8月1日 CAS-UB V2.2ベータを公開しました。参考文献リストの自動生成など専門的な書籍の制作機能とマークアップ支援ボタン・ドラッグ&ドロップ構成編集など使いやすさも向上

8月1日の定期メンテナンスにてCAS-UBのV2.2ベータ版を公開しました。

V2.2では「機能追加」、「編集の操作性向上」、「メニューの変更」を行ないます。「機能追加」に記載の新規項目は正式サービス開始までベータ版の位置づけになります。

機能の追加

  • フォント埋め込み機能を追加します。ユーザーがアップロードしたフォントを埋め込むことができます。フォント・フォルダーにアップロードしたフォント名をマークアップで指定するとともに、フォントファイルをEPUBに埋め込みできるようにしました。
  • 参考文献作成機能を追加しました。ユーザーが参考文献フォルダーにアップロードしたBibファイルから参考文献一覧を自動作成します。BibTeXのような機能です。Bibファイルに記述した文献には参考文献IDが自動的につきます。参考文献ID参照からリンクを作成できます。
  • SVG記事の機能を追加しました。全画面SVGをEPUBに登録することができます。
  • 数式編集機能を強化しました。数式はMathML、SVG、LaTeXで記述することができます。また、ブロック数式に数式IDを付与することで、数式番号を自動生成できます。

編集の操作性向上

  • 「記事内容編集」画面の記事タイトル編集フォームの下に、CAS記法マークアップをボタンで入力する「マークアップ支援ボタン」を追加しました。「見出し」「箇条書き」「表」「画像」「テキスト配置」「強調」「ルビ」「索引」「インクルード」「リンク」「ID参照」のマークアップができます。
  • 「構成編集」でファイルを選択してドラッグ&ドロップで順序を入れ替えたり、記事ツリーの親・子関係を変更する機能を追加しました。
  • 「ID一覧を更新する」ボタンがつきました。「ID参照」に表示するIDの一覧が古いままのとき、最新情報に更新できます。
  • 編集中の記事の保存をショートカット(Ctrl+Alt+S)でできるようになりました。
  • 【注意】記事本文編集フォーム下の「画像アップロード」「インクルードアップロード」は、画像とインクルード・ファイルのアップロードのみでマークアップはできなくなりました(V2.2完成までに改善予定)。

メニューの変更

  • 「出版物一覧」/「出版物情報編集」/「出版物新規作成」のメニューバーを廃止しました。
  • 「出版物一覧」は「ホーム(出版物一覧)」に統合しました。「出版物情報編集」は「書誌編集」に変更して、編集メニューに統合しました。「出版物新規作成」は出版物一覧画面のメニューバー左端のものに統合になります。
  • 「構成編集」の記事ツリーの各記事タイトルのリンクが変更になります。
     〔旧〕タイトルのクリックで内容表示でした。
     〔新〕タイトル左のアイコンをクリックすると記事の内容表示になります。ペンシル形のアイコンをクリックすると記事編集画面になります。
  • 「主原稿」の名称を「出版物」に変更し、出版物のタイトルもあわせて表示します。
  • 「記事編集」の記事ツリーの各記事タイトル左のアイコンをクリックすると当該記事の内容表示になります。
  • 「内容表示」の画面のメニューに「ホーム(出版物一覧)」へのリンクを追加しました。

その他

  • V2.2利用ガイド(仮)を公開しました。

8月1日(木)公開予定のCAS-UB V2.2のベータ版機能を予めご案内します

今週の定期メンテナンス(8/1夕方)にて、CAS-UBのベータ版を公開する予定です。

V2.2では機能の追加と編集の操作性の改善などを行ないます。

1.機能の追加

・フォント埋め込み機能を追加します。ユーザーがアップロードしたフォントを埋め込むことができます。
・参考文献作成機能を追加します。BibTeXのようにBibファイルから参考文献を自動作成します。
・SVG記事の機能を追加します。全画面SVGをEPUBに登録できます。
・数式編集を正式機能とします。

2.編集の操作性向上

・編集メニューにCAS記法マークアップをボタンから入力するマークアップ支援ボタンを追加します。
・構成編集でファイルを選択してドラッグ&ドロップで順序を入れ替えたり、ツリーを変更する機能を追加します。

3.メニューの変更

・出版物一覧/出版物情報編集/出版物新規作成のメニューバーを廃止します。
・出版物一覧はホーム(出版物一覧)に統合、出版物情報編集は書誌編集に変更して、編集メニューに統合します。
・構成編集のリンクが変更になります。
 〔旧〕タイトルのクリックで内容表示します。
 〔新〕タイトル左のアイコンをクリックすると内容表示する。記事編集へのリンクも追加します。
・「主原稿」を、「出版物 タイトル」に変更します。(表示)
・記事編集の記事タイトルのアイコンをクリックすると当該記事の内容表示になります。

4.その他

・V2.2利用ガイド(仮)を充実しました。8月1日に仮版を公開します。

CAS-UBでは、お客様毎に専用のEPUBを作るためのカスタマイズ・メニューを表示することができます。

CAS-UBのWebページや利用ガイドに紹介していない機能として、「カスタマイズしたメニュー」を表示するというものがあります。

通常のアプリケーションですと、ユーザー毎に別のメニューを表示するのは難しいのですが、CAS-UBはWebサービスですので、そこは比較的簡単にできます。

ログインしたユーザーの情報は、アカウントを管理するデータベースで一元的に管理しています。そこで、アカウント情報毎に表示するメニューを切り替えることで、お客さま毎に別のメニューを表示することができます。

これを利用しますと、ユーザー毎にカスタマイズしたメニューの表示ができます。

現在、次のような内容のカスタムメニューを実現済みです。

・Word変換の変換仕様のカスタマイズ
・テーマをカスタマイズして、EPUBのレイアウトをお客様専用のものを設定
・生成設定のカスタマイズ

昨年スタートのメルマガ変換、今年開始のWord変換メニューの一環で出来上がったもので、いわば泥縄式にできあがったものなのですが、かなり有効です。

CAS-UBの標準のEPUBでは物足りないとお考えの方には、カスタマイズをいたしますので、関心をお持ちの方はcas-info@antenna.co.jp までお問合せください。

CAS-UB 6月27日の更新では、新規出版物の作成で、他の出版物の設定をコピーする機能を追加など

CAS-UBの6月27日の定期メンテナンスで次の機能強化を行ないました。

1.出版物新規作成の「作成方法を選択」画面を廃止し、1つの画面で作成方法の指定も行うように変更しました。この新規作成の際に、他の出版物の設定のみをコピーする指定を追加しています。(下の図)

2.PDF生成のレイアウト詳細設定で、節(見出しレベル2)と項(見出しレベル3)の位置およびインデントを、章(見出しレベル1)の設定に合わせるボタンを追加しました。
この機能は、現状、出版物の種類が「書籍1」と「書籍2」のときのみ有効です。

3.PDF生成の出力オプションに「エラーをPDFに出力する(デバッグ向け)」の指定を追加しました。ここで「出力しない」設定にすると、不明な属性指定などについてのPDFにエラーが出力されなせん。

その他障害の修正を行ないました。詳しくはこちらをご参照ください: http://www.cas-ub.com/support/

◇出版物の新規作成では、従来、2枚になっていた画面を1枚にまとめて分かりやすくしました。また、このとき、「作成方法」に、「他の出版物の設定のみをコピーする」を新規機能として追加しました。

20130628-1

「他の出版物の設定のみをコピーする」を選択しますと、次の「設定コピー元出版物」で、自分がオーナーになっている、または、共有している出版物の一覧を表示します。

20130628-2

ここで、設定をコピーしたい出版物を選択すると、新しい出版物に次の設定が引き継がれます。

・出版物情報全項目
・生成の設定・全メディアの全項目
・発行所ロゴ画像(コピー)

CAS-UBでは、さまざまなレイアウトのEPUBやPDFを出すことができるのですが、その分だけ編集・EPUB/PDF生成の過程で非常に多くの設定項目があります。新しい出版物を作る毎にこの多くの設定を繰り返すのはとても煩わしいものです。「他の出版物の設定のみをコピーする」で他の出版物の設定だけをコピーできますので、同じレイアウト設定の出版物を繰り返して作成することができます。

CAS-UB 6月20日の保守更新 アンカータグ内のインラインマークアップサポート、EPUB内部リンク有効化、PDF詳細レイアウトの変更など強化

CAS-UBは6月20日の保守更新で次の機能強化を行ないました。CAS-UB V2.2用に開発していた機能の一部を先行してクラウド・サービスに追加しました。

1.CAS記法の強化

CAS記法のパーサーを改良し、アンカー要素の内容に次のインライン要素をマークアップしたとき、これを正しく処理できるようにしました。
・strong(強調)
・em(強調)
・注意
・ルビ
・上付
・下付
・注釈
・画像
・インラインの範囲指定[[[…]]](アンカーの文字列に縦中横を指定できるようになりました)。
・インラインの整形済み{{{…}}}
・インライン数式 $$…$$

2.PDFとEPUBの整合性配慮

PDFの表では先頭行のセルに:width=”xxx”の方式で列幅を指定できます。これをこのままEPUBに出力するとEPUBCheckでエラーになります。そこで、その設定値をCSSのstyle属性値に変換するか、別途style.cssで設定するかを選択できるようにしました。(図のサイズ指定については従来より同様の機能を用意しています。)

2.EPUB内部リンクの有効化

EPUB3で図表一覧掲載の図・表のリストから本文の図・表の位置へのリンク、あるいは本文の中でほかの本文中の箇所へのリンクをクリックしたとき、hrefで指定した位置に正しくジャンプするようにしました。これまではiBooks、Adobe Digital Editionsなどではhrefで指定した位置にジャンプせず、ファイルの先頭にジャンプしていました。これはEPUBリーダ側の問題ですが回避策を施して正しくジャンプするようにしました。

3.PDF詳細レイアウトの設定機能強化・変更

PDFレイアウトの詳細設定の仕様の追加と変更を行ないました。この結果PDFレイアウト詳細設定については一部のレイアウトが従来と変更になりますのでご注意ください。

(1) 前書き、目次、後書き、図表一覧、注釈一覧、参考文献、索引などの本文以外の記事タイトルの行取りが2行のものと4行のものが混在していましたので、3行取りに統一しました。
(2) 囲み記事(コラム)のキャプションが囲みの外にありましたが、囲みの中に置くように変更しました。
(3) キャプションのない注記には、既定のキャプションとして「注記」を挿入するように変更しました。
(4) 図表キャプションの位置(上か下)指定を、図と表を個別に指定できるように変更し、初期値を図は下、表は上に設定しました。
(5) 図と図のキャプションの間の空きが詰まり過ぎていたので、0.5em空けるように変更しました。
(6) 見出しが複数行になるとき、2行目以降を見出し番号の位置にインデントするように変更しました。
(7) 章番号、または章・節番号と見出しの間の字間が広すぎたので狭めました。
(8) 章番号、節番号、項番号などをハイフンで繋いだ場合、そのハイフンで改行しないように分割禁止を設定しました。
(8) 図表番号とキャプションの間の字間が広過ぎたので、章節番号とタイトルの空き幅と同じに変更しました。
(9) 表内の行間が空き過ぎていたので、行の高さの初期値を1.5emに変更しました。さらに設定の変更もできるようにしました。
(10)参考文献のレイアウトを番号なし箇条書きから1字突き出した(ハンギング・インデント)の形式に変更しました。

4.障害修正
その他、障害の修正を行ないました。
詳しくは「CAS-UB 最近の修正」を参照してください。

CAS-UB 6月13日の更新で、文書内の特定位置を参照するためのID参照をより使いやすくしました。

CAS-UBの6月13日定期メンテナンスでは次の改良を行なっています。

1.記事編集画面のID一覧で、エスケープされている文字をアンエスケープして表示するようにしました(次の説明の4項)。 但し、記事に挿入されるCAS記法にはエスケープされたIDが入ります(同5項)。

CAS-UB上でID参照(スポットへのリンク)を作成するときの処理は次のようになります。

1)IDの自動付与:「記事のタイトル」、「(=から開始する)本文内見出し」、「図・表・コラムなどのキャプション」にはIDを自動で付与します。

2)ID属性による付与:任意の要素に’:#id.x’を指定することでIDを付与できます。xはIDの種類(用途分類)です。

3)「編集」画面で、ID参照を挿入したい箇所にカーソルを置き、下のID参照ボタンをクリックします。

4)すると次のようにID一覧がでます。IDの種類別に一覧になりますので、参照先にしたいスポットに付与されているIDを選択します。
20130614
☆今週の定期保守では、IDの表示のときの文字を(アンエスケープして)見やすくしました。

5)本文にID参照がCAS記法で挿入されます。
20130614a
☆このとき一部の記号類をエスケープしています。

6)編集中にはID参照は次のようになります。
20130614b

7)EPUBやPDFへの出力では、ID参照の表示形式およびID参照のリンク形式を頒布メディア別に最適な形に加工して出力します。

☆EPUB3は、EPUBリーダによってはID参照に日本語を使うと正しい位置にジャンプしない問題があります。これはリーダ側の不具合です。但し、どうやらEPUBリーダでは解決しそうもないので、次週のメンテナンスでCAS-UB側の回避策を施して対応する予定です。

2.出版物の種類を変更したとき、変更後の出版物の種類に存在しない記事の種類が設定されている記事を修正して保存すると、記事の種類が「未定」になっていましたが、記事の種類を変更しなかったときは、元の記事の種類のまま保存するようにしました。

3.記事数が非常に多いときに、記事の編集をしようとしてもタイムアウトになって編集画面に入れない場合がありましたが、タイムアウトにならないよう対策しました。

4.内容表示で、ゴミ箱に入っている記事へのリンクをクリックしたとき、「Link Error: Entry Deleted」と表示されるようにしました。

その他、障害の修正を行ないました。

詳細は、CAS-UB 最近の修正をご参照ください。

CAS-UB 5月30日のアップデート。編集画面をできるだけ使い易く改善しました。

5月30日の定期メンテナンスで次の修正を行ないました。

1.生成済みEPUB3をチェックするためのepubcheckを3.0.1に入れ替えました。

2.記事の編集画面で、できるだけ画面全体をスクロールしなくても編集作業ができるように、編集枠の上側の表示内容を減らしました。また、「保存」ボタンをテキスト編集フォームの下にもつけました。

3.編集画面の 索引 マークアップ補助機能で、読みを入力しなかったとき CAS記法に :key= が出ていましたが、読みを入力しなかったときは、:key= を出さないように修正しました。

4.検索で、二重引用符 ” が検索対象のとき、二重引用符を2つ重ねて指定する必要がありましたが、1つだけで検索できるように修正しました。

5.「記事編集」画面と「構成編集」画面で、各種操作の表示内容に、できるだけ改行が入らないように調整しました。

6.構成編集画面で、出版物の種類の画像に実際と合っていない部分があったので、画像を差し替えました。

2~6は編集操作の使いやすさを向上

CAS-UB 5月23日のアップデート、ファイル単位の組み方向設定で電書協方式CSSに対応

CAS-UBは5月23日のアップデートでEPUBの中に収容するXHTMLファイル単位の縦組み・横組みの指定ができるようにしました。

これは、日本電子書籍出版社協会の「電書協EPUB 3 制作ガイド」[1]に準拠するスタイルシート(CSS)を適用するために用意したものです。

以下に簡単に説明します。

EPUBでは、表紙、目次、まえがき、本文(章・節など)、あとがき、奥付けなどの単位でXHTMLファイル(CAS-UBでは「記事」と呼んでいますので、以下、記事といいます)を作ります。

これらの記事単位に縦書きか横書きかを指定できるようになりました。

CAS-UBの記事入力・編集ページの下に「文字進行方法」を指定するメニューがあります。

また、表紙(カバーページ)、タイトルページ、目次、索引などの自動生成記事は、構成編集メニューのページに「自動生成ページの文字進行方向設定」のリンクがあります。

以上のメニューを使用することで、各記事の文字進行方向を「なし」(指定なし:デフォルト)、「横書き」、「縦書き」のいずれかに設定できます。[2]

指定なしは従来通りの動作ですが、横書き、縦書きを指定すると記事XHTMLルートのhtml要素に次のようなクラス属性が設定されます。

・横書きでは、<html class="hltr" …>
・縦書きでは、<html class="vrtl" …>

CAS-UBではstyle.cssに次のような設定を追加することで、記事単位で横組み・縦組みを切り替えることができるようになります。

/* 横組み用 */
.hltr {
-webkit-writing-mode: horizontal-tb;
-epub-writing-mode: horizontal-tb;
}
/* 縦組み用 */
.vrtl {
-webkit-writing-mode: vertical-rl;
-epub-writing-mode: vertical-rl;
}

「電書協EPUB 3 制作ガイド」では、縦組みを指定したEPUB書籍の中に、記事単位で横組みを指定することができるようになっており、htmlのクラス属性でこれを指定するようになっています。この方式を採用するEPUBを生成できるようにしたものです。現在のところ、この設定はPDF生成では適用されません。

なお、CAS-UBのデフォルトテーマには、現在、「電書協EPUB 3 制作ガイド」方式のCSSはありません。お客さまがご要望される場合に限り、「電書協EPUB 3 制作ガイド」方式のCSSを用意して、そのお客さまだけのメニューに表示する機能を追加しています。

この機能はお客さま毎の個別対応となります。詳しい情報につきましては、cas-info@antenna.co.jpまでお問合せください。

[1] 「電書協EPUB 3 制作ガイド」
[2] メニューの配置位置、メニューのテキスト(表示文字)につきましては、今後、変更する可能があります。

CAS-UB 5月16日の定期メンテナンスで、ダイレクト「Word変換」メニュー、出版物の種類の追加、PDFレイアウト機能の追加など機能強化

CAS-UB 5月16日の定期メンテナンスで次の改訂を行ないました。

1. Word文書(Microsoft Word 2003 XML形式)から、EPUB3に直接変換できる「Word変換」機能を追加しました。出版物一覧画面の上部に「Word変換」ボタンが追加されています。
<詳細は こちら>

2. 出版物の種類に「書籍2」を追加しました。「書籍2」はWordなどのインポート向けに構成の自由度を広くしてあります。「書籍1」との違いは以下の通りです。

  • 「前付け」がありません
  • 「タイトルページ」「ユーザー作成目次」があります
  • 「タイトルページ」「権利関係」「前書き」「謝辞」「献辞」「ユーザー作成目次」は、PDFでも登録順に並びます
  • 「節」の下に「項」があり、「項」の下に「目」があります
  • 「後書き」と「付録」は、PDFでも登録順に並びます

3. 記事の編集画面に「文字進行方向」の指定が追加されています。この設定で「縦書き」「横書き」を指定することで、記事ごとの XHTML に電書協方式の文字進行方向設定を入れることができます。設定を利用するには電書協方式に準じた CSS を style.css で定義する必要があります。

4. 生成画面に「生成済み Kindle.epub ダウンロード」を追加しました。

5. 生成結果のダウンロードで、ファイル名の末尾にメディアの種類を付加するようにしました。例えば、EPUB3 はファイル名の末尾に _epub3 が付きます。Kindle EPUB では、_kindle がファイル名の末尾に付きます。

6. PDFの生成で、レイアウト詳細設定の初期値を次のように変更しました。

  • 章見出し等の位置とインデントを「中央」から「行頭左寄せ&インデント1文字」に
  • 章番号と節番号のデリミタを「二分ダッシュ」から「ピリオド」に
  • 図表キャプションのフォント名を「serif」から「sans-serif」に

7. PDF生成で、出版物の種類「書籍1」「書籍2」の版面に、
Y15a(B5判、39文字、33行、10pt), Y15b(B5判、39字、36行、10pt)を追加しました。

CAS-UB、5月16日のアップデートで「Word変換」メニューを追加します。

CAS-UBは、毎週、定期メンテナンスで小さな機能強化と障害の修正を行なっています。今週は、特別に、少し大きな機能追加として「Word変換」メニューを公開する予定です。

CAS-UBの通常の編集手続きでWordからEPUBを作るときは、①出版物を作成→②Word文書をアップロード→③EPUBを生成という流れです。①~③の各ステップでさまざまな変換条件の詳細設定が必要です。

新しく追加する「Word変換」メニューでは、最低限必要な設定を一枚のパネルで一括設定して、一気にEPUBを出力することができます。

これで飛躍的に設定の手間が少なくなります。さらに、詳細な設定をしたい場合は、設定済みの雛形文書を別に用意して、その雛形の設定を継承することができます。

CAS-UBにログインするとホーム画面(出版物一覧)を表示しますが、ここに「Word変換」が追加になります。

Word変換をクリックしていただきますと、次の画面となります。

この画面で必要な項目を設定して、あとは「WordをEPUB変換に」ボタンを押すだけで、自動的にEPUBを出力できます。

変換の仕様につきましては、5月16日のアップデートでは従来通りです。今後、さらに変換機能を強化する予定です。

なお、変換で作られた出版物はクラウドサーバ上に保存されますので、通常のとおりCAS-UBで編集することができます。