技術書典 再来週末(6月25日)開催! 出展に向けて準備中!

今年は、はじめての技術書典が、6月25日(土曜日)に、秋葉原にて開催されます。

技術書典案内

アンテナハウスCAS電子出版グループは、昨年末より、プリントオンデマンド(POD)による出版を始めています。技術書典は、ちょうど良いタイミング! ということで早速、申込み。

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今年出版準備中の本の日程を技術書典に照準を合わせて調整し、次の5タイトルが揃いました。

(1) 『PDFインフラストラクチャ解説ー電子の紙PDFとその周辺技術を語り尽す』
(2) 『XSL-FOの基礎ーXMLを組版するためのレイアウト仕様』
(3) 『スタイルシート開発の基礎』
(4) 『MathML数式組版入門』
(5) 『DITAのすすめ』

技術書典ではPOD版の印刷物の在庫を用意して持参する予定です。見本で内容をご確認いただくことができます。

これらのタイトルの販売は技術書典のみということではなく、アマゾンなどのオンラインブックストアでもお求めいただけます。技術書典ならではのサービスとしまして、当日は、多少の値引き販売も予定しております。お時間の余裕のある方はぜひ、弊社のコマにお立ち寄りいただければと存じます。

『XSL-FOの基礎 – XML を組版するためのレイアウト仕様』POD出版顛末記

『XSL-FOの基礎 – XML を組版するためのレイアウト仕様』のプリントオンデマンド(POD)による紙版が発売になりました。5月13日にPOD取次よりストアに配信されたのですが、本日、確認しましたところ、三省堂オンデマンド(神田本店のオンデマンド本コーナー)で発売となっていました。三省堂は19日付けですから6日後で発売です。既に10日を経過したのですが、アマゾンとか、ウェブの書斎、hontoウェブストアではまだ発売になっていません。

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三省堂オンデマンド オンデマンド和書(その他出版社)の項

早速、三省堂に電話しましたところ、1冊30分かかるということでした。そこで3冊注文して夕方帰り道に立ち寄って入手しました。次の写真です。

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『XSL-FOの基礎』の元ネタは、2001年から2002年頃のセミナーのテキストです。XMLが登場したのは1998年、XSL-FOは2001年に最初の仕様(V1.0)が完成しました。弊社では、その頃、XSL Formatterの販促のため、XSL-FOのセミナーを十数回開催しました。それから十数年経過しました。そのうち、セミナーだけでは人が集まらなくなり、ワークショップ(XSL School)形式にしてしばらく行っていました。XSL Schoolはイーエイドの藤島さんがXSL-FO解説を担当されていましたが、残念ながら藤島さんはなくなられてしまいました。そこで、今回はセミナー以外の方法として本の出版を企画しました。

XMLドキュメントはニッチな分野です。XMLドキュメントを組版するのはXMLの中でもニッチです。XSL-FOはそういう意味ではニッチを二乗した分野になります。特に日本国内では商業書籍のテーマとしての成立は望むべくもありません。このため十数年経過しても、まだ日本ではXSL-FOをきちんと解説した書籍は発行されませんでした。世界でも数少なく、英語でも古くからある本が数種類のみで、XSL-FOを解説した新刊本はありません。『Definitive XSL-FO』のKen Holmanさんももはや引退モードです。但し、なぜか、ドイツ語では新しく数冊出ています。さすがにグーテンベルグの国だけあります。

しかし、こうしたニッチな世界でもPODを使えば出版自体は成り立ちそうです。CAS-UBは、もともと、こうした用途を狙っていたものです。ということで、昔のテキストをCAS-UBを使って書籍用PDFとし、POD出版を企画してみました。XSLはV1.1になって新しい機能がいろいろ追加されていることもあり、仕様書と格闘すること2カ月弱かかりましたが、ようやく初版ができあがりました。

ゼロから書けば、少なくとも3か月位はかかるでしょう。そうしますと出版単独で人件費までカバーするのはなかなか難しいと思います。ビジネスとしてうまく回す方法はないものでしょうか? もう少し、いろいろトライしてみたいと考えています。

[1] facebook
[2] XSL-FO の基礎 – XML を組版するためのレイアウト仕様
[3] PODで『XSL-FOの基礎』の出版を準備中です。
[4] 『XSL-FOの基礎』画像制作のこと。Word経由でインポートした画像は印刷品質の劣化が激しいため、第2版ではできるだけSVG形式に変更した件。
[5] 『XSL-FOの基礎 第2版』は全文をWebでも公開。CAS-UBのWeb生成機能でプリントオンデマンド用PDFもWebページもワンタッチで完成。

『XSL-FOの基礎』(草稿)をFormatter Club会員向けに配布中。

御承知の方も多いかと思いますが、最近、Amazon を始め様々なオンライン書店からプリントオンデマンド(POD)による書籍の販売が始まっています。

PODは、PDFを書店に預けておき、受注の都度、プリントと製本をして届けるという方式です。その方式の特性上、採算を目標とする商業出版にはあまり向かないと思います。しかし、商業出版では採算に合わないような少部数の出版物や、普及啓蒙を目的とする出版で活用できると考えております。

そこで、その実践として、この度、昔「XSL-School」で使用していましたテキストを刷新してPODで販売することを計画しました。このテキストは、2001年~2002年にXSL Formatterの草創の時代に作成したものです。

現在、この内容を見直してPODなどで販売する準備を進めております。本のタイトルは『XSL-FOの基礎』(XML を組版するためのレイアウト仕様)を予定しています。

XSL-FO-Book

本書は、XSL-FO V1.1の仕様をご理解いただくことを目的としています。本書で解説しておりますのは、標準の仕様書の範囲内ですので、アパッチのFOPなどのオープンソースXSL-FOプロセサでも共通であり、弊社AH XSL Formatter V6.3のユーザーでない方でも活用いただけるものです。

当初のテキスト作成時は、XSL-FOプロセサの完成度、XSL-FOの仕様書の実装度合も不十分でした。現在、XSL-FO V1.1の仕様書に沿って内容を見直し、仕様書に書かれた内容をサンプルFOとしてAH XSL Formatter V6.3で作成しています。10数年を経て、XSL Formatterの完成度が高くなっていることが実感できました。

現在、関心をお持ちの方にレビューいただきながら改訂を進めています。本書完成するまでの間、Formatter Clubの会員向けに配布しております。関心をお持ちの方は、ぜひFormatter Clubにご参加いただき、本書へのご意見をお寄せください。

Formatter Clubの参加方法は次のWebページにございます。

AH Formatter:Formatter Clubについて

なお、本書は完成後は、PODで販売を計画しており、無料配布は完成までの期間のみとなります(完成版と同時に無料配布は終了の予定です)。予めご了承くださいますようお願いいたします。

PODで『XSL-FOの基礎』の出版を準備中です。

今回の電子出版ブームは2010年に始まりました。

2010年にEPUB3.0の標準化のお手伝いをさせていただいたとき、これからはEPUBと紙のハイブリッドの出版の時代になる、と予想してクラウドで書籍を制作編集するWebサービス「CAS-UB」の開発を始めました。

その後、御承知の通り、EPUB3.0は既に電子書籍のデファクト形式となりました。
一方で、このところ、プリントオンデマンドで本を売るという仕組みが注目を集め、また実際に使えるようになってまいりました。

そして一部で、電子書籍と紙による同時出版の実践が始まっています。大よそ、5年前の予想通りの進展です。

CAS-UBの方もまだ完成とは言えませんが、なんとかPDFとEPUBを同時に作ることができるようになりました。

プリントオンデマンドは、商業出版では採算に合わないような少部数の出版物や、普及啓もう出版で使われるのではないかと考えております。そこで、その実践として、この度、昔「XSL-School」で使用していましたテキストを刷新してPODで販売することを計画しました。

このテキストは、2001年~2002年にXSL Formatterの草創の時代に作成したものです。とりあえず、昔のものをCAS-UBに移して、PDFとEPUBとして作成してみました。

『XSL-FOの基礎』 EPUB 0.62版
『XSL-FOの基礎』 PDF 0.62版

[4/12追記] 一般配布を終了しました。
4月12日版以降は、Formatter Clubの会員のみ配布いたします。
AH Formatter:Formatter Clubについて

なにしろ、10数年前の資料を元にしておりますので、いろいろ不備もございます。これをPODで販売に値する内容にするには、まだいろいろ手を懸けなければならないところが多くあります。

皆様のご批判をいただきたいと存じます。また、こんな風にしたら良いというご要望もいただければと存じます。
ご意見、ご要望は cas-info@antenna.co.jpまでいただければ幸いです。

また、昔の資料をPODとEPUBで出すのにどのような作業を行ったかを後日整理していきたいと思います。

よろしくお願い致します。

[4/4] 更新しました。
EPUB、PDFを0.60版⇒0.62版
XSL-FO V1.1の機能(しおり、索引)を追加し、第1章~第3章をかなり書き直しました。

[4/12] 一般配布を終了しました。

AH Formatter 事例紹介セミナー CSS組版とXSL-FO組版

7月8日AH Formatter事例紹介セミナーが無事終了しました。久しぶりの事例紹介セミナーでしたが多数のご参加をいただき盛況でした。

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アンテナハウスの村上によるAH Formatterの機能紹介に続いて、各発表者より6つの事例紹介がありました[1]。事例は皆大変参考になるもので、発表いただいた方々にお礼申し上げます。

ところで、今回は奇しくもCSS組版とXSL-FO組版が半々で、CSSとXSL-FOはどう使い分けたら良いのだろうか、と改めて考えさせられるものでした。

シンプルなレイアウトの組版に使えるCSSの事例
①DITAとCSS組版で気軽にシングルソースパブリッシング
②メディカル業界におけるAH Formatter活用事例
③簡易マークアップとAH Formatterによる商業品質を満たした技術書籍制作フローの展望

最初の発表は、DITAをPDF化するのにCSS Formatterを採用した事例です。現在、XMLドキュメントの応用では、DITAがもっとも多いと見られます。DITAで制作したドキュメントをPDF化するフローは、DITA-OTのPDFプラグインを使うのが主流です。PDFプラグインはXSL-FO組版です。これに対して、coolia 土肥氏は、XHTMLを中間生成物とし、それをCSSで組版するというアプローチをとったところがとても斬新です。CSSはCompassで生成しているということなので、あまり複雑なレイアウト指定は難しいと思いますが、レイアウトが簡単な場合は有効でしょう。操作マニュアルでは、必要な情報を素早く見つける・検索しやすさが重要です。この場合はレイアウトはあまりこだわらず、シンプルとなります。こうしたマニュアルを作るにはCSSによる組版レイアウト指定も良い方法です。

高度なワークフローに耐えるXSL-FO組版の事例
①紙印刷からスマフォ対応までワンソースで作る取扱説明書 ~XMLを使いまわす自社開発システム「ITREX」の事例~
②XSL-FOの実践--このTony Graham氏の発表は、前半がXSL-FOがどのように使われているか、後半はJATS組版の事例です。後半の事例は4月に行なわれた米国のJATS Conferenceで発表された論文に基づく発表です。論文の日本語訳を別途公開しています[2]
③AH Formatterを使った日本語JATS XML組版の実践

XSL-FOの発表では二つがJATSドキュメントの組版に採用した事例です。JATSは学術論文のためのXML仕様で、日本ではJ-Stageが採用していますが、まだあまりポピュラーではないようです。Tony Graham氏の事例は、XSL-FOを使ってJATSで記述した学術論文を高度なレイアウトのPDFにするということで自動組版の最先端の利用になると思います。

[1] 7月8日 AH Formatter 事例紹介セミナーのタイムテーブル(敬称は省略させていただきます)

10:30 開会
10:35~ AH Formatter概要説明 アンテナハウス(株)AHFormatter開発担当者 村上真雄
11:05~ DITAとCSS組版で気軽にシングルソースパブリッシング (有)coolia 土肥弘子
11:35~ メディカル業界におけるAH Formatter活用事例 ダイコウクリエ(株) 梶原浩喜
12:05~ 質疑応答
12:15~ 昼休憩
13:15~ 紙印刷からスマフォ対応までワンソースで作る取扱説明書
~XMLを使いまわす自社開発システム「ITREX」の事例~
三和印刷工業(株) 代表取締役 竹内栄司
13:45~ XSL-FOの実践 Mentea Director Tony Graham
(逐次通訳にて講演します)
15:45~ 休憩
16:00~ AH Formatterを使った日本語JATS XML組版の実践 中西印刷(株) 山本剛
16:30~ 簡易マークアップとAH Formatterによる商業品質を満たした技術書籍制作フローの展望 (株)トップスタジオ 武藤健志
17:00~ 「カタログ作成システム」でのFormatter使用 共同印刷(株) 藤森良成
17:30~ 質疑応答
17:45~ 閉会

[2] JATS組版:3つ数えるくらい簡単

7月8日AH Formatter事例紹介セミナーのお知らせ 参加者募集中(終了しました)

2014年7月8日に「AH Formatter 事例紹介セミナー」を開催します。今回は、XSL-FO の第一人者である Tony Graham 氏をアイルランドから招き、学術情報誌組版への『AH Formatter』の利用経験を踏まえての特別講演(同時通訳付)を行っていただきます!通常の事例紹介セミナーでは聴く機会がないビッグチャンスです。参加費は無料です。是非ともご参加ください。
事例紹介セミナーの詳細とお申し込み方法

AH Formatter事例紹介セミナーは終了しました。