定できる新機能「スタイルセット」を用意しました。
  4. 書誌情報のタイトルとサブタイトルにルビと縦中横を指定できるようにしました。
  5. ユーザーインターフェイスを改善して使いやすくしました。

EPUBについては次の機能を変更しています。

  1. 生成時・記事の順序をPDFとEPUBで統一しました。

詳しい情報は、「CAS-UB サポート&ガイド」CAS-UB V3.0の主な変更点の項にPDFとEPUBを用意しておりますのでご参照ください。

CAS-UBは30日間の試用サービスもございます。関心をお持ちの方は、どうぞお試しになってみてください。