日本時間で本日(11月30日)早朝に、W3Cのウエブサイトにて、日本語組版処理の要件」第2版が公開されました。
日本語組版処理の要件(日本語版)(JLReq)
このドラフトは、2009年に公開された初版に対して、「第4章 見出し・注・図版・表・段落の配置処理」を中心に大幅加筆したものです。
「日本語組版処理の要件」はJIS X4051に基づいて、日本語組版についての知識と経験の少ない海外・英語圏の専門家向けに、基本から執筆されたものです。JIS X4051は初心者が読みこなすことは難しい規格書ですが、JLReqは海外の専門家向けという趣旨のため、日本語組版についての基本的事柄も解説・記述されています。従ってJLReqは、日本国内の初心者でも理解できるようになっており、これから取り組む人にも大変参考になる資料です。
この資料ができたことで日本国内での書籍版面の作り方については基本的な指針が与えられたことになります。
アンテナハウスは、このドキュメント作成の作業委員会(W3C Japanese Layout Task Force)に深く関わっています。
現在開発中の、CAS-UBのPDFスタイルシートV2版(アルファ版)では、より一層JLReqへの整合性を高めるようにしています。今後は、日本語のPDF(書籍)作成のスタイルシートは、既定値ではJLreqに準拠し、様々なご要望はオプションで実現できるように機能強化する予定です。