『DITAのすすめ【第3版】 』Kindle版 発売になりました

『DITAのすすめ』は、DITA(Darwin Information Typing Architecture)を導入することによってどんな成果が見込めるかをできる限り簡単に、技術的な説明をなくしてまとめた資料です。

新しいエピソードを追加して、資料を改訂し、第三版としました。

書誌情報
書名:「DITAのすすめ」【第3版】
出版社: アンテナハウスCAS電子出版
発売日:2017年8月
著者:アンテナハウス株式会社
発行形式:プリントオンデマンド版 (発売準備中)
発行形式:電子版アマゾンKDP(アマゾンへ)
価格(税込):810円
ISBN:978-4-900552-53-1

ワンソース・マルチユース実現の難しさ

ワンソース・マルチユースという言葉はかなり長く使われています。テクニカルドキュメントなどでは大きなシステムを構築して実現しているケースもいろいろ報告されています[1]。しかし、書籍の出版や学術誌の出版ではワンソース・マルチユースはまだ大きな流れにはなっていません。ここではワンソース・マルチユースがなかなか普及しないのはなぜかを考えてみます。

※本ブログをもう少し加筆して次に掲載しています。この続きは下記でどうぞ:
「ワンソース・マルチユース実践の難しさを考える」

ワンソース・マルチユースの仕組み

ワンソース・マルチユースを実現するには、まずソースの形式を決める必要があります。ソースの形式としては、DocBook、DITA、JATS、HTML5などXML/HTMLによるドキュメント形式を採用するのが便利です。XMLはもともとドキュメントをデバイスやアプリケーションから独立の形式で記述するために設計されたものです。

ソースの形式をどのようにするにせよ、ワンソース・マルチユースの出版工程は二つのステップに分けられます。第一はソースとなるドキュメントを用意する工程です。第二は、それをいろいろな目的に出版する工程です。ソースの形式をどう選択するかで、ソースドキュメントの制作の方法が影響を受けます。もちろん、出版工程も影響を受けます。

第一のステップ

ソースとなるドキュメントを執筆、校正して完成する工程です。XML/HTMLではテキストにマークアップ[2]する工程が必須です。マークアップが正しくないと第二ステップの処理ができません。執筆、校正を初めとして、第一のステップは、人手で行うのが主体です。

ドキュメントを制作する工程は、まだコンピュータで処理できるようになっていません。もっとも、現在、いま問題になっているDeNAのキュレーションサイトのコンテンツの収集についての記事を読むと、文章をリライトするコンピュータ処理は、驚くほど進歩しているようです[3]ので、将来は自動的にできるようになるかもしれません。恐ろしいことです。

第二のステップ

第二ステップはソースを加工処理してWebページ、PDF、各種のHELPなどを作成する工程です。XMLはもともとドキュメントをコンピュータで処理するための技術です。ソースドキュメントをXMLで用意することができれば、プログラムで様々な成果物を用意するのは容易です。

例えば、DITAではあまりレイアウトなどに拘らなければDITA-OTを使うだけで、HTML、PDFを初めとする多種類の出力が得られます。このように、ソース文書さえXMLあるいはHTMLで作ることができれば、いまの技術を使えば多種類の出力を作成するのは比較的容易です。

問題はなにか?

ワンソース・マルチユースの難しさはソースをどのように用意するかというプロセスにあり、マルチ出力は大きな問題ではありません。

これはXMLやHTMLが技術的に難しいということではありません。上で説明しましたように、第一ステップは人手で行われます。これを担当する執筆者・制作者は、現在、すでに一定のツールを使って一定の手順により作業を行っています。その作業のワークフローをそれまで慣れ親しんできた方法から変更するように説得するのが難しいのです。

特定の企業が主体性をもって限られた数のドキュメントを制作しているテクニカルマニュアルなどの分野でさえもなかなかワークフローの転換は難しいのです。多品種少量制作の典型である商業書籍の出版や事務局が責任をもった意思決定をしにくい学会などはさらに難しくなります。

[1] SAPの大規模DITA導入事例の進展(2016年11月)
[2] マークアップ
[3] DeNA「サイト炎上」MERY、iemoの原罪とカラクリ

技術書典 再来週末(6月25日)開催! 出展に向けて準備中!

今年は、はじめての技術書典が、6月25日(土曜日)に、秋葉原にて開催されます。

技術書典案内

アンテナハウスCAS電子出版グループは、昨年末より、プリントオンデマンド(POD)による出版を始めています。技術書典は、ちょうど良いタイミング! ということで早速、申込み。

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今年出版準備中の本の日程を技術書典に照準を合わせて調整し、次の5タイトルが揃いました。

(1) 『PDFインフラストラクチャ解説ー電子の紙PDFとその周辺技術を語り尽す』
(2) 『XSL-FOの基礎ーXMLを組版するためのレイアウト仕様』
(3) 『スタイルシート開発の基礎』
(4) 『MathML数式組版入門』
(5) 『DITAのすすめ』

技術書典ではPOD版の印刷物の在庫を用意して持参する予定です。見本で内容をご確認いただくことができます。

これらのタイトルの販売は技術書典のみということではなく、アマゾンなどのオンラインブックストアでもお求めいただけます。技術書典ならではのサービスとしまして、当日は、多少の値引き販売も予定しております。お時間の余裕のある方はぜひ、弊社のコマにお立ち寄りいただければと存じます。

AH Formatter事例紹介セミナー 10月16日(金) に開催します。講演数を増やして充実しました。

2015年度のAH Formatter事例紹介セミナーを今週、金曜日、午後13:20~18:00に開催致します。

いま、XML分野では、DITAが主要な応用領域となっています。
今回は、DITAの事例を日立金属株式会社様PFUテクニカルコミュニケーションズ株式会社様よりご講演いただきます。
その他、慶應義塾大学様より「電子書籍と博士論文インターネット公開義務化でのPDF活用例と問題」のご講演など、盛沢山の事例紹介となっており、ご参考にしていただけるかと存じます。

明後日開催で日時が迫っておりますが、お時間の余裕がございましたら、ぜひご参加ください。
今からでもご予定に入れていただきますようご案内申し上げます。

題名:アンテナハウス 事例紹介セミナー Autumn!
日時:2015年10月16日(金) 13:20〜18:00
場所:関東ITソフトウェア健保会館会議室(新宿区・大久保)
詳細のタイムテーブルとお申込み:こくちーず